カナダに渡航する際、「電子渡航認証(Electronic Travel Authorization:eTA)」や「観光滞在」についての正しい知識が必要です。
しかし、これらの違いを正確に理解していない方も多くいらっしゃいます。本記事では、eTAと観光滞在の役割や違いについてわかりやすく解説します。
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電子渡航認証(eTA)とは?
eTAは「電子渡航認証」を意味し、カナダに空路で渡航する場合に必要なオンライン渡航承認です。申請は簡単で、承認されるとeTA番号(アルファベットと数字の組み合わせ)が発行されます。渡航前にこeTA番号を取得している必要があり、この番号は、飛行機のチェックイン時に求められるます。
ただし、eTAはあくまで渡航を承認するものであり、「入国」や「滞在」を保証するものではありません。実際にカナダへ入国できるかどうかは、現地の入国審査官の判断によります。また、アメリカから陸路でカナダに入国する場合や船で入港する場合にはeTAは不要です。
観光滞在とは?
観光滞在は、カナダ国内に短期間滞在するための資格です。観光を目的としているため、基本的に働くことや学校で学ぶことは認められていません。ただし、6ヶ月未満の短期プログラムに限り、例外的に就学が許可されます。
ほとんどの訪問者は、カナダに6ヶ月まで滞在することができます。カナダへの入国が許可された場合でも、入国審査官が6ヶ月未満または6ヶ月以上の滞在を許可する場合があります。その場合は、パスポートに出国日を記入します。ただし、この滞在期間は入国審査官の判断により異なる場合があります。
eTAと観光滞在の違い
簡単にそれぞれの用途をまとめると以下になります。
- eTAは渡航承認
eTAはカナダへ渡航して良いという承認であり、滞在資格を保証するものではありません。渡航後、空港での入国審査を通過して初めて滞在資格が与えられます。 - 観光滞在は入国後の資格
観光滞在資格は入国審査官によって付与され、最長6ヶ月間の滞在が可能です。滞在中にeTAの有効期限が切れても影響はありませんが、再渡航の際には新しいeTAを取得する必要があります。
【注意】短期間の出国で滞在期間が自動的にリセットされるわけではありません
カナダを出国して再入国すれば、自動的に新たに6ヶ月間の滞在が認められる、というルールはありません。
アメリカ、またはサンピエール島・ミクロン島のみを訪問し、許可された滞在期間が終わる前にカナダへ戻る場合は、原則として(シングルエントリーの訪問者ビザであっても)カナダに再入国できます。ただし、再入国のたびに、入国を認めるかどうか、またいつまで滞在できるかは国境サービス庁(CBSA)の審査官が判断します。当初の滞在期限までしか認められないこともあれば、異なる滞在期間が認められることもあります。メキシコなどそれ以外の国への旅行は新たな渡航として扱われるため、カナダに戻るには有効なeTAまたはビザが必要です。
滞在を延ばしたい場合は、国境を越える旅行に頼らず、現在の滞在資格が切れる前に滞在延長を申請しましょう。
eTAと観光滞在の有効期限
- eTAの有効期限
eTAの有効期限は最大5年ですが、パスポートの有効期限が5年未満の場合、eTAもそのパスポートにリンクされるため、同じ有効期限となります。 - 観光滞在の有効期限
観光滞在資格は入国審査官によって付与され、最長6ヶ月間の滞在が可能です。ただし、滞在延長を希望する場合は、適切な手続きを行う必要があります。
eTAの有効期限を確認する方法
eTAの有効期限を確認するには、移民局の公式ウェブサイトを利用できます。「Check your status」をクリックし、必要情報を入力するだけで確認可能です。ただし、学生ビザや就労ビザと一緒に発行されたeTAは、この方法では確認できないため注意が必要です。
滞在資格を正しく理解して安心なカナダ滞在を
学生ビザや就労ビザが切れた後に、観光滞在を延長してカナダを楽しみたいとお考えの方も多いかもしれません。不法滞在とならないよう、滞在延長申請が必要ですが、eTAの申請は不要です。一度出国してカナダに再入国するときには、有効なeTAの番号が必要です。
滞在資格や手続きについて正しく理解しておくことが大切ですね。
カナダ滞在に関する不安や疑問があれば、ぜひお気軽にご相談ください。
移民コンサルタント
白石 有紀 (Yuki Shiraishi)
アメリカミシガン大学にて学士取得後、ニューヨークでマーケティングコンサルタントとして働く傍らニューヨーク市立大学MBAコースに就学。その後日本での旅行会社マネージャー経験を経て、カナダでのイミグレーションの仕事へ。2010年から移民コンサルタントとして活躍。白石ビザJPカナダ代表。
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