ニューファンドランド・ラブラドール州が2026年のPNP推薦枠を1,000人追加|年間総枠は2,854人に拡大
投稿日:2026年9月17日
更新日:2026年9月22日
ニューファンドランド・ラブラドール州の2026年の移民受け入れ枠が拡大されました。
連邦政府は、同州の州ノミネーションプログラム「Newfoundland and Labrador Provincial Nominee Program(NLPNP)」について、2026年の推薦枠を1,000人追加することを承認しました。これにより、NLPNPの年間推薦枠は当初の1,379人から2,379人へと、約54%増加しました。
州政府は、今回の追加枠により、特に地方部における人材不足や人口面での課題に、これまで以上に対応できるようになるとしています。なかでも、医療、教育、社会支援分野などで必要とされる人材の確保が重視されています。
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2026年の受け入れ枠一覧(NLPNP・AIP)
今回追加された1,000人は、すべてNLPNPに割り当てられます。
| プログラム | 2026年の受け入れ枠 |
|---|---|
| Newfoundland and Labrador Provincial Nominee Program(NLPNP) | 2,379人 |
| Atlantic Immigration Program(AIP) | 475人 |
| 合計 | 2,854人 |
Atlantic Immigration Program(AIP)の枠は追加されず、年間475人のままとなっています。
NLPNPとAIPを合わせた同州の2026年の受け入れ枠は合計2,854人となり、2025年の2,525人から329人増加しました。
なお、「54%増」という数字はNLPNPの当初枠に対する増加率です。NLPNPとAIPを合わせた州全体の移民受け入れ枠では、前年から約13%の増加となります。
同じ「1,000人の追加」でも、先日のBC州とは意味が違います。この州で永住権を目指している方はBC州の何十分の一。その規模で同じだけ枠が増えたので、競争率という点ではかなり狙いやすい州になりました。
申請にはEOIの登録と招待(ITA)が必要
ニューファンドランド・ラブラドール州では、2025年2月から、NLPNPおよびAIPの経済移民申請にExpression of Interest(EOI)制度を導入しています。
原則として、申請を希望する外国人は次の手続きを進めます。
- 希望する移民プログラムの要件を満たす
- オンラインでEOIプロフィールを作成し、候補者プールに登録する
- 州からInvitation to Apply(ITA:申請招待)を受ける
- 招待から60日以内に、NLPNPの州推薦申請またはAIPのEndorsement申請を提出する
- 州推薦証明書またはEndorsementを取得後、連邦政府へ永住権を申請する
NLPNPとAIPでは、原則としてニューファンドランド・ラブラドール州の雇用主からのジョブオファーが必要です。ただし、NLPNPの起業家向けカテゴリーについては例外があります。
また、AIPのEndorsement申請は候補者本人ではなく、Designated Employer(指定雇用主)が行います。
2026年はすでに2,500人以上にITAを発給済み
州政府の発表によると、2026年1月から9月10日までに発行されたITAは、次のとおりです。
- NLPNP:2,198人
- AIP:394人
- 合計:2,592人
ITA発行数と「受け入れ枠」の違いに関する注意点
ただし、ITAの発行数と年間の受け入れ枠は同じものではありません。
年間枠は、州が実際に発行できる州推薦証明書またはAIPのEndorsementの数を指します。ITAを受けても、申請内容の審査を経て必ず州推薦やEndorsementを取得できるとは限りません。
EOIプロフィールの有効期間は12か月です。この期間内に招待を受けなかった場合、候補者プールに残るためには、新たにEOIを登録する必要があります。
選考で優先される主な候補者・分野
ニューファンドランド・ラブラドール州は、EOIの選考で考慮する可能性がある主な優先項目を公表しています。
- 医療および医療関連職種
- 地方部の人材不足に対応する販売・サービス職
- 地方・地域コミュニティーでの雇用
- ビジネス・金融、科学・研究、技能職・運輸など、州内で人材が不足している職種
- 移民プログラムの利用実績や定着実績が良好な雇用主
- 州内とのつながりがあり、長期定着の可能性が高い候補者
- 州内の教育機関を卒業し、州とのつながりを持つ留学生
- フランス語話者
- 雇用主や地域社会から十分な定住支援を受けられる候補者
これらの項目を満たしていても、ITAが保証されるわけではありません。また、州の労働市場や年間の受け入れ枠に応じて、優先順位は随時変更される可能性があります。
優先される分野の中で私が特におすすめしたいのは、医療・ヘルスケア関連の職種と、この州の教育機関を卒業された方です。この2つはしっかり優先リストに入っているので、該当する方はぜひ注目してみてください。
今回の増枠が意味すること
近年、カナダ全体では移民受け入れ数の調整が進められていますが、その一方で、州ごとの人材不足や人口動向に応じて、一部の州では移民枠の追加が認められています。
今回の追加枠は、ニューファンドランド・ラブラドール州で働いている方や、同州の雇用主からジョブオファーを得られる方にとって、永住権取得の可能性が広がる前向きなニュースです。
特に、医療、教育、社会支援分野、地方部での雇用、州内の教育機関の卒業者などは、引き続き優先される可能性があります。
ただし、受け入れ枠が増えても、ジョブオファーや職歴、学歴、語学力など、それぞれのプログラムの申請条件を満たす必要があります。ニューファンドランド・ラブラドール州への移住を検討する際は、現在の職種や雇用先、州とのつながりなどを含め、どのプログラムが利用できるかを個別に確認することが重要です。
白石ビザJPカナダからの一言
今回の増枠は、ニューファンドランド・ラブラドール州で働いている方や、同州への移住を検討している方にとって、前向きなニュースです。
一方で、枠が増えたからといって、すべての候補者が招待を受けられるわけではありません。同州ではEOI制度により、職種、勤務地、雇用主、州とのつながり、長期的な定着の可能性などを総合的に考慮して候補者を選考しています。特に、医療関連職、地方部で必要とされる職種、州内の教育機関の卒業者などが優先される傾向にあります。
ニューファンドランド・ラブラドール州での永住権取得を検討する場合は、単にプログラムの最低条件を満たすかだけでなく、現在の選考方針に照らして招待を受けられる可能性があるかを確認することが重要です。
白石ビザJPカナダでは、NLPNPやAtlantic Immigration Program(AIP)を含め、お客様のご経歴や雇用状況に応じた永住権取得の可能性をご案内しています。ご自身に適した申請方法を確認したい方は、弊社までお気軽にご相談ください。
移民コンサルタント
白石 有紀 (Yuki Shiraishi)
アメリカミシガン大学にて学士取得後、ニューヨークでマーケティングコンサルタントとして働く傍らニューヨーク市立大学MBAコースに就学。その後日本での旅行会社マネージャー経験を経て、カナダでのイミグレーションの仕事へ。2010年から移民コンサルタントとして活躍。白石ビザJPカナダ代表。
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