カナダ利上げのニュースとインフレの基礎的なはなし
7年ぶりカナダの政策金利が0.75%に上がりました!
カナダ中央銀行は、今回の利上げに至った経緯として、景気見通しが良いという考で、インフレが徐々に失速していることは重要視しない、という見解を発表しています。
金利とインフレの基礎の基礎
インフレは景気が良い、デフレは景気が悪い、というイメージがありますが、実はそこまでシンプルな話ではありません。
インフレがあまりにも進むと、物価がどんどん上がり、人々は欲しいものが思うように買えなくなってしまい、生活が苦しくなります。
そのインフレと過度な物価上昇を抑える一つの施策として、金利の上昇があります。
金利が上がると、人々は物を買うよりもお金を使わずに銀行などに預けておくだけで自分の資産を増やすことができると思うことから、物の需要を抑える=物価の上昇を抑えるという効果があると考えられています。
今回の利上げと今後の動向
カナダ中央銀行は、インフレ率を1~3%に抑えることを目標としていますので、今後もインフレ率・物価の動向を注視していくとされていますが、年内にさらに25べーシスポイント*の追加利上げがある可能性を示唆しています。
*べーシスポイント:金利の単位。1べーシスポイント=金利0.01%
つまりは、今後の経済成長が見通せるということで、カナダで生活している人々にとって嬉しいニュースですね。
経済成長をしつつ、きちんとインフレをコントロールしているカナダ中央銀行にもとても好感が持てます。そして、早速カナダドルも88.96円という昨今稀に見る高値になっています!
毎日みなさんががんばって働いていることが国の経済成長に繋がっていると実感できると、また明日からもがんばろうって思える気がしませんか?
