目次
- 1 2024年の学生ビザ改定に関するよくある質問
- 1.1 Q:私が留学する州の学生ビザ発給数は何件ですか?
- 1.2 Q:PALとは何ですか?
- 1.3 Q:この新しい変更はいつから実施されますか?
- 1.4 Q:学校からの入学許可書(Letter of Acceptance = LOA)を取得し、数カ月以内に学校が始まる予定ですが、この変更は私に影響しますか?
- 1.5 Q:学生ビザの申請は3月31日まで待たなければならないのでしょうか?
- 1.6 Q:1月22日以降の学生ビザ申請で、この新しい上限とPAL手続きが免除になる人は誰ですか?
- 1.7 Q:すでに学生ビザ承認レターを受け取っていますが、まだ渡航していません。PALは必要ですか?
- 1.8 Q:学生ビザ(Study Permit)がなくてもカナダで勉強できますか?
- 1.9 Q:現在、新入生はカナダ国外から学生ビザを申請できますか?
- 1.10 Q:語学学校で6ヶ月以上英語を勉強する予定です。PALは必要ですか?
- 1.11 Q:学生ビザを持っている学生は、延長できますか?
- 1.12 Q:今から語学学校のパスウェイ・プログラムを受講し、9月からカレッジに入学することはできますか?
- 1.13 Q:大学院もパスウェイプログラムから行けますか?
- 1.14 Q:学生ビザで公立カレッジに通っています。配偶者をカナダに呼び寄せることはできますか?
- 1.15 Q:学校を変更したい場合、移民局の許可を得る必要がありますか?
- 1.16 Q:これは留学生プログラムの恒久的な変更ですか?
- 2 最後に
こちらの記事は動画でも解説しています
カナダ移民局(IRCC)は2024年1月22日、留学生プログラムに衝撃的な変更を加え、2024年度の学生ビザの発給数に上限を課すとともに、学生ビザを申請する留学生に新しい州証明書(Provincial Attestation Letter = PAL)ポリシーを導入しました。
これらの発表を受け、留学を希望する人々は、今回の学生ビザに関する新しい変更がどのように適用されるのか、そしてそれが学生ビザ取得の機会にどのような影響を及ぼすのかに関して、多くの疑問を持っています。
実際、ビザJPカナダへのお問い合わせでもプログラムの変更発表以降、これからカナダに留学を考えていたり、家族移住を考えている方々からの問い合わせをたくさんいただいています。
今回は、皆さんから寄せられたお問い合わせを基に、カナダ留学に関する最も一般的な質問についていくつか取り上げていきます。
2024年の学生ビザ改定に関するよくある質問
Q:私が留学する州の学生ビザ発給数は何件ですか?
この記事を書いている2月21日時点では、移民局は、各州・準州の留学生人数枠について発表していません。
※ブリティッシュコロンビア州は3月4日に発表。詳しくはこちら
【4/9追記】
こちらの記事をご参照ください:2024年のカナダ各州と準州への留学生の割り当てについて
Q:PALとは何ですか?
Provincial Attestation Letter (PAL)とは、州政府または準州政府から発行される書類で、各留学生の就学内容を確認し、学校のプログラムが移民局および労働市場のニーズに合致していることを証明するものです。
2024年1月22日午前8時30分(EST)以降に提出される学生ビザ申請書のほとんどは、PALが必要です。PALの申請方法については、各州が2024年3月31日までに詳細を発表します。
※ブリティッシュコロンビア州は3月4日より開始。詳しくはこちら
Q:この新しい変更はいつから実施されますか?
移民局は、最初の発表があった1月22日から新しい学生ビザ発給数の上限とPALのプロセスを実施しました。これにより、今年いっぱいは36万件の学生ビザが承認されることになります。
しかし、混乱を招きそうなのは、州・準州政府がPALを発行するプロセスがまだ確定していないことです。州と準州は、今年の3月31日までにこのプロセスを実施しなければならないこととなっています。
※ブリティッシュコロンビア州は3月4日より開始。詳しくはこちら
Q:学校からの入学許可書(Letter of Acceptance = LOA)を取得し、数カ月以内に学校が始まる予定ですが、この変更は私に影響しますか?
カナダ政府指定教育機関(DLI)で学ぶための入学許可書(LOA)を1月22日以前に受け取っていても、1月22日以前に学生ビザを申請していなければ、この新しいポリシーの対象となります。
Q:学生ビザの申請は3月31日まで待たなければならないのでしょうか?
この記事を書いている2月21日時点では、留学生がビザ申請を3月末まで待たなければならないかどうかはまだ不明です。
カナダの州と準州はPALを発行するプロセスを開発する責任があり、州・準州政府が3月31日より前この枠組みを確立できれば、留学生はより早く学生ビザを申請できるようになるかもしれません。
※ブリティッシュコロンビア州は3月4日より開始。詳しくはこちら
Q:1月22日以降の学生ビザ申請で、この新しい上限とPAL手続きが免除になる人は誰ですか?
・2024年1月22日午前8時30分(EST)より前に、移民局が申請を受理した方。
・カナダ国内にいる学生ビザ保持者で延長を申請する方。
・カナダ国内にいてパスウェイプログラム(指定教育機関に入学するための前提条件となるコースまたはプログラム)を修了した学生。
・カナダ国内にいる就労ビザ保持者(ワーキングホリデービザを含む)。
・訪問学生または交換学生。
・小中高校(幼稚園から12年生)に通う未成年の子供。
・大学院の修士課程または博士課程の学生。
・配偶者・コモンローパートナー・親が、学生ビザまたは就労ビザを持追っている場合。
・ウクライナ人またはウクライナ人の家族。
・6ヶ月以上有効な一時滞在許可証(TRP)を持っている人の配偶者・コモンローパートナー・または扶養している子供。
・ファミリークラスですでに永住権を申請している場合。
Q:すでに学生ビザ承認レターを受け取っていますが、まだ渡航していません。PALは必要ですか?
すでに学生ビザを申請し承認レターを取得している場合は、PALは必要ありません。
Q:学生ビザ(Study Permit)がなくてもカナダで勉強できますか?
6ヶ月(24週間)未満のプログラムであれば、学生ビザは必要ありません。6ヶ月以上の就学を希望する場合は、学生ビザの申請が必要です。
Q:現在、新入生はカナダ国外から学生ビザを申請できますか?
いいえ。PALの手続きがカナダのすべての州と準州で確立されるまで、新規の学生ビザ申請は凍結される予定です。これは最長で2024年3月31日までとなります。確立され次第、凍結は解除されます。
Q:語学学校で6ヶ月以上英語を勉強する予定です。PALは必要ですか?
はい。1月22日以前に学生ビザを申請していない場合、6ヶ月以上のESLプログラムにはPALが必要です。
Q:学生ビザを持っている学生は、延長できますか?
はい。カナダ国内にいる学生ビザ保持者が延長を申請する場合、PALは免除されます。
Q:今から語学学校のパスウェイ・プログラムを受講し、9月からカレッジに入学することはできますか?
はい。6ヶ月未満のパスウェイプログラムは、学生ビザなしで就学できますので、観光ステータスで入国し、就学可能です。そしてパスウェイプログラムを修了した人は、カナダ国内からPAL免除で大学・カレッジの学生ビザが申請が可能です。ただし、観光ステータスでの滞在中は、住居の賃貸契約やその他生活面で不便が生じることもありますので、慎重に計画してください。
※パスウェイプログラムについては、ビザJPカナダにお問い合わせください。
Q:大学院もパスウェイプログラムから行けますか?
はい。一部の大学院にはパスウェイプログラムから行くことができます。
Q:学生ビザで公立カレッジに通っています。配偶者をカナダに呼び寄せることはできますか?
はい、この記事を書いている2月21日時点では可能です。ですが、今後数週間のうちに、カレッジ・大学の留学生の配偶者およびコモンローパートナーに対するオープンワークパーミットが申請できなくなります。そのあとは、配偶者とコモンローパートナーは、学生またはビジターとしてカナダに滞在することはできます。
大学院(修士号および博士号専門職学位授与プログラム)の留学生の配偶者およびコモンローパートナーは、引き続きオープンワークパーミットが申請できます。
【追記】
3/19付で新ルール施行。詳しくはこちら:留学生の配偶者向け就労ビザの申請・ルール変更
Q:学校を変更したい場合、移民局の許可を得る必要がありますか?
カナダへ渡航する前に学校(DLI)を変更する場合、学生ビザを申請しなおす必要があり、大学院以外はPALの取得が必要です。カナダへ渡航後に学校を変更する場合は、オンラインで移民局に変更の連絡をするだけでPALは不要です。
Q:これは留学生プログラムの恒久的な変更ですか?
1月22日の発表によると、留学生の人数制限とPALの手続きは、今後2年間の一時的な措置です。移民局は、今年末に2025年の留学生の人数制限を発表する予定です。
最後に
移民大国であるカナダでは今回のように移民局からの制度の変更が頻繁にあります。新型コロナウイルス流行以降、それまでよりも増して移民受け入れを積極的に行ってきましたが、カナダ国内の賃貸住居不足や外国人労働者の増加によるカナダ国籍をもつ国民の就労機会を奪ってしまっている現状を踏まえた対策ともいえるでしょう。
これからカナダへの留学や家族移住を考えていた人にとっては、これまで考えていたプランを考え直さないといけないような大きな変更になったかもしれません。
ビザJPカナダでは、制度の変更の中でもみなさんのカナダでの未来に向けたプランの提案もしています。是非お気軽にご相談ください。
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