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カナダ移住における生活費と雇用機会の関係を徹底解説〜東京との費用比較・賢い都市選び・節約術まで一挙公開〜

投稿日:2023年7月17日

更新日:2025年3月12日

カナダ移住における生活費と雇用機会の関係を徹底解説〜東京との費用比較・賢い都市選び・節約術まで一挙公開〜

目次

日本からカナダへ移住したいと考える方、あるいはワーホリ(ワーキングホリデー)や語学留学などで現地に渡航してみたいという方にとって、最初に気になるのはやはり「費用」や「物価」の問題です。たとえば、語学学校に通う場合や、実際にどのくらいの食費や交通費、あるいはシェアハウスやホームステイで暮らすコストが必要なのかを、具体的に知りたい方は多いのではないでしょうか。

本コラムでは、カナダ国内の都市別家賃相場、生活費の内訳(家賃・食費・交通費・通信費など)をはじめ、Numbeo.comやRentals.caなどの情報サイトを活用したリサーチ方法も紹介します。加えて、カナダ移住を考えるうえで欠かせない「雇用機会」と「生活費」のバランスや、永住権取得との関係性にも触れます。さらに、バンクーバーと東京の生活費比較を行い、具体的な数値もご案内。最後には節約術のポイントや、実際に住んだ方の体験談も織り交ぜています。

  • 日本からカナダへ渡航する際、予算はどのくらい必要?
  • ワーホリや語学留学のとき、学校や住まいはどう選ぶべき?
  • 食費や物価、外食料金は本当に高い?
  • ダウンタウンと郊外でこれほど家賃は違うの?
  • 東京よりもバンクーバーの方が高いって本当?

こうした疑問に答えつつ、カナダドルの為替相場、バスや電車などの交通費、チップ文化、光熱費など、カナダ生活を具体的にイメージできる情報を総合的にまとめました。ぜひ渡航前や留学前の参考にしてみてください。

第1章:カナダの家賃相場と都市別比較

1-1. Rentals.caで見る家賃の現状

まずは、カナダ各地の家賃相場から確認していきましょう。カナダ国内の賃貸物件情報を集めた有名サイトにRentals.caがあります。ここでは都市別の平均募集賃料が掲載され、毎月更新されているため、渡航前の相場調査に最適です。

  • 2023年6月時点の平均募集賃料:2,042ドル
    過去最高を記録しました。前月比1.4%増と今年最速の上昇率で、年間家賃上昇率は6.5%から7.5%へ加速。
  • 2024年2月時点:2,193ドル(前年比10.5%増)
    過去からのトレンドを見ても、カナダの家賃は近年高騰し続けていると言えます。

バンクーバー

  • カナダで最も家賃が高いとされる都市
  • 2023年7月15日時点の為替レート換算で、1LDK平均約31万円、2LDK約41万円
  • 都心のダウンタウンはさらに高額になりがち

一般的に、バンクーバーで単身向け物件を借りる場合はかなりの予算が必要です。シェアハウスやルームシェア、ホームステイなどで費用を分担する人が多いのも特徴でしょう。

バーナビー

  • バンクーバーの近郊都市
  • やや中心部よりは安めですが、それでもかなり高い水準
  • 地域によって相場が少し下がる場合もあるため、丁寧な物件検索が大事

トロント

  • バンクーバーに次ぐ高家賃エリア
  • 1LDKが約28万円、2LDKが約32万円ほど
  • 物価や公共交通機関、光熱費なども高く、全体的な出費が大きくなる可能性あり

その他の都市

  • モントリオール、カルガリー、ケベック州の地方都市などは、相対的に家賃が安い傾向
  • ただし、語学留学の選択肢や雇用機会の多さは都市により異なる
  • 生活費が下がる分、仕事が見つかりにくい場合もあるので要注意

1-2. Numbeo.comで比較したカナダの生活費

Numbeo.comは世界中の都市の生活費や交通費、犯罪率などをユーザー投稿で集計し、統計表示するクラウドソース型サイトです。たとえば、バンクーバーとトロントを比較すると:

  • 公共交通機関や光熱費はトロントがやや高め
  • 食費(スーパーなどでの購入)はバンクーバーがやや高め
  • 保育費はトロントの方が高い

このように、都市ごとに細かいコスト構造が違うため、どの都市に住むか、子どもの有無、留学の目的などで大きく変わってきます。

第2章:カナダ移住における生活費全体の内訳

ここからは、実際にカナダで生活する際にかかる費用を大まかに分類して説明します。家賃をはじめ、食費や交通費、通信費、さらに保険や学費などの費目に分けてチェックしておきましょう。

2-1. 家賃と住居費

  • シェアハウス
    • 安い家賃で済むが、プライバシーは限定的
    • キッチンやリビングを共同利用するため、ルームメイトとの相性が重要
    • 交際費を節約できる一方、掃除や食器洗いなどトラブルも発生しやすい
  • ホームステイ
    • 語学留学やワーホリで人気の滞在方法
    • **食事(朝夕込み)**などが付くことが多く、外食を減らせるメリット
    • ホストファミリーのルールや生活リズムに合わせる必要あり
  • アパート/コンドミニアム
    • 専用のキッチンやバスルームがあり、自炊しやすい
    • 家賃は高めになりがちだが、プライバシーや生活の自由度は上がる
    • 単身向け1ベッドルームでも都市部だと大きな負担になる可能性
  • ルームシェア
    • 友人や知人と同じ部屋をシェアし、家賃を折半
    • 1人あたりの家賃が安くなる半面、生活リズムや家事分担を合意する必要がある

2-2. 食費と自炊・外食のバランス

  • 自炊
    • カナダのスーパーではセール(安売り)を狙ったり、食材をまとめ買いしておくと安く済む
    • 鶏肉や牛乳、パスタなどを活用し、1週間分のメニューを作り置きする人も多い
    • 農場直売所などを利用すれば、新鮮な野菜や果物を比較的安く手に入れられる
  • 外食
    • チップ文化があるため、レストランでの食事は日本より割高に感じられることが多い
    • マクドナルドなどのファストフードでも日本と比べると少し高いケースが多い
    • 週末だけ外食など頻度を決めてコントロールする方法が有効
  • 食材の価格変動
    • カナダは輸入品が多く、野菜や果物がシーズンによって高騰・暴落しやすい
    • 卵や乳製品が日本と比べて大きく値段が変わる場合もある

2-3. 交通費と通信費

  • 交通費
    • バスや電車の運賃は都市ごとに異なる。ゾーン制を採用している地域も
    • ダウンタウンに近いほど公共交通ネットワークが充実
    • 郊外は車移動が前提となる場合があり、駐車料金やガソリン代が必要
  • 携帯電話(通信費)
    • プリペイドSIMや格安プランを選ぶと、比較的費用を抑えられる
    • wi-fi完備の物件を探し、外出時は公共のフリーWi-Fiを活用するなど工夫次第
    • 大手キャリアは料金が高めなので、事前比較が大切

2-4. その他の費用(保険、日用品、学費など)

  • 保険
    • 日本の国民健康保険のような形態は州によって異なる
    • 留学生やワーホリビザ保有者は、海外保険や民間保険に入ることが多い
    • 治療費が高額になりがちな北米圏では、とくにお金が大きくかかる可能性
  • 日用品
    • シャンプーや洗剤などの生活必需品も、日本と比べて高い場合がある
    • セール情報をこまめにチェックし、まとめ買いやクーポン利用で節約可能
  • 学費
    • 語学学校、カレッジ、大学に通う場合、授業料や教材費がかなりかかる
    • アメリカよりは安いと言われるが、為替レートや期間により大きく変動
    • 長期留学では高額になるので、予算計画が必須

第3章:留学・移住形態別に見た費用概算

3-1. ワーホリ(ワーキングホリデー)

ワーホリビザでは、英語(あるいはフランス語)を学びながらアルバイトもできる点が魅力。

  • ビザ申請費用や現地での住まい(ホームステイ、シェアハウスなど)のコスト、海外保険への加入を合わせて、合計で30万円以上〜100万円ほど準備する人が多い
  • 都市によっては日本語の求人が多いところもあるが、時給や雇用形態で差が出る
  • 留学エージェントを通じてプログラムを申し込むことも多く、その分手数料が上乗せされる場合もある

3-2. 語学留学(短期留学・長期留学)

  • 短期留学(1週間〜3ヶ月)
    • 語学学校の授業料、ホームステイ費、食事代、交際費などを含め、10万円〜30万円程度が目安
    • 航空券や海外保険を加えるとさらに費用増
  • 長期留学(半年〜1年以上)
    • 学費だけでも数十万円以上必要になる場合が多く、生活費も合わせるとかなり大きな予算が必要
    • フィリピンやマルタなどほかの留学先を検討する人も多いが、カナダは「英語+フランス語」を学べる地域がある点でメリット

3-3. 大学・カレッジ留学

  • 大学やカレッジへの正規留学は学費が高額
    • カレッジは実践的プログラムが多く、就労ビザや永住権への道筋になる場合も
  • アパートやシェアハウスを借り、自炊しながら通学するパターンが多い
    • バスや電車などの交通費も考慮すると、日本の大学に通う以上に負担になる可能性あり

第4章:実際にかかる費用を抑えるための具体的ヒント

4-1. 住まいを工夫する

  • シェアハウスやルームシェア
    • 1人あたりの家賃負担を安く抑えられる
    • キッチンやリビングを共同使用で、コミュニケーションが増えるメリットも
  • 郊外に住む
    • ダウンタウンより家賃がかなり下がる場合あり
    • ただし、バスや電車の便が悪く、交通費や移動時間がかさむこともある
  • ホームステイキャンペーン
    • 留学エージェントが特定期間に割引やセールを行う場合があるので要チェック
    • フィリピン留学では一般的だが、カナダでも類似のキャンペーンが見つかるかもしれない

4-2. 食費の節約

  • 自炊メイン
    • スーパーのセール品を狙い、週末にまとめて調理して冷凍保存
    • 野菜や果物のシーズンを見極め、価格が安い時期に買いだめする
  • 外食頻度を下げる
    • チップを入れると合計が大きくなりがち
    • 平日は自炊、週末だけ外食など、事前にルールを決める
  • お弁当や作り置き
    • 学校や職場にランチを持参すれば、外食回数を減らせる
    • カフェ利用を減らせば、チップ分が節約になる

4-3. 交通費・通信費の削減

  • 定期パス
    • 地域によっては1ヶ月乗り放題のパスが設定されている
    • 長期的に見ると割安になることが多い
  • 自転車や徒歩
    • カナダの大都市にはサイクリングレーンが整備されている場所もあり、健康面でもおすすめ
    • 雪の多い地域や冬季は注意が必要
  • 携帯プランを見直す
    • 格安SIMやプリペイドを活用し、大手キャリアを使わない
    • 家ではwi-fi、外出先ではフリーWi-Fiを利用するなどデータ通信量を抑える

4-4. 留学エージェントや説明会、キャンペーン情報

  • 留学エージェントの無料説明会やセミナーでは、学費やホームステイ費、海外保険などがセットになったプランが登場することがある
  • 特にフィリピン留学や他国留学との比較をする際、カナダが自分に合っているかどうかを見極める材料になる
  • オンライン説明会で最新情報を得たり、現地在住経験者の体験談を聞いたりして検討材料を増やす

第5章:カナダの雇用機会と生活費バランス

カナダ移住で重要なのは、ただ「生活費が安いから」という理由だけで都市を選ばないことです。カナダ国内の雇用機会と、自分が学びたい・働きたい業種の求人がどこに集中しているかを調べることも重要です。

5-1. 高い生活費と高い雇用機会(パターン1)

  • 大都市圏(例:バンクーバー、トロント)
    • 家賃や物価が高い
    • 多様な産業があり、アルバイトや就職の選択肢が豊富
    • 英語環境で高時給を得られるケースもある

5-2. 高い生活費と低い雇用機会(パターン2)

  • 一部の物価が高い地域
    • 産業が限られている、または景気が停滞して求人が少ない
    • 生活費がかさむわりにアルバイトや職歴を積む機会が乏しい
    • 事前の下調べや現地情報の収集が不可欠

5-3. 低い生活費とそこそこある雇用機会(パターン3)

  • 地方都市や人口の少ない地域(モントリオール、カルガリーなども含む)
    • 家賃や物価が大都市よりは安め
    • 特定の産業や技能(例えばフランス語)に需要がある場合、意外に高給与の仕事が見つかることも
    • ただし、全産業で求人が多いわけではなく、競争率や業種の偏りに注意

第6章:永住権取得を目指すなら何を優先すべきか

カナダでの永住権取得を検討する場合、現地で職歴を積むことが鍵です。就労ビザにつなげるために学校(カレッジなど)に通う場合、学費や生活費をどう工面するかも大きな問題。以下のポイントを総合的に判断すると良いでしょう。

  1. 雇用機会:狙う職種や業種の求人がある地域か
  2. 生活費:家賃や物価を抑えられるか
  3. 目的:PR(永住権)取得のための最適ルートか、就職・大学院進学など別の道か
  4. 期間:どのくらいのスケジュールで移住計画を進めるか
  5. 留学エージェントやカウンセラーとの相談:専門家の意見を参考に最適解を模索

第7章:カナダ生活を安く快適に送るためのポイント

7-1. シェアハウスで暮らすときのコツ

  • ルームメイトとのコミュニケーションが大事
  • 掃除当番やゴミ出しなど、家事分担を明確に決めてトラブルを回避
  • イベントやパーティーで交際費を浮かせることも可能

7-2. ホームステイで文化体験&節約

  • 朝・夕の食事がついていることが多く、外食コストを削減
  • ホストファミリーとのやり取りで英語力もアップ
  • 生活習慣が合わないとストレスになるケースがあるので、事前に確認

7-3. 節約術の活用例

  • まとめ買いとセール
    • 一度に大量購入で割安に。余った食材は冷凍保存
  • 中古家具やフリマアプリ
    • 家具や家電を安く手に入れる方法としておすすめ
  • キャンペーン情報
    • 留学エージェントや携帯キャリアのキャンペーン時期を狙う

第8章:他国との比較(アメリカ、イギリス、フィリピン、ニュージーランド、マルタ等)

  • アメリカ
    • 医療保険制度が民間中心で高額になりがち。一方、就職機会や賃金は高め
  • イギリス
    • 学費や生活費が高い反面、ヨーロッパ諸国へのアクセスが良い
  • フィリピン
    • 英語学習費が比較的安いが、治安や文化が大きく異なる
  • ニュージーランド
    • 自然が豊富でワーホリでも人気だが、都市部の家賃はカナダ並みに高い
  • マルタ
    • 比較的留学費用は安いとされるが、英語以外にもマルタ語が話される独特の環境

渡航前には、こうした他国との比較も大切です。カナダが本当に自分に合った国かどうかを、留学エージェントや在住経験者の話などから確認してみましょう。

第9章:現地生活でのアルバイト・仕事探し

9-1. 仕事探しの基本的な流れ

  1. 留学エージェントや学校のカウンセラーに相談
  2. オンラインの求人サイトやFacebookグループを検索
  3. 現地のカフェやレストラン、店舗に直接履歴書を配る
  4. アルバイトやインターンシップからスタートし、職歴を積む

9-2. 給与と出費の管理

  • カナダドルでの収入を想定し、日本円への為替レート変動も視野に
  • チップ収入がある接客業は、ベース時給が低いケースもある
  • 社会人としてフルタイム就労の場合、雇用保険・年金などのシステムを把握しておく

第10章:実際に住んでみた体験談 〜 カナダ生活費のリアル 〜

10-1. 「ダウンタウン」在住者の声

バンクーバー中心部に1年間滞在したAさん:
「ダウンタウンは便利ですが、家賃と通信費、食費が合計で20万円を超える月もあって、自炊を頑張っても厳しかったです。徒歩やバスで移動できる範囲が広いのは助かりましたが、やはり出費は多かったですね。」

10-2. 「郊外」在住者の声

トロント近郊の小都市に半年暮らしたBさん:
「家賃が都心部より3〜5万円安いのは大きなメリットでした。ただ、そのぶん交通費や車の維持費がかさみ、結局そこまで大幅な節約にはならなかった印象です。ルームメイトとシェアハウスで落ち着いた生活は送れましたが、インフラが日本と異なり戸惑うことが多かったです。」

10-3. 「モントリオール」在住者の声

フランス語の勉強目的で滞在したCさん:
「家賃や食費はバンクーバーやトロントより安いと感じました。語学学校やアルバイトの選択肢も意外と多く、英語とフランス語を両方使うダブルメリットがありましたね。」

第11章:カナダの生活費は本当に高い? 〜 東京との具体比較 〜

ここまでカナダ国内の情報を中心に紹介してきましたが、実際に東京と比較するとどうなるのか、Numbeo.comのデータをもとに見てみましょう。なお、ここで紹介する数値は2025年3月7日時点のもので、日本円換算になっています。

11-1. 月々の生活費(家賃抜き)比較

条件バンクーバー東京
4人家族の場合572,666.63円525,258.20円
一人暮らしの場合156,167.77円147,279.90円
  • 家賃を含まない生活費の目安としては、バンクーバーの方が東京より高くなる傾向
  • 食費、日用品、交通費、交際費などが含まれる

11-2. 外食費の比較

項目バンクーバー東京
1食(普通のレストラン)2,575.65円1,000円
マクドナルドのコンボセット1,545.39円800円
ビール(国産)824.21円500円
カプチーノ587.10円507.84円
水(ペットボトル)262.51円117.52円
  • チップ文化があるため、外食費は日本より高くなりやすい
  • ファストフードでも価格差が顕著

11-3. スーパーマーケットでの価格比較

項目バンクーバー東京
白米(450g)258.35円316.72円
卵(12個)590.01円313.70円
牛肉(450g)1,049.49円1,455.08円
じゃがいも(450g)204.35円199.63円
たまねぎ(450g)184.54円203.66円
レタス(1個)358.73円206.18円
りんご(450g)277.48円343.45円
バナナ(450g)97.62円162.96円
オレンジ(450g)251.16円375.21円
  • 食材によってどちらが安いかが変わる
  • 卵やレタスなど、一部の品目はバンクーバーがかなり高額に感じられる

11-4. 公共交通機関やガソリン代

項目バンクーバー東京
片道チケット332.26円200円
定期券(月額)11,744.96円8,500円
タクシー初乗り515.13円525円
ガソリン(3.785L)736.28円672.66円
  • 片道や定期券では、バンクーバーの方が高めに出る
  • タクシーは初乗りがほぼ同水準

11-5. 光熱費・通信費

項目バンクーバー東京
光熱費(電気・水道含む)14,627.03円26,955.58円
スマホ5,590.52円4,077.32円
インターネット8,160.19円8,160.19円
  • 場合によってはバンクーバーの方が光熱費が安く見えるが、物件や契約による差が大きい
  • スマホ代はカナダがやや高め

11-6. スポーツやレジャー費用

項目バンクーバー東京
フィットネスクラブ(月額)6,731.69円10,285.19円
映画チケット1,648.42円1,900円
  • レジャー費用は一概にどちらが高いとは言い切れない部分あり
  • バンクーバーは自然が豊富なので、無料のアウトドアを活用できるかどうかで交際費が変わる

11-7. 子どもの保育料

項目バンクーバー東京
私立保育園(月額)167,035.65円79,164.23円
  • カナダは保育費が高額
  • 条件を満たせば州政府や連邦政府の補助を受けられる可能性もある

11-8. 衣服の価格

項目バンクーバー東京
ジーンズ9,429.76円8,143.77円
サマードレス(Zara/H&M等)6,000.23円5,599.76円
Nikeランニングシューズ14,022.57円9,648.47円
男性用ビジネス革靴18,259.01円13,165.83円
  • ファッション関連はバンクーバーの方が少し高めに出やすい
  • アウトレットやセール時期、クーポンなどを活用して節約

11-9. 家賃相場

項目バンクーバー東京
1ベッドルーム(市内中心部)283,516.94円168,170.80円
1ベッドルーム(郊外)240,015.30円92,874.64円
3ベッドルーム(市内中心部)495,348.93円400,625.24円
3ベッドルーム(郊外)398,631.31円190,185.69円
  • バンクーバーは東京の都心部よりさらに高い水準
  • ワーホリや語学留学を検討する方の多くは、ルームシェアやシェアハウスで費用を分担する
  • ホームステイなら1ヶ月CAD$1,000〜1,200(10万3千〜12万3千円程度)を目安

第12章:カナダ国内の家賃動向と留学生への影響

2024年11月時点の各州家賃相場をまとめた記事では、留学生数の制限や需要の変化により、家賃相場が部分的に上下する可能性があると報告されています。ただし、現在のところカナダ全体的に家賃は依然として高止まりしており、大幅に下がる傾向は見られないとの見方が一般的です。

  • モントリオールやカルガリーは比較的抑えめな家賃だが、雇用機会や学校の数も限定的
  • 留学生が集中するバンクーバーやトロントでは、ホームステイやシェアハウスも飽和状態になりやすい

第13章:まとめ 〜 カナダの生活費は高い?東京との比較・節約のコツ

それでは最後に、ここまでのポイントをまとめましょう。

  1. カナダ全体で家賃が上昇中
    • Rentals.caのデータによると、2023年6月時点で2,042ドル、2024年2月には2,193ドル(前年比10.5%増)
    • バンクーバーやトロントなど大都市の家賃は特に高騰傾向
  2. 東京と比較すると、バンクーバーの方が生活費が高い項目が多い
    • 外食費や家賃で差が顕著
    • ただし、光熱費やレジャー費用などは一概に言えない部分もある
  3. 子ども連れでの渡航は保育費などがさらに大きく
    • 条件に合えば州政府や連邦政府の支援を受けられる場合もある
    • 事前に制度を調べ、児童手当や社会保障の面をチェック
  4. シェアハウスやホームステイ、ルームシェアを活用
    • 費用を安く抑えられる方法として一般的
    • ただし、プライバシーや習慣の違いへの対応、ルール作りが必要
  5. 自炊・定期券・通信費の見直し等、日々の節約術が有効
    • バスや電車の月額パス、自転車や徒歩の活用で交通費を削減
    • 格安SIMやフリーWi-Fiスポットで通信費を抑える
    • 週末だけ外食、平日は自炊でチップ代を抑える
  6. 永住権を目指すなら生活費だけでなく雇用機会も重視
    • 地方都市で家賃を下げても、仕事が見つからない可能性がある
    • 大都市であればバイトや就職先が豊富だが、家賃・物価が高い
  7. 他国との比較(アメリカ、イギリス、フィリピン、ニュージーランドなど)
    • 医療保険、学費、物価、治安など、それぞれにメリット・デメリットあり
    • 自分の目的や期間に合った選択をすることが大事
  8. 複数の情報源をチェックし、専門家や在住者の意見も取り入れる
    • 留学エージェントやカウンセラー、SNSコミュニティ、在住者ブログなど、最新情報を集める
    • Numbeo.comやRentals.caは目安として活用し、実際には現地訪問や下見も検討

おわりに

カナダでの生活費は都市によって大きく差があり、東京よりもバンクーバーの方が高く感じられる費目も少なくありません。また、アメリカやイギリスなど他の英語圏と比べても、カナダには医療保険制度のメリットがある一方、家賃や外食費がかなり高くなるなど、一長一短があります。

ワーホリや語学留学、大学進学を考える方は、自炊やシェアハウスなどを駆使して生活コストを下げ、余裕のある範囲で現地生活をエンジョイする計画を立てると良いでしょう。永住権取得を目指す場合は、生活費だけでなく雇用機会とのバランスが非常に重要であり、必ずしも「家賃が安い=ベストな都市」というわけでもない点に留意してください。

最後に、カナダの家賃・物価は常に変動しています。特に大都市では留学生や移民数の変化により需要と供給のバランスが変わりやすく、時期によっては値下がりが見込めることもあれば、さらなる高騰が続く可能性もあります。為替レートが円安に振れれば、日本円で見た場合の出費はさらに増えることになるでしょう。

したがって、複数の情報源を常にチェックし、留学エージェントや現地の知人・カウンセラーなどから最新情報を収集したうえで、最終的な判断をするのが賢明です。カナダでの新生活が充実したものになるよう、計画的な予算設定と情報収集を忘れずに、ぜひ渡航を検討してみてください。

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目次1 日本人のスキルが求められている職種1.1 保育士1.2 美容師1.3 大工1.4 調理師1.5 庭師1.6 翻訳者1.7 美容サロン(エステ、マツエク、ネイル)1.8 ドッグトリマー(グルーマ

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【2024年最新】カナダ移民局の学生ビザに関するよくある質問16選

2024年6月21日

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目次1 2024年の学生ビザ改定に関するよくある質問1.1 Q:私が留学する州の学生ビザ発給数は何件ですか?1.2 Q:PALとは何ですか?1.3 Q:この新しい変更はいつから実施されますか?1.4

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ファミリークラス永住権申請「偽装」のパートナー関係ではないことを証明する方法

2024年6月21日

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目次1 ファミリークラス(配偶者・コモンローパートナー)とは2 審査厳格化の背景3 関係が本物であることを証明する方法3.1 配偶者であることの証明3.2 コモンローパートナーであることの証明3.3

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2025年4月15日

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【徹底解説】ケロウナで永住権を取得するためのガイド|自然豊かなBC州第3の都市で叶えるカナダ移住

2025年4月15日

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