カナダ移民局レポート「永住者受け入れ状況は順調に回復、5月は前月3倍の人が新移民に!」
移民局発表のデータを見てわかること
カナダ移民局発表のデータによると、2020年5月は約11,000人の新移民(永住者)を受け入れたとのことです。
新型コロナパンデミックの影響で3月より2ヶ月間続けて減少傾向の数字となり、4月は約4,000人の受け入れだったので、5月はそこから一気に3倍近い新移民を受け入れたことになります。
国籍別の上位5位は、インド、中国、フィリピン、米国、ナイジェリアとなっています。
順調に通常業務に復帰しているカナダ移民局

これらの状況を見ると、カナダの移民局が新型コロナパンデミックがもたらした混乱から早くも抜け出し、通常通りの受け入れができるように体制を整えつつあることがわかります。
平常時のカナダが新しく受け入れる永住者の数は、毎月25,000人から35,000人です。3月中旬に始まった渡航制限など、新型コロナパンデミックがカナダ政府、そして移民局の方針に甚大な影響をもたらしましたが、その前まで、2020年のカナダの新移民受け入れはとても良いスタートを切っていたのです。
そして3月からの混乱で大きな減少がありながら、5月以降にはそこから大幅に持ち直したということはつまり、パンデミック発生当初よりカナダ移民局は申請書類審査を継続、5月実績の数字ではさらに多くの申請の審査を完了しているということが見てとれます。
5月の新移民を永住権申請カテゴリ別に見ると、各州ノミネーションプログラム(PNP)が一番多い申請カテゴリーとなり、約3,000人の新移民が誕生しました。さらに、ファミリークラスから2,000人以上、スキルドワーカーカテゴリーから1,300人、Canadian Experience Class (CEC)から2,000人が新たにカナダ永住権を取得しています。
エクスプレスエントリー、及びPNPのドローについては3月以降も頻繁に行われています。35,100件発行されたInvitation to Apply (ITA)は、その多くがCECとPNPカテゴリーでの申請者でした。CECとPNPは、カナダ国内にいるほうが条件を満たしやすいカテゴリーなので、申請者は既にカナダにいる人が多く、パンデミックによる渡航制限での影響を受けにくかったものと思われます。
今後、さらに永住希望者受け入れが進みそうです!
このように、エクスプレスエントリーのドローも平常通りに運営され始めたことで、2020年後半、そして2021年に向けてカナダ移民局はさらに多くの永住者の受け入れを進めるものと予想されています。 5月以降の移民局の審査状況の大幅回復のおかげで、これから晴れてカナダ移民(永住者)になる方がたくさんいますし、今後はますますカナダの移民受け入れ体制が通常モードに戻ってくるようです。これからカナダ移住を考えている方も、安心して前向きに準備を進めていくとよいと思います!
