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フレイザー移民大臣による2022年 エクスプレスエントリー戦略の注目ポイント(1)

投稿日:2022年2月2日

更新日:2024年4月23日

フレイザー移民大臣による2022年 エクスプレスエントリー戦略の注目ポイント(1)

カナダ移民局(IRCC)が2022年エクスプレスエントリーをどのように運用していくべきかの戦略的計画について、ショーン・フレイザー移民大臣は、まだ計画をまとめている段階であると延べています。とはいえ、昨年からの断片的な情報から今後の方向性が徐々に見えてくる部分もあり、一方では様々な憶測も飛び交い、情報に混乱も見受けられているようです。

なぜ2022年以降のエクスプレスエントリーが注目されているか?

職歴を使って永住権申請をするエコノミッククラスと呼ばれる人たちが永住権取得者の大半を占めるカナダの移民政策にとって、エクスプレスエントリーがそのプロセスの要であることに間違いありません。エクスプレスエントリーシステムの対象となる永住権申請カテゴリーは、フェデラルスキルドワーカー(FSW)カナディアンエクスペリエンス(CEC)フェデラルスキルドトレード(FST)カテゴリー、および、一部の各州ノミネーションプログラム(PNP)です。

エクスプレスエントリーについて詳しくは、以下のビデオがとてもわかりやすく好評です。

エクスプレスエントリーの仕組み

エクスプレスエントリーは、カナダ移民局のサイトからプロフィール登録をするところからスタートします。そして、CRS (Comprehensive Ranking System) と呼ばれるポイントシステムで、年齢、学歴、言語能力(英語・仏語)、職歴などの要素にポイントが加点され総合スコアが計算されます。総合スコアが高い人から永住権申請を許可するITAと呼ばれる永住権申請への招待を発給するシステムがエクスプレスエントリーシステムです。

ITA発給、コロナパンデミク前と現在の状況

ITAは、大体、2週間おきに発給が行われています。新型コロナのパンデミック前は、ITAはその大多数が、カナダ国外から永住権申請をするFSWカテゴリー該当者に発給されていました。

ですが2020年にパンデミックに突入してからは、カナダ国内から永住権申請をするCECカテゴリー申請者がITA受給者のほとんどを占めるようになりました。ところがこれは2021年9月までとなり、それ以降はPNPカテゴリーのみにITAが送られ現在に至っている状況です。

このように、コロナ禍でエクスプレスエントリー運用状況はその情勢に伴って大きな変化がありました。にも関わらず、いずれの期間中も2週おきのITA発給については断続的に行っており、一番最近では2022年1月19日にPNP申請者にITAが発給されたばかりです。カナダが移民政策を重視し、その中でエクスプレスエントリーがいかに重要な役割を担っているのかがこれでわかります。

変動の多い時期を経て、今後の移民政策を左右するエクスプレスエントリー、だからこそ、2022年エクスプレスエントリー運用方針を決める動向にこれだけ注目が集まっているのです。

2022年エクスプレスエントリー戦略の注目ポイント

注目ポイント①
すでに受け取った申請がキャンセル(返却)される?

先日、昨年の11月24日付のIRCCの内部資料に記載されている内容が公になるということがありました。この資料の中に、バックログ(未処理の申請)を片付ける為、2022年半ばぐらいまでFSW、CEC、FSTカテゴリーの招待を一時停止する可能性を示唆する文章が含まれていました。これが噂や憶測のきっかけです。

ですが、この資料にある文章は大部分が編集や削除されているものであったため、カナダ移民局が今後エクスプレスエントリーをどう扱うのかの具体的な策や、その主旨はわからないものでした。確かに実際、2021年12月時点で移民局が抱えるバックログ(未処理の申請書類)は180万件もあり、そのうち12万件がエクスプレスエントリーでITAを受け取った人たちの永住権申請件数に該当します。

カナダ政府は、カナダの弁護士協会(CBA = Canadian Bar Association)のイミグレーション部門を代表する弁護士と定期的に会合を設けています。今年1月20日の会合でフレイザー移民大臣は、FSWやCECカテゴリーへのITA発給について言及し、次回いつ行うかの予定は決まっていないとしながらも、2022年のITA発給計画についてどのようにすべきかは、現在も検討中の段階であると語ったそうです。

またフレイザー移民大臣は、バックログを解決するために現在審査を待っている永住権申請書類をキャンセルしたり返金したりすることはないとも述べています。実はカナダ政府は10年前に、当時のバックログを減らす手段として大量の未処理永住権申請のキャンセルを行ったことがあります。それで今回も同様のことがあるのではとい憶測がソーシャルネットワーク上などで飛び交っているのですが、フレイザー移民大臣のこの発言は、この状況を否定することを意識したものと考えられます。

さらにフレイザー移民大臣は、カナダ移民局は現在、バックログを減らすため審査処理業務の安定化を図っているとし、そのための追加資金として、8,500万ドルを投入したことを強調しています。

エクスプレスエントリーを重視しているカナダ政府が、審査待ちの申請書類をキャンセルするなどということはないということですね。

注目ポイント②
職種限定のエクスプレスエントリードローの可能性

2022年エクスプレスエントリー戦略の注目ポイント②、③については、ブログ後半に続きます!

後半では、「職種限定ドローの可能性」、「FSWとCECカテゴリーへのITA発給再開」についてをお伝えします。 2月10日には今後3年の移民政策 Immigration Levels Plan 発表が予定されています。その前に、エクスプレスエントリーの注目ポイントについて一緒に勉強してみましょう。

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