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ソニー・ピクチャーズ・イメージワークスが本社をバンクーバーに移転

May 30, 2014にCBCから「ノーズストローム上のオフィスに、マイクロソフト社に続きビジュアル・エフェクトのスタジオが加わります」というニュースがありました。

 

ハリウッドで最大のビジュアル・エフェクト・スタジオを持つソニー・ピクチャーズ・イメージワークスが本社をカリフォルニアからバンクーバーへ移すことを決定しました。

 

オスカーでも賞を数多く獲得するソニーのアニメーション部門は、トムクルーズ主演のSF映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル(洋題:Edge of Tomorrow)」や「アメイジング・スパイダーマン2」のビジュアル・エフェクトの一部を近年手掛けています。

 

同社はパシフィックセンターの74000平方フィートもの広さのスタジオに転移するそうで、それはビジュアル・エフェクトとデジタル・キャラクター・アニメーション・スタジオとしては都市最大の床面積だそうです。

 

ソニー・ピクチャーズ・デジタル・プロダクション副社長のランディ・レイクは「バンクーバーは、ビジュアル・エフェクトとアニメーション製作において、世界クラスの中心に発展してきている。バンクーバーの安定した景況の下で、アーティスト達は魅力的なライフスタイルを手に入れることが出来る。我々の本部の規模をバンクーバーで拡大することにより、より高品質、高価値のビジュアル・エフェクトをクライアントに提供することが可能となるだろう。」と話しています。

 

かつてSearsの入っていたビルは、大手投資会社キャデラック・フェアビューによって現在全米での有数の大型チェーンデパートのノードストロームへと改造されています。

今年始め、マイクロソフト社がこのビルのオフィスの新たな分割計画を発表しました。

 

あの有名なアマゾンも、約2ブロック先の新テラス・ガーデンビルに主要オフィスを開くと昨年発表したばかりです。

 

-北米のビジュアル・エフェクトについて-

 

ロサンゼルスにて、米インターナショナル・トレード雑誌のビジュアル・エフェクトを担当するジャーナリストのデイビッド・コーエンは「ソニーの転移よってバンクーバーは北アメリカのビジュアル・エフェクト中心地になるだろう」と言っています。

 

「全ビジュアル・エフェクト産業は基本的に世界中からやってくるトップアーティスト達の労働力によって成り立っています。そのアーティスト達は、カナダ出身かもしれないし、インドや中国、フランス、アメリカ、ドイツ出身かもしれません。技術のあるアーティストならどこ出身でも構わないのです。勿論、ソニー・イメージワークスの宣伝ディレクターは、既に才能の基礎のある、地元出身者も必ず大勢雇うと話しています。」

 

さらにコーエンは、ソニーはBCで多額の税控除制度を利用していると言います。もし、BCより多額の税控除が得られるなら、他の都市への移転も簡単に考えられるそうです。

業界の間では、このバンクーバーへの本社移転を決定づけた大きな要因は、BCの58%の税制優遇策にあると言われています。

 

バンクーバーでの新運営は、バンクーバー出身のジェイソン・ダウズウェル、ライバル会社であるメソッド・スタジオから引き抜かれてきたマーク・ブレーカーとシャウナ・ブライアンを中心に行われるそうです。

 

イメージワークスは既にバンクーバーのイエールタウンに約80~350人のスタッフがいるスタジオを所有しており、映画「アングリー・バード」のビジュア・エフェクトの製作を手掛けると年初めに発表しています。

 

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