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マクドナルド、外国人労働者を優遇したとして非難される

投稿日:2014年4月29日

更新日:2024年2月22日

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BC州にあるマクドナルドのフランチャイズが、Temporary Foreign Worker Program(TFWP)の悪用の疑いがあるとして連邦政府から調べを受けています。

 

同店舗でチームリーダーとして4年間勤務したカレン・クライストが、「一時就労外国人労働者がカナダ人よりもシフトを貰っている」と言っています。

政府は捜査の結果、そのフランチャイズのオーナー、グレン・ビショップが経営する3店のマクドナルド全店に対し、審査中である就労ビザを全て保留にし、店舗をブラックリストに載せ、TFWPを使えないようにしました。

 

政府は今、他にこれらの店舗に限らず、マクドナルドカナダで同様の影響を受けた従業員や、求職者からの情報を求めています。

 

労働省大臣からの厳しい言葉

 

2014年4月6日の声明で、ジェイソン・ケニー大臣が「2014年4月3日(木曜日)、ブリティッシュコロンビア州のビクトリアでマクドナルドのフランチャイズ経営者がTFWPに違反しているという深刻な疑いがある情報を得ました。」

 

金曜日に、私の部署の検査官たちが立ち入り検査をした結果、この雇用主が、カナダ労働省(ESDC)に虚偽の情報を提供したのではないかという事を疑う正当な理由があったので、審査中である全てのLMOと就労ビザを保留するという決断を私がしました。

 

労働省大臣ジェイソン・ケニーの部署は、このビクトリアのフランチャイズをTFWPのブラックリストに載せ、まだカナダに着いてない数人のフィリピン人の就労ビザを保留にしました。

 

現在、ケニーはTFWPの規則の見直しを監視しており、この見直しによって、一時就労外国人労働者を企業が雇う事が難しくなってきています。規則を守らない雇用主は、プログラムの使用を禁じられ、厳しい罰金にもすぐ直面する事になります。

 

もし今回のようなケースを聞いたら、私達は容赦はしません。ブラックリストに載せ、罰金が科せられればすぐに、厳しく処罰します。

フランチャイズのオーナー、グレン・ビショップは今回のクライストの訴えに関して語ることを拒否しました。然し、「何も隠す事はありません。」と言い、Go Publicに対して、クライストが今回の事に対してネガティブな影響を受けることはないと保証すると言いました。

 

「僕達の目の前で彼らはそういう事をしているんです。だから、あまり何かトラブルになるとか心配している感じには見えませんね。」クライストは言いました。

 

 

フィリピン人を受け入れて、カナダ人は受け入れ拒否

 

「求職者がやってきては、応募するのを見てきています。本当に沢山の履歴書を見ました。ここ数ヶ月で、パンドラアベニュー店で、地元の応募者から計50通の履歴書がドロップオフされてきたのを見ました。」とクライストは言っています。

 

「悲しい事です。中には、大学卒の学歴を持っている応募者もいるのに、マクドナルドでさえも採用されないなんて。」

 

クライストはマネージャーから、「9人の新しいフィリピン人労働者がやって来るから雇わないんだ」と言われました。まだその9人はカナダに着いてもいないのに。

 

「そんな言い訳が出来るなんて信じられない。」と、クライスト。

 

「外国人労働者の方が信頼できると言われました。何故なら仕事に遅れないし、一生懸命働くからと。確かに彼らは一生懸命働きます-それに関しては何も言う事はありません。」

 

フィリピン人労働者がフルタイムのシフトを貰っている中で、現従業員数人は労働時間をカットされているとクライストは語りました。

 

みんなその事に関しては文句を言っています。僕達の中では、「シフトを貰うためにはフィリピンの言語を学ばなければいけないね」なんていうジョークがお決まりになってきています。

 

クライストは、昇進を得ようと懸命に努力する傍ら、外国人労働者のトレーニングをして育てました。それでも、彼と他の現従業員は貧乏くじを引いていると言いました。

.

「一生懸命働いたら、それが報われて欲しいです。だけど、一生懸命に働いても、それでも十分じゃないんです。本当に、最悪です。」クライストは言いました。

 

「従業員の中には子供がいる男性がいて、(就業)時間を削られているんだ。最低賃金の仕事で。何か間違っている。」

 

ティム・ターコットは21歳の地元住人で、丁度同時期に応募しました。4年間のレストランでの勤務経験があるにもかかわらず、結果は不採用でした。

 

 

「何故採用されなかったのか分かりません。46時中いつでも働けますと言ったのに、採用されませんでした。」ティムは言いました。

 

ティムは過去2年間、バンクーバーアイランドのマクドナルド数店舗に履歴書をドロップオフしたと言っています。その後彼は、他のレストランで仕事が決まりました。

 

若年者失業率が14%の中、マクドナルドから拒否された感想はどうですかと聞かれ、「面白くはないですね。何故まだここに住んでもいない人にチャンスが与えられて、僕たちカナダ人の応募者にはそれが与えられないんだろう?」と彼は言いました。

 

連邦政府の規則では、条件に当てはまるカナダ人応募者がいた場合には、一時就労外国人労働者を一人も雇ってはいけないことになっています。

 

「ここでは法律が守られていないと感じます。しかも、それで罰せられないなんて。そして、その為には僕みたいな会社での地位が低い人間が出てきて何か言うしかないなんて-なんか恐ろしいです。」クライストは言いました。

 

興味深いことに、幾つかのケースでは、フィリピン人労働者には、殆どの地元カナダ人スタッフよりも20%高い賃金が支払われています。

 

「彼らの方が給料が高いなんて、訳が分からない。」匿名の従業員は言いました。

 

マクドナルドは、その理由として、フィリピン人労働者の中には、高い職階級(フードサービススーパーバイザー)でカナダにやって来ている人がいるからと言っています。その職種には、時給$12.36が支払われています。多くの地元従業員の職種はフードカウンターアテンダントで、時給は$10.25です。

 

連邦政府はフードサービススーパーバイザーになるには、2年から3年の経験が必要だと言っています。クライストは、この店舗でそれ以上長く働いているにも関わらず、未だに$10.65の時給を貰っていると言います。

 

「なんで、自分はその職に対して正当な権利があるにもかかわらず、チャンスを与えられないんだろう。全く意味不明だ。」クライストは言いました。

 

バンクーバーの移民弁護士のAlex Stojicevicは外国人労働者は高い職階の仕事を持っていれば、永住権を狙える可能性が上がると指摘しています。

 

マクドナルドとそのフランチャイズは、国際人材紹介会社に、外国人労働者を採用する度に、1人につき最高2000ドルを支払っています。

そんな人材紹介会社の一つであるActyl Groupは、フィリピン、ベリーズ、ジャマイカとメキシコに加えその他の地域から労働者を募っています。この会社は主に、アルバータ州とサスカチュワン州に労働者を送り込んでいます。

 

昨年ベリーズで、Actylの長であるリンダ・ウェストは、現地のテレビレポーターに、マクドナルドは若い従業員がカナダには不足しているので欲しがっていると伝えました。

 

「カナダには若い人材がとても少ないです。出生率は1.4%なので、労働人口の入れ替わりが出来ず、若い成人がとてもとても少ないです。」ウェストは言いました。

 

 

「従来からいたマクドナルドの労働人口はいなくなってしまったので、他から来てもらって埋める必要があります。」

 

 

マクドナルドはカナダで年に1度の求職求人フェアを4月10日に行ない、6,100人の新入社員を望んでいます。

 

「マクドナルドカナダでは、全国に1400以上あるフランチャイズと直営店の1店1店で、常に地元の従業員を最初に雇う事がゴールです。」マクドナルド側は言いました。

 

マクドナルドカナダは、今回、一度はビクトリアのフランチャイズをかばう姿勢を取ったものの、政府からLMOと就労ビザの保留と、同店舗のブラックリスト掲載が決まった後に態度を変え、このフランチャイズとの契約を打ち切る方向で動いています。

 

マクドナルドカナダからの声明

 

ブリティッシュコロンビア州ビクトリアの独立したフランチャイズの経営状況に関して、持ち上がった深刻な疑いの事が分かってから、マクドナルドカナダは直ちにこの店舗に対し、独自の調査を開始しました。

 

マクドナルドカナダでは、違反は容認しません(意図していようといまいと) どんな従業員に対しても。

 

私達は現在、このフランチャイズとの関係を打ち切るプロセス中です。

 

一時就労外国人労働者は、私達の労働人口ではとても小さい割合を占めています。

カナダ全体のマクドナルドで、85,000の従業員がいて、そのうちたった4%が一時就労外国人労働者です。

 

マクドナルドは、サービスカナダに対しこのビクトリアの店舗に対しての調査に対して全面的に協力します。マクドナルドでは、長年に渡って、サービスカナダの要件を守ってきたという実績があります。マクドナルドカナダでは、即座に徹底的な見直しを社内とフランチャイズすべてに対して行い、サービスカナダのTFWPへの用件を引き続き守り続けることを確かにします。

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