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カナダ移民局は、2025年2月27日にエクスプレス・エントリーのターゲットドローイングのカテゴリーを更新し、新たに「教育職従事者」を追加しました。この新カテゴリーには、保育士や小中高校教師など5つの職種が含まれています。一方で、パイロットやトラックドライバーなどの「運輸・輸送業従事者」はカテゴリーから除外されました。また、ヘルスケアのカテゴリーに多くの社会福祉職種を追加するなど、各カテゴリーの対象職種を削除したり追加したりしています。

エクスプレスエントリー（Express Entry）は、カナダの移民申請を管理するシステムで、2015年1月1日に導入されました。カナダ移民局が、申請者の登録情報に基づいてComprehensive Ranking System（CRS）でスコアを付与し、高得点者に永住権申請の招待（ITA：Invitation to Apply）を発行する仕組みです。

2023年からは、特定の職歴・学歴・語学力を持つ候補者に焦点を当てたカテゴリー別の「ターゲットドローイング」が導入され、よりカナダの労働市場のニーズに合った移民を受け入れる形になりました。

ビザJPカナダでは、エクスプレス・エントリーのドローイング速報を定期的に発信しています。

こちらのニュースで確認いただけます。
【2025年最新】エクスプレスエントリーのドローイング速報と優先カテゴリーについて

2025年の移民受け入れ計画では、特にカナダ国内での就労経験を持つ候補者（Canadian Experience Class）の対象者にITAを発給するとのことです。また、カナダが長期にわたる良好で持続可能な成長と経済的繁栄を達成するために、医療、建設、教育などの分野に重点を置き、需要の高い専門家をカナダに呼び込むことができるとしています。

また、ケベック州以外のフランス語話者の移民受け入れ強化のため、ターゲットドローイングではフランス語能力が高い候補者が優先的に選ばれます。

カナダ移民局が発表した2025年のターゲットドローイングカテゴリーは以下の6つです。

1. フランス語能力が高い人（リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングでNCLC7以上）
2. ヘルスケアおよび社会福祉分野従事者
3. 科学、技術、工学、数学（STEM）分野の専門職従事者
4. 職人系技能職従事者
5. 農業・農産食品業従事者
6. 教育職従事者（新規追加）

上記の6つのカテゴリーは、労働市場に関する情報および予測、州や準州、パートナー企業、および全国のステークホルダーから得た情報によって決定されています。毎年見直しが行われて必要に応じて変更されるとなっています。

ターゲットドローイングに含まれるカテゴリーはすべて、対象となる職種に大きな変更がありました。以下に示すように、いくつかの職種が追加され、いくつかの職種が削除されています。

1. ヘルスケアおよび社会サービス分野従事者（追加職種）

2. ヘルスケアおよび社会サービス分野従事者（削除職種）

3. 科学、技術、工学、数学（STEM）分野従事者（追加職種）

4. 科学、技術、工学、数学（STEM）分野従事者（削除職種）

5. 職人系技能職従事者（追加職種）

6. 職人系技能職従事者（削除職種）

7. 農業・農産食品業従事者（削除職種）

8. 新設カテゴリー「教育職従事者」

ターゲットドローイングのカテゴリーは、カナダの経済的・人口的目標を考慮して、毎年、移民局が決定します。 

職業ベースのカテゴリーは労働市場の需要に従い、カナダが重要な分野の労働者数を増やす必要があるため、ターゲットドローイング制度に含まれています。これらの職業は通常、カナダ国内で労働者を確保できず、重要な労働力の不足を補うために移民を必要とするものです。 

毎年、職業需要に合わせて見直しがあるため、現時点で3年先、5年先の職種を予測することは難しいです。ですので、これから永住権を目指すために学校へ行こうというような方は、卒業時には考えていた職種のカナダでの需要がなくなってしまうという可能性は、どうしてもあります。

逆に、今回の保育士や調理師のように、思いがけず需要が上がり、永住権のチャンスが巡ってくるということもあります。チャンスが巡ってきたときに、そのチャンスを掴めるように、日頃から英語のスコアを取る、学歴査定を済ませる、などの、申請の準備をしておくことをお勧めします。

今回の発表をもとに、ご自身のスコアを計算したい方、職種を変更したい方など、多くいらっしゃると思います。ビザJPカナダのコンサルティングでは、スコアの査定のみではなく、どこをどう伸ばしたら良いか、それに向けてどう動いたら良いかなど、作戦を立てます。ご希望の方はお気軽にご連絡ください。