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カナダ移民局の新大臣マーク・ミラー氏は、数週間前に行われた RedFM Canada、CBC Radio Canada、Bloomberg Newsとのインタビューで、就任後初の公の場での発言をしていました。これらのインタビューから、いくつかの重要な分野に関する新大臣の考え方を知ることができますので、シェアしたいと思います。
新移民大臣マーク・ミラー氏の発言の抜粋
移民受け入れ計画について
カナダ移住者増加の経済効果
ミラー大臣は、農業や医療などの産業を含むカナダ全土の労働力不足に対処は、カナダ移住者受け入れがキーポイントと見なしていると述べました。「移民は、カナダという国をつくり、より良い場所にし、そして経済を繁栄させるために重要です。」
受け入れ数を下げることはない
また、カナダ移住者がカナダの高齢化対策に役立っているとも強調しました。そのため、移民局の計画では、今後、想定されている移民受け入れ計画の人数を維持するか、あるいは長期的にレベルを上げ続けることにしているそうです。「私は(移民受け入れ計画の目標値を)引き下げるようなことはないと思っています。」
エクスプレスエントリーの現状について
エコノミック・クラス移住者の重要性
ご自身の職歴や学歴を使って申請する永住権カテゴリーは複数ありますが、カナダ政府はこれを総称してエコノミック・クラスと呼んでいます。このエコノミック・クラスの移住者をカナダに受け入れることは、これまでも、そしてこれからもカナダの国にとって優先事項です。現在、カナダへ移民する人の約60%が職歴や学歴を使って永住権申請をするエコノミック・クラスの移住者であることを指摘し、ミラー新移民大臣は、移民局の意向がこのレベルを維持することであることを明らかにしました。
審査期間の短縮化
同時にミラー氏は、カナダ全土におけるエコノミック・クラス永住権審査期間が移民局の望むところではないことも認めています。ミラー大臣は、「政府は審査処理時間の合理化に向けて今後も引き続き努力しています」と述べました。
ターゲットドローイング
ミラー大臣は、エクスプレス・エントリーの新しいターゲットドローイングについても言及し、「カナダ政府はカナダが国内で必要とする主要な職業に従事する移民を迅速に受け入れることに重点を置いている」と述べました。
留学生詐欺への対応について
今年に入り約700人のインドの留学生が影響を受けた事件を含め、留学生詐欺が最近全国的に注目されています。そのことから、移民局はこの問題に正面から取り組む必要があると認識しているとのことです。
ミラー大臣は、カナダ全土の留学生に対する現行のビザ申請・発行プロセスが「誠実さへの挑戦」につながり、カナダで高等教育を受けようとする一部の人々に大きな不安を与えていることを理解していると述べました。
移民局は、カナダでの教育を通じてより良い生活を送ろうとする人々を詐欺師が利用できないようにすることで、この国にやってくる留学生を保護するためより努力をしなければならないと述べました。
住宅問題について
住宅問題とカナダ移住者の関連性を否定
ミラー大臣によれば、カナダが全国的に住宅供給の問題に直面しているのは、移民が原因ではないとのこと。 そのため、カナダ移住者がカナダ人から住宅を奪い、住宅インフレを引き起こしているとしばしば非難されることを、ミラー大臣は問題視しています。
「実際には、この話はもっと複雑であることが多い」とミラー大臣は主張します。
「ホームエクイティの価値が2倍にも3倍にもなったり、誰かが(住宅を)購入するためのコストが上がったりすることは、移民とはほとんど関係がありません。」
ミラー大臣は、住宅供給を含むカナダの最も重要な問題の解決策は、逆に、移民そのものにあるのではないかとさらに強調しています。「人々が期待する歯科治療、医療、手頃な価格の住宅を求めるのであれば、そのための最善の方法は、この国に熟練した労働者をより多く確保することです」
今後について
カナダにおけるカナダ移住者の未来
カナダ国民と移住希望者の双方が安心できるよう、ミラー氏はカナダの新移民大臣として公正さと思いやりを約束することを再確認しました。
移民局は、カナダの移民制度に欠陥がないわけではないことを認識しています。特にカナダにおける外国の資格認定に関してはそうです。 実際ミラー大臣は、カナダ移住者が自身の母国でのトレーニングや職歴で身につけた努力や経験を犠牲にさせられることがあるのは不公平だと認識しています。
このため、ミラー大臣は、カナダの州や準州とともに、カナダの連邦政府も、この国における専門職の適切な規制についてオープンな対話をすることが重要だと言います。
「私は、移民制度についてオープンで公正で思いやりのある政府の一員になるためにここにいます。これはこの国の未来であり、この国の将来の顔であり、(私は)その一員であることを嬉しく思っています」
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