こちらの記事は動画でも解説しています
移民局ニュースリリース 2023年3月27日 -オタワ
カナダ移民局は3月25日に「27日にショーン・フレーザー移民大臣が新たな移民制度を発表する」として記者会見の開催予告をしました。これを受けて、永住権取得を目指す多くの人に関わる発表があるのではないかとイミグレーション業界でも期待が高まっていましたが、今日発表になった新制度は、カナダへの難民を対象としたものでした。
難民申請がほとんどない日本国籍の方には、あまり関係がなかったですね。期待が高まっていただけに残念でした。
参考のため、2023年3月27日のニュースリリースをこちらに要約しておきます。
専門スキルを持つ難民への支援で、労働力不足に対処
ショーン・フレーザー移民大臣は、カナダ企業が専門スキルを持つ難民やその他の避難民を雇用できるよう、EMPP(Economic Mobility Pathways Pilot)を活用した、新しい永住権申請カテゴリーを開始することを発表しました。
EMPPとは?
難民申請者を対象にした永住権パスウェイです。EMPPはこれまで、専門スキルを持つ難民やその他の資格のある避難民を、労働力不足で困っているカナダ企業とを結びつけてきました。これにより、カナダが社会的弱者を受け入れると同時に、カナダの経済成長に必要なスキルを持つ労働力を確保・維持することに貢献しています。
2023年夏「新・EMPPカテゴリー」開設
カナダ政府は、このEMPPを拡大した新しい永住権申請カテゴリーを創設します。この新しいカテゴリーは、今年の夏に開設される予定です。
新しいカテゴリーは、看護助手、介護士、長期介護補助者、ソフトウェアエンジニア、ウェブデザイナー、機械・電気エンジニア、技術者、教師、観光・接客業、トラック・配送サービスドライバーなど、需要の高い幅広い職種が対象となる予定です。EMPPにより企業は労働力確保の新たな手段が得られ、EMPPでの永住権申請者には、ここカナダで家族と一緒に安全にキャリアと生活を再開できるようになります。
応募資格を含む詳細は、今後数週間以内にEMPPのウェブページで公開される予定です。
これからどうなる?
「今春発表」予定のエクスプレスエントリーのターゲットドローイングは、どうなってしまったのでしょうか?このEMPPに取って代わったということでなければ良いのですが・・・。さらなる移民局の動きに期待したいところです。
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