ビザJPカナダは永住権、各種ビザ取得などカナダ移住のご相談をトータルでお受けできます。

ビザコラム

永住権、ビザ取得のお役立ち情報

移民法の新しい解釈「私は就労ビザ申請中、働ける?」

投稿日:2021年12月16日

更新日:2024年2月25日

移民法の新しい解釈「私は就労ビザ申請中、働ける?」

カナダの永住権を目指す場合、弊社のお客様で多いのが、まずはカナダの学校に行ってスタートするパターンです。大まかに言うと、学生ビザから就労ビザ、そして永住権取得という流れです。それに関係することで、この度とても興味深いことがあり、ビザJPカナダの見解を含めてみなさんにお知らせいたします。

永住権取得を目指しカレッジに行くなら「公立」

学校は、公立のカレッジ、大学、大学院を選びます。なぜなら公立カレッジ、大学、大学院であれば卒業後にポストグラデュエートビザを取得して働くことができるので、永住権取得には大変に有利となるからです。

ポストグラデュエートビザで永住権申請を目指すステップ

  1. 就学:「公立」のカレッジ、大学、大学院へ行く
     ↓
  2. 就労ビザ取得:卒業生用就労ビザのポストグラデュエートビザを取得
    ★条件を満たせば申請中も働くことが可能
     ↓
  3. 就労:永住権申請に必要なカナダの職歴を積む
     ↓
  4. 永住権申請

★ポストグラデュエートビザは申請中にも働くことが可能
また、 ポストグラデュエートビザのメリットとして、以下の条件を満たしていれば、ポストグラデュエートビザを申請した日からフルタイムで働きながら、結果が出るまで待つことができます。これは移民局のウエブサイトにも、明確にわかりやすく記載されています。

<条件>

  • 申請時点で有効な学生ビザを持っている
  • 申請時点ですでに卒業している
  • 学生の際にオフキャンパスで就労できる条件であった
  • 学生の際に、オフキャンパスで週20時間を超えて働いていなかった

「私立」カレッジから就労、永住権を目指す場合

私立カレッジはポストグラデュエートビザの対象外ですので、卒業後にポストグラデュエートビザは取得できません。
※ごく一部、私立カレッジでも取得できるケースがあります。

そのため、私立カレッジの卒業生は、まず就労ビザのスポンサーをしてくれる雇用先を探し、雇用主限定の就労ビザ申請へ進む方もいらっしゃいます。永住権取得を目指す方法としては、公立カレッジからポストグラデュエートビザという流れを取る方に比べて少数派といえますが、増えてきています。

「私立」カレッジから永住権取得を目指すステップ

  1. 就学:「私立」のカレッジ
     ↓
  2. 就労ビザ申請:就労ビザをサポートしてくれる雇用主を探し就労ビザ申請
    ★申請中は働けない(従来の考え方)
     ↓
  3. 就労:永住権申請に必要なカナダの職歴を積む
     ↓
  4. 永住権申請

就労ビザ申請中は働けなかった<従来の解釈
ここで、移民法(Immigration and Refugee Protection Regulations = IRPR)の一般的な解釈として、ポストグラデュエートビザの申請ができる人以外、学生ビザから就労ビザへステータスを切り替える場合は、就労ビザが下りるまで働けないと周知されていました。

ある移民弁護士による新しい解釈

ところが最近、とある移民弁護士の見解により、カナダ移民法に則って解釈すると、「有効な学生ビザを持っている状態で雇用主限定就労ビザなどのポストグラデュエートビザ以外の就労ビザを申請をした場合、ポストグラデュエートビザ同様に、申請した日からフルタイムで働きながら結果が出るまで待つことができる」と公開されました。

(以下がそれに関連する部分の移民法からの抜粋です。)

カナダ移民法では、以下の条件に当てはまる場合、就労ビザを保持しなくてもカナダで就労しても良い

学生ビザを保持している場合
(i) カナダ政府指定校(DLIリストにある学校)でフルタイム学生である
(ii) 6ヶ月以上の学位、ディプロマ、サーティフィケートを取得できるプログラムである
(iii) 学校が指定するスケジュールブレイク期間(夏休みや冬休みなど)、フルタイム就労が可能であっても、授業がある期間は週20時間を超えて就労していないこと

学生ビザを保持している、または以前に保持していてプログラムを完了した場合
(i) 上記に挙げた条件を満たしている
(ii) 学生ビザが有効なうちに就労ビザを申請し、結果待ちの状態である

 

上記の抜粋部分を見るとわかるように、カナダ移民法には、 就労ビザを保持しなくてもカナダで就労しても良い条件として、DLI校(カナダ政府指定校)であることは書かれているものの、私立か公立かの区別は記載されていません。つまりポストグラデュエートビザ対象校である必要はないと解釈できます。また、就労ビザの種類もポストグラデュエートビザに限定されてはいません。

したがって、移民局のウエブサイトに明記されているわけではありませんが、現行のカナダ移民法に則ると、上記の条件に沿っているのであれば、雇用主限定などのポストグラデュエートビザ以外の就労ビザの申請者は、ポストグラデュエートビザ申請者と同様に、申請後にはフルタイムで働いて良いということになります。

ビザJPカナダの見解

移民局のウエブサイトはもちろん大変参考になりますが、すべては移民法に則っています。そして法律の解釈は、過去の裁判の判例に基き変わっていきます。

今回このような移民法の新解釈が移民弁護士から公開されたことを機に、弊社でも今後はこの新解釈で、お客様にご案内をしていこうと思っています。

(注:就労ビザ申請時点できちんとすべての書類がそろっている必要があります。つまり、LMIAが必要な就労ビザは、申請時点でLMIAコンファメーションレターが発給になっている必要があります。)

関連コラム

カナダ新移住者にとって、最も住みたい都市20選

2023年12月22日

カナダ新移住者にとって、最も住みたい都市20選

カナダ各州の2024年経済見通し

2023年11月9日

カナダ各州の2024年経済見通し

カナダ国外で取得した資格・免許をBC州で書き換えしやすくなります!

2023年10月26日

カナダ国外で取得した資格・免許をBC州で書き換えしやすくなります!

カナダ、世界第2位の優良国

2023年9月21日

カナダ、世界第2位の優良国

永住権・ビザ取得なら
今すぐ相談しよう

ビザJPカナダの移民コンサルタント

カナダへの永住権やビザ申請は、自分で行う場合、提出書類が多くて大変で、間違いがないか不安に感じることもあるかもしれません。しかし、本気でカナダへの移住を考えているなら、移民コンサルタントのサポートを強くおすすめします。あなたの年齢、職業、家族の有無などによって、永住権を取得する方法はたくさんあります。専門家の助けを借りることで、自分の状況に合ったプランニングを確実に行うことができます。

プロの移民コンサルントがお悩みを解決

今すぐ無料相談する

移住プランニングから申請まで
ビザJPカナダひとつで完結

ビザJPカナダの移住プランニングから申請までのステップバイステップ ビザJPカナダの移住プランニングから申請までのステップバイステップ

移民コンサルタントに相談すると、よりわかりやすく、スムーズに進めることができるでしょう。書類の提出や手続きにおいても安心感が増し、失敗のリスクを減らすことができます。あなたの夢を実現するために、専門家のアドバイスを受けながら、確実にカナダへの新しい一歩を踏み出しましょう。

お客様の声

ウェブテクニシャンでカナダ永住権取得

ウェブテクニシャンでカナダの永住権獲得!

続きを見る>

カフェのスーパーバイザーとして就労ビザから永住権を取得したMoeさん

絶対に移民する!その思いで4年間を乗り切りました。

続きを見る>

イベント情報

イベントカレンダー

タグ一覧

ランキング

1
ビザ申請で困った!カナダ移民局(IRCC)に問い合わせる4つの方法

2024年9月17日

ビザ申請で困った!カナダ移民局(IRCC)に問い合わせる4つの方法

目次1 ①Web Form2 ②Eメール3 ③コールセンターへ電話4 ④ATIPリクエスト/GCMS/オフィサーノート5 まとめ こちらの記事は動画でも解説しています ビザ申請中に問題発生!「審査が全

2
カナダはなぜマリファナを合法にすべきだったのか?

2024年4月24日

カナダはなぜマリファナを合法にすべきだったのか?

目次1 マリファナを合法化するに至る背景2 合法化して規制する方が得策であるという判断2.1 追記(2018年7月5日) 「2018年10月17日からのマリファナ合法化をトルドー首相が公言 ̶

3
【2024年最新】カナダ移民局の学生ビザに関するよくある質問16選

2024年6月21日

【2024年最新】カナダ移民局の学生ビザに関するよくある質問16選

目次1 2024年の学生ビザ改定に関するよくある質問1.1 Q:私が留学する州の学生ビザ発給数は何件ですか?1.2 Q:PALとは何ですか?1.3 Q:この新しい変更はいつから実施されますか?1.4

4
カナダで日本人が日本語の強みを活かせる仕事おすすめ14選

2024年8月28日

カナダで日本人が日本語の強みを活かせる仕事おすすめ14選

目次1 日本人のスキルが求められている職種1.1 保育士1.2 美容師1.3 大工1.4 調理師1.5 庭師1.6 翻訳者1.7 美容サロン(エステ、マツエク、ネイル)1.8 ドッグトリマー(グルーマ

5
ファミリークラス永住権申請「偽装」のパートナー関係ではないことを証明する方法

2024年6月21日

ファミリークラス永住権申請「偽装」のパートナー関係ではないことを証明する方法

目次1 ファミリークラス(配偶者・コモンローパートナー)とは2 審査厳格化の背景3 関係が本物であることを証明する方法3.1 配偶者であることの証明3.2 コモンローパートナーであることの証明3.3

ピックアップ

2023年にカナダで最も多くLMIAを取得した職種トップ11

2024年9月17日

2023年にカナダで最も多くLMIAを取得した職種トップ11

カナダで働くためのLMIA免除ビザ取得方法!日本を含むCPTPP加盟国の優位性を活用しよう

2024年9月12日

カナダで働くためのLMIA免除ビザ取得方法!日本を含むCPTPP加盟国の優位性を活用しよう

ビザや永住権の審査期間と進捗状況の調べ方と手順を解説

2024年9月4日

ビザや永住権の審査期間と進捗状況の調べ方と手順を解説

「この人にお願いしてよかった」と思える

カナダ政府公認のコンサルタントだから
安心して任せられる

個人では難解な永住権取得のためのプラン設計、
ビザ申請準備、書類作成、ビザ申請手続きから
結果の報告までを全て行います。

ビザJPカナダロゴ
移民コンサルタント

永住権取得の不安をゼロに

永住権取得の不安をゼロに

ビザの専門知識があるスタッフが
あなたの相談にお答えします!

無料相談・お問い合わせ

厳選したビザ情報を配信

厳選したビザ情報を配信するウェビナー

無料ウェビナーを開催中!
当日までの最新情報をお伝えします!

ウェビナーについて