2021年後半のカナダ移民政策のゆくえは、主に2つの観点により左右されると思われます。まずCOVID-19の影響、そして、トルドー首相が総選挙を求めるかどうか。
新型コロナパンデミックの影響
従来予定していたカナダの移民政策は、昨年3月以降、COVID-19パンデミックにより崩壊となりました。以来、ひとつひとつの移民政策がCOVID-19の影響を受けています。
2020年は、後ろ向きな政策が多く、入国の制限、ビザ・移民カテゴリーの封鎖などが多かったですね。
ですが、2021年になり、カナダの経済復興に外国人労働者の手を借りようという動きになり、就労ビザが比較的取りやすくなったり、就労者向けに永住権申請がしやすくなるという前向きな施策が続々と発表になっています。
そして今、ワクチンの普及により、カナダ全土の半数以上の人の1回目のワクチン接種が完了しています。これをもってカナダ政府は、今年の夏を目標に、渡航規制を緩和しようという動きです。
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トルドー政権の行方
報道によると、トルドー首相は今年の後半には総選挙を求めることを検討中だとのことです。
トルドー首相は、2015年には過半数を制しましたが、2019年には過半数を取れませんでした。この過去2回の選挙は夏の終わりに要求があり10月に実施されています。そして内閣は11月から12月に召集されています。
総選挙となると、移民政策にはもちろん影響があります。この先3年の移民受け入れ計画、エクスプレスエントリー、PNP、その他、トルドー政権の作った計画がどのように次政権に引き継がれるのか、どの政党が次の政権を取るかにより大きく左右されますね。
変化が予想される今後、正確な情報で的確な判断を
2021年は平常時と異なり、少し先の政策などでさえ、大変読みにくい年になっています。毎日移民関連の「正しい情報」にアンテナを張っているプロからのアドバイスが、かつてないほど必要とされている時期であると思います。
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