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こちらの記事は動画でも解説しています
日本からカナダへの移住を計画している方からよくいただく質問のひとつが、生活費のことです。特に家賃について、カナダは日本と比較して高いので気になるという声をよく耳にします。
ここでは、カナダ都市別の生活費の参考になるウェブサイトをご紹介し、生活費と永住権取得の関係について解説します。
生活費の参考になるウェブサイト
カナダ各地の家賃の目安を把握する際のお勧めウェブサイト Rentals.ca をご紹介します。Rentals.caは、もともとは賃貸物件に特化したカナダのオンラインプラットフォームで、カナダの賃貸物件を探している借主と、家主や不動産管理業者をつなぐウェブサイトです。こちらのリサーチの信憑性の高さはわかりませんが、充分参考になるとは思います。
もうひとつ、生活費の目安を把握する際に参考になるのが Numbeo.com です。Numbeo.comは、世界中の都市や国の生活費、住宅、交通、犯罪率、医療など、生活環境の様々な側面に関する情報や統計を提供する人気のクラウドソース・データベースです。このサイトでは、ユーザーがデータや情報を提供することができます。そしてこのデータは集計され、他のユーザーが利用できるようになっています。このサイトは、生活環境と生活費の一般的な見当をつけるのに役立つツールですが、データはユーザーが作成した情報に依存しているため、必ずしも完全な正確性や最新情報ではない可能性があることに注意が必要です。
Rentals.ca 2023年7月家賃レポート
カナダ全土の2023年6月の平均募集賃料は2,042ドルと過去最高を記録しました。前月比1.4%増は今年最速の上昇率で、年間家賃上昇率は2023年5月の6.5%から7.5%に加速しました。過去2年間で、カナダの平均募集賃料は20%、平均341ドル上昇しています。
※2024年2月の平均募集賃料は2,193ドル(前年比10.5%増)
カナダ全土で最も家賃が高い市はバンクーバーで、2023年7月15日の為替レートで換算すると、1LDKの家賃が平均で約31万円、2LDKは約41万円となっています。2番目に高い市はバンクーバーの隣のバーナビー。トロントは3番目で、1LDKが約28万円、2LDKが32万円です。
(出典:Rentals.ca カナダ国内家賃ランキング)
Numbeo.comで比較したバンクーバーとトロントの生活費
Numbeo.com に掲載されているトロントとバンクーバーの生活費比較のページを参照すると、公共交通機関や光熱費はトロントがバンクーバーより高めなようです。食料品はものによって違いますがバンクーバーが少し高めです。そして保育費はトロントの方が高いようです。
生活費が低い都市で永住権を目指すのは得策か?
問題はここです。カナダの永住権を取るには、カナダ国内での職歴を積むことが大変重要です。職歴を積むためには、雇用先を探して仕事を得なければなりませんので、自分のやりたい仕事の求人がその場所にどのぐらいあるか、ということは、永住権を目指してカナダに住む方にとっては最大のポイントです。
生活費の高さと雇用機会のバランス
カナダにおける生活費の高さと雇用機会(仕事を得られるチャンス)の関係は、複雑な要素によって影響を受けます。以下に、一般的な要点を解説しますが、具体的な地域や業界によって異なる場合がありますので、一般論としてご理解ください。
パターン 1:高い生活費と高い雇用機会
一般的に、生活費の高い都市や地域では、高い給与水準や多様な雇用機会が存在する傾向があります。特に大都市圏や経済の中心地では、産業の多様性や需要の高さにより、高収入の仕事やキャリアの機会が豊富に存在することがあります。
パターン 2:高い生活費と低い雇用機会
一方で、生活費が高い地域においては、競争が激しく、高給与の雇用機会が限られている場合もあります。特に特定の産業や職種で需要が低下していたり、景気が停滞している場合には、雇用機会が制限されることがあります。
パターン 3:低い生活費と高い雇用機会
一般的に生活費の低い地域では、低い給与水準であることが多いですが、その代わりに雇用機会が比較的豊富に存在することがあります。地方都市や人口の少ない地域では、生活費が低く、特定の産業や地域の需要に応じた雇用機会が提供されていることがあります。
まとめ
生活費の高さと雇用機会の関係は、地域経済や産業の構造、人口密度、需要と供給のバランスなど、さまざまな要素によって形成されます。そのため、具体的な地域や業界の状況によっては、上記の一般論が当てはまらない場合もあります。就職や移住を検討する際には、地域ごとの生活費や雇用情勢を詳しく調査し、複数の情報源や専門家の意見を参考にすることが重要です。
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