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外国人にはチャンスかも!?BC州に広がる人材不足と外国人雇用の現状

弊社の人材紹介部門人材カナダでは、多くの雇用主様とお話する機会がありますが、最近もっぱら話題になるのが「人材不足」です。

 

最近いくつものメディアが報じている、BC州が直面する人手不足と、その背景を考えていこうと思います。

バンクーバーエリアで深刻化する飲食業の人手不足

BC州の主力産業として盛り上がりをみせる飲食業ですが、その背景にあるのは、最近特に深刻化しつつある、クック・シェフの人材不足です。

その最大の要因は賃金の安さにあるといいます。9月15日に最低賃金が上がったBC州ですが、それでも他州に比べると、クック・シェフの賃金水準は低いのが現状です。

 

加えて、少し前までカナダ人の間で盛り上がっていた、カリスマ料理人ブームも過ぎ去り、長時間体力を使うキッチンでの労働の大変さが知れ渡ったことも業界の不人気に拍車をかけているようです。

 

地元に根付く老舗レストランなども、人手が足りないため、営業時間を短縮したり、最悪の場合は閉店に追い込まれるケースが増えてきているといいます。

 

弊社が多く求人依頼をいただく日系企業に限らず、グレイターバンクーバーエリア全体が抱えている問題のようです。

 

雇用主が直面する厳しい家賃の問題

2011年と今年を比べると、BC州の家賃相場は賃金相場の二倍の割合で上がっているそうです。人々の生活が苦しいのは想像しやすいですが、雇用主にとってもコスト増を意味します。同じ割合で労働者の賃金を上げることが不可能なのは、労働者側も理解しなければいけないところかもしれません。

 

また、家賃や物価の上昇のスピードは上がる一方で、レストランとしてメニューの値段を上げる限界もあります。

 

もし、労働者として家賃と同じくらいの賃上げを望むなら、消費者の立場になったときに、レストランでのメニューの値段も同じくらいの割合で上がることを理解し、それでもなお同じペースで来店し続ける必要があるということになります。そうでないと、そのレストランのお料理は二度と味わえなくなるかもしれません。

 

雇用主、労働者、消費者、誰にとっても厳しい現実ですね。

 

人材不足は外国人にはチャンスかも?

しかしながら、こんな状況はもしかしたら外国人労働者にはチャンスかもしれません。なぜなら、「雇用主が、カナダ人を雇えないことを証明できればビザサポートが出来る」からです。

どんなに募集をかけても応募が集まらず、人材不足に悩んでいる雇用主がたくさんいるということですから、うまくそのような雇用先を見つけられれば、ビザサポートを検討してもらいやすい状況になっているということでもあります。あとは、マッチングの問題ですね。

 

ピンチはチャンス!とはこういったことを言うのかは分かりませんが、この人材不足は、調理の経験や学歴がある外国人にとって、カナダで長く働ける雇用先を見つけるチャンスかもしれませんね。

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