更新日:2026年7月26日
Ontario Workforce Priority Streamとは
オンタリオ州の雇用先からジョブオファーがある人のためのプログラムです。自営業の医師(開業医)については、ジョブオファーは不要です。プログラム要件を満たしている申請者がExpression of Interest (EOI) を提出する前に、雇用主がEmployer Portalを通じてプロセスを開始する必要があります。
Ontario Workforce Priority Streamの申請条件(申請者側)
Ontario Workforce Priority Streamの申請において、申請者(労働者)ご自身が満たすべき主な要件は以下の通りです。
就労経験
NOCコードのスキルレベル(TEERカテゴリー)によって、求められる職歴の条件が異なります。
| スキルレベル(TEER) | 職種の例・求められる要件 |
|---|---|
| TEER 0 | 管理職・マネジメント職 |
| TEER 1 | 専門職(通常、大学卒業以上の学歴が必要) |
| TEER 2 | 監督職・技術職(通常、カレッジ卒業や実習生の経験が必要) |
| TEER 3 | 技術職(通常、カレッジ卒業や6ヶ月以上の実地訓練が必要) |
| TEER 4 | 一般職(通常、高校卒業や数週間の実地訓練が必要) |
| TEER 5 | 単純労働職(通常、短期間の業務説明のみで就労可能) |
スキルレベル(TEER)0, 1, 2, 3の場合
- 申請前の12ヶ月以内に、ジョブオファーを受けている雇用主のもとで、該当職種にて6ヶ月以上の継続した有給・フルタイム職歴があること
- フルタイム職歴の定義:週あたりの就労時間が30時間を指します(3ヶ月のフルタイムは390時間、6ヶ月は780時間、2年は3,120時間に相当)
- 対象となるオンタリオ州の教育機関を過去3年以内に卒業した方の場合、申請前の12ヶ月以内に、ジョブオファーを受けている雇用主のもとで、該当職種にて3ヶ月以上の継続した有給・フルタイム職歴があること
- 2年以上のフルタイム就学による高等教育の学位・ディプロマ、大学院レベルの専攻資格、修士号、博士号のいずれかの取得が必要です
- 過去5年以内に、ジョブオファーを受けている申請職種(同じNOC)において、通算2年以上の有給・フルタイム職歴があること(継続していなくても可。パートタイムの場合は、1つの仕事で週15時間以上かつ過去4年で3,120時間、または複数の仕事で週30時間以上かつ2年で3,120時間)
- エンジニア・技師(Sub-Major Group 213)は技術系専門職(Sub-Major Group 223)の経験でも可能
- 薬剤師(NOC 31120)は薬局技術助手等の経験でも可能
- 看護助手(NOC 33102)は准・正看護師の経験でも可能
- 業務遂行にあたり、オンタリオ州またはカナダ連邦政府のライセンスや資格が必須の職種である場合、必要な資格を保持していること
- 例外:トラックドライバー(NOC 73300)やバス・電車等の運転士(NOC 73301)で申請する場合は、ライセンスの有無や卒業生であるかにかかわらず、例外なく過去1年以内に最低6ヶ月以上の継続したフルタイム職歴が必須となります
スキルレベル(TEER)4, 5の場合
申請前の2年以内に、ジョブオファーを受けている申請職種において、通算して9ヶ月以上のフルタイム職歴があること(継続していなくても可)。フルタイム9ヶ月とは、週30時間以上の就労で12ヶ月以内に1,170時間働くことを意味します。
語学力
申請する職種のスキルレベル(TEERカテゴリー)に応じて、証明すべき語学力の基準(CLBレベル)が異なります。IELTSやCELPIPなどの語学検定スコアはカナダのCLBレベルに換算され、これが永住権申請での語学レベル評価の基準となります。高いCLBレベルを達成することは、永住権獲得の可能性を高める上で大きな利点となります。そのため、自分のCLBレベルを理解し、適切な目標設定をすることが重要です。
スキルレベル(TEER)0, 1, 2, 3の場合
申請からさかのぼって2年以内に受けた、移民局指定された英語もしくはフランス語の語学力テストで、スキルドトレード職種に該当する場合はCLB5以上、それ以外の職種はCLB6以上である必要があります。ただし、過去3年以内に対象となるオンタリオ州の教育機関を卒業し、以下のいずれかの学位・資格を取得している場合は言語テストのスコア提出が免除されます。
- 2年以上のフルタイム就学による高等教育(post-secondary)の学位(degree)またはディプロマ
- Ontario College Graduate Certificate(大学院レベルの専攻資格)
- 修士号(Master’s degree)
- 博士号(PhD)
スキルドトレード職種
- Major Group 72 – Technical trades and transportation offices and controllers (excluding occupations under Sub-Major Group 726)
- Major Group 73 – General trades
- Major Group 82 – Supervisors in natural resources, agriculture and related production
- Major Group 83 – Occupations in natural resources and related production
- Major Group 93 – Central control and process operators and aircraft assembly assemblers and inspectors (excluding aircraft assemblers and aircraft assembly inspectors under Sub-Major Group 932)
- Minor Group 6320 – Cooks, butchers, bakers
- Unit Group 62200 – Chefs
| テスト | 言語 | 読む | 書く | 聞く | 話す | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| CLB6 | IELTS(アイエルツ) | 英語 | 5.0 | 5.5 | 5.5 | 5.5 |
| CELPIP(セルピップ) | 英語 | 6 | 6 | 6 | 6 | |
| PTE Core | 英語 | 51-59 | 60-68 | 50-59 | 59-67 | |
| TEF 受験日が2023年12月11日以降 |
フランス語 | 393-433 | 379-427 | 393-433 | 422-455 | |
| TEF 受験日が2019年10月1日~2023年12月10日 |
フランス語 | 400-499 | 400-499 | 400-499 | 400-499 | |
| TCF | フランス語 | 406-452 | 7-9 | 398-457 | 7-9 |
| テスト | 言語 | 読む | 書く | 聞く | 話す | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| CLB5 | IELTS(アイエルツ) | 英語 | 4.0 | 5.0 | 5.0 | 5.0 |
| CELPIP(セルピップ) | 英語 | 5 | 5 | 5 | 5 | |
| PTE Core | 英語 | 42-50 | 51-59 | 39-49 | 51-58 | |
| TEF 受験日が2023年12月11日以降 |
フランス語 | 352-392 | 330-378 | 352-392 | 387-421 | |
| TEF 受験日が2019年10月1日~2023年12月10日 |
フランス語 | 350-399 | 350-399 | 350-399 | 350-399 | |
| TCF | フランス語 | 375-405 | 6.0 | 369-397 | 6.0 |
スキルレベル(TEER)4, 5の場合
申請からさかのぼって2年以内に受けた、移民局指定された英語もしくはフランス語の語学力テストでCLB4以上である必要があります。
| テスト | 言語 | 読む | 書く | 聞く | 話す | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| CLB4 | IELTS(アイエルツ) | 英語 | 3.5 | 4.0 | 4.5 | 4.0 |
| CELPIP(セルピップ) | 英語 | 4 | 4 | 4 | 4 | |
| PTE Core | 英語 | 33-41 | 41-50 | 28-38 | 42-50 | |
| TEF 受験日が2023年12月11日以降 |
フランス語 | 306-351 | 268-329 | 306-351 | 328-386 | |
| TEF 受験日が2019年10月1日~2023年12月10日 |
フランス語 | 300-349 | 300-349 | 300-349 | 300-349 | |
| TCF | フランス語 | 342-374 | 4-5 | 331-368 | 4-5 |
学歴
申請する職種のスキルレベル(TEERカテゴリー)や職種特性に応じて、求められる最終学歴の条件が異なります。
スキルレベル(TEER)0, 1, 2, 3の場合
- スキルドトレード職種以外は、1年以上の高等教育(post-secondary)を卒業していること(最低でも週15時間以上の履修、2セメスター)
- スキルドトレード職種の場合は、高校卒業以上の学歴があること
- NOC 33102(看護助手)でジョブオファーがある場合、1年以上のフルタイム課程によるオンタリオ・カレッジ・サーティフィケートの修了証明が必要
- 資格・免許が必要な仕事で申請する場合、必要な証明書(ライセンス)を提出することで学歴証明の代わりとなります(※NOC 73300 トラックドライバー、およびNOC 73301 バス・電車・地下鉄等の運転士は除外)
スキルレベル(TEER)4, 5の場合
高校卒業以上の学歴が必要です。
【注意点】
カナダ国外での学歴は、カナダ移民局が指定するEducational Credential Assessment(ECA)での査定結果を提出する必要があります。
ジョブオファー
- オンタリオ州の雇用主から、フルタイムかつパーマネントのポジションでオファーを受けていること(※パーマネントとは、期限のない雇用契約であることを意味します)
- そのポジションが、雇用主の事業にとって緊急かつ必要なものであること
- 労働争議(ストライキ等)に影響を与えない職種であること
- オファーされる給与が、勤務する該当地域の賃金水準を満たしているか上回っており、以下のいずれか以上の額であること
- 平均賃金(Median wage)
- 最低賃金(Low wage):※オンタリオ州の卒業生であり、ジョブオファーがTEER 0〜3カテゴリーの職種である場合のみ適用
- 雇用主がオンタリオ州のPNPに登録し、申請職種の承認を受けていること
有効なライセンスや資格など
業務を遂行するためにライセンス(資格・免許)が必須の職種で申請する場合、申請時からノミネートを受領するまでの間、オンタリオ州またはカナダ国内で有効なライセンスを保持し続けている必要があります。
カナダの合法的なステータス
カナダ国内から申請を行う場合は、以下のいずれかの合法的なステータスを保持している必要があります。
- ビジターレコード(観光等)
- 学生ビザ(Study Permit)
- 就労ビザ(Work Permit)
- Maintained Status(過去のステータスが切れる前に次のビザを申請中で結果待ちの状態)
オンタリオ州への居住意思
永住権取得後はオンタリオ州に住み、働く意思を示す必要があります。審査において、以下のような要素からオンタリオ州とのつながりや居住意思が判断されます。
- オンタリオ州での就労経験や、現在就いている仕事
- オンタリオ州での仕事への応募履歴、面接履歴、ジョブオファーの有無
- オンタリオ州での就学経験やボランティア活動歴
- オンタリオ州での賃貸契約、または不動産の所有
- オンタリオ州での観光や訪問履歴
- オンタリオ州における専門的なネットワークの有無、家族や個人的な人間関係
自営業の医師(開業医)の特例
下記の条件を満たしていれば、その他のプログラム要件を満たさずともOntario Workforce Priority streamへの申請が可能です。
- 1990年健康保険法(Health Insurance Act, 1990)に基づき、公的に資金提供される医療サービスの支払いを受給する資格があること(オンタリオ州医療保険制度(OHIP)の請求番号を保持していること)
- オンタリオ州医師会(College of Physicians and Surgeons of Ontario)の優良会員(member in good standing)であり、独立開業(independent practice)、学術的開業(academic practice)、仮登録(provisional)のいずれかの証明書を保持していること
※研修医のライセンス(postgraduate education licence)を持っている場合、自営業の医師(self-employed physician)として単独での申請はできませんが、オンタリオ州の雇用主からジョブオファーがあれば本ストリームに申請できる可能性があります。
Ontario Workforce Priority Streamの申請条件(雇用主側)
- 申請前に3年以上の経営実績があること
- 申請者が就労するロケーションがオンタリオ州にあること
- 会社が州の雇用、衛生管理、安全性、法律規則などに準拠していること(Ontario Employment Standards Act, 2000 または Occupational Health and Safety Actに反していないこと)
- Greater Toronto Area内(City of Toronto, Durham, Halton, York, Peel regions)を拠点に勤務する場合、申請直前の会社の年間収益が$1,000,000以上であること
- 下記の都市を拠点に勤務する場合、申請直前の会社の年間収益が$500,000以上であること
- Ottawa (census division)
- Waterloo (regional municipality)
- Hamilton (census division)
- Simcoe (county)
- Middlesex (county)
- Niagara (regional municipality)
- Essex (county)
- Wellington (county)
- Greater Sudbury/Grand Sudbury (census division)
- Frontenac (county)
- Brant (census division)
- Peterborough (county)
- Hastings (county)
- Thunder Bay (district)
- 上記以外のエリアを拠点に勤務する場合、直近2期(2年分)の事業年度で会社の年間収益が$250,000以上であること
- Greater Toronto Area内(City of Toronto, Durham, Halton, York, Peel regions)を拠点に勤務する場合、就労場所に少なくとも5名のフルタイムのカナダ人または永住権(PR)保持者の従業員がいること
- Greater Toronto Area外を拠点に勤務する場合、就労場所に少なくとも3名のフルタイムのカナダ人または永住権(PR)保持者の従業員がいること
- カナダ国外またはオンタリオ州外に在住する申請者の場合、申請するNOCで承認されたLMIA承認レターがある場合を除き、雇用主はカナダ人向けの採用活動を事前に行っている必要があること
Ontario Workforce Priority Streamの申請プロセス
01雇用主がOINP Employer Portal上でジョブオファーを登録する
申請者がExpression of interestを登録する前に、雇用主は OINP Employer Portal上でジョブオファーを登録する必要があります。登録後、ジョブオファーIDが発行されます。
02OINP e-Filing PortalでExpression of Interestを登録
申請者側は、01で発行されたジョブオファーIDを使用して、30日以内にExpression of interestを登録します。登録したプロフィールを基に点数(200点満点)が算出され、プールに入ることができます。
03Invitation to Apply (ITA)が届く
Invitation to Apply (ITA)は、OINPに申請してもよいという招待であり、これを獲得して初めてOINPへの申請書類の提出が可能となります。OINPは定期的にドローイングと呼ばれる選考を行い、プール内の候補者の中から点数の高い順にITAが届きます。ITAが届かない場合はそのまま最長1年間、選考プールに残ります。
04OINPのオンライン申請をする
Invitation to Applyを受け取ったら、雇用主は14日以内に、申請者は17日以内にOINP審査オフィスにオンラインで申請を完了させます。申請者は、雇用主側の申請が完了するまでは自分の申請をサブミットすることはできません。
05州からのノミネート(推薦)を受ける
OINP審査オフィスでの審査が完了すると申請者あてに結果が来ます。合格することをノミネートと言います。
06カナダ移民局に永住権の申請
ノミネートされてから6ヶ月以内に、申請者は移民局に永住権のオンライン申請(Provincial Nominee Class)をします。
エクスプレスエントリー(Express Entry)を通す場合:
このオプションを選択して申請が承認されると、エクスプレスエントリーのシステム上でノミネートを承諾するか辞退するかを選択する猶予が30日間与えられます。ノミネートを承諾すると、追加で600ポイントが加点されます。カナダ移民局から申請への招待(ITA )が届いたら、60日位にあいにエクスプレスエントリー経由の永住権オンライン申請をします。
07カナダ移民局の審査
永住権の申請が提出され、カナダ移民局による審査が完了すると、申請者にConfirmation of Permanent Resident(CoPR)というレターが発行され、永住権の申請審査が完了します。
08ランディング
永住権申請が承認されたら、カナダ国内にいる申請者はCoPRがダウンロードできるようになります(virtual landing)。このCoPRをダウンロードした瞬間からステータスはPRとなります。カナダ国外にいる申請者は、CoPRを郵送で受け取る手続きが必要で、ビザの有効期限前にカナダに到着する必要があります。
09PRカードを受け取る
ランディング後、数ヶ月でPRカードがカナダ国内の指定住所に届きます。
関連コラム
関連ニュース
永住権・ビザ取得なら
今すぐ相談しよう
カナダへの永住権やビザ申請は、自分で行う場合、提出書類が多くて大変で、間違いがないか不安に感じることもあるかもしれません。しかし、本気でカナダへの移住を考えているなら、移民コンサルタントのサポートを強くおすすめします。あなたの年齢、職業、家族の有無などによって、永住権を取得する方法はたくさんあります。専門家の助けを借りることで、自分の状況に合ったプランニングを確実に行うことができます。
プロの移民コンサルントがお悩みを解決
今すぐ無料相談する
移住プランニングから申請まで
白石ビザJPカナダひとつで完結
移民コンサルタントに相談すると、よりわかりやすく、スムーズに進めることができるでしょう。書類の提出や手続きにおいても安心感が増し、失敗のリスクを減らすことができます。あなたの夢を実現するために、専門家のアドバイスを受けながら、確実にカナダへの新しい一歩を踏み出しましょう。

