カナダで子育てをしている人は「カナダの学校は休みが多い!」とよく言っています。さらに、カナダ在住の日本人ママさん、パパさんたちからは「日本とは全然違う!休みが多い!長い!」という声も聞きます。
調べてみても、確かにカナダの小学校から高校まで公立の学校はお休みの数が日本と比べてとても多いとわかりました。
ですがそれは、カナダに祝日が多いという意味ではありません。働く人にとって祝祭日を除く「就業日数」を言えば、カナダの就業日数の方が日本と比べて多いのです。
ではいったい、カナダの年間授業日数は、どのように決まっているのでしょう?
カナダの公立学校の年間就学時間
公立学校での就学時間は、基本的に各州が決定しているようです。BC州では、以下のように取り決められていました。 一年間のうちにこれらの就学時間数を確保することが公立学校の決まりであるようです。
キンダーガーテン:年間848時間
エレメンタリー:年間873時間
セカンダリー:年間947時間
SCHOOL CALENDAR REGULATION BC Ministry of Education
日本の公立学校の年間就学時間
一方、日本ではどうかというと、文部科学省のウェブサイトに掲載されていた「1年間の総授業時数、授業日数」での統計によると、以下のカテゴリに入る学校が一般的なようです。
小学校1年生:年間813時間以上
小学校6年生:年間976時間以上
-「1年間の総授業時数、授業日数 」 文部科学省
なんと、日本の小学生は、カナダの高校生よりももっとたくさん授業を受けているのですね。しかも、この日本の学校の就学時間数には授業時間内に行うクラブ活動、学校行事などにあてられる時間が含まれておらず、さらに50時間前後がプラスされるようです。
日本とカナダでの年間就学時間数の違いは歴然ですね。当然、その就学時間を消化するための通学日数にも大きな違いがあります。
日本:年間195~205日
カナダ:年間180日前後が一般的 ※バンクーバー周辺の学区の予定表から
カナダの学校、1年間の半分がお休みですね。日本と比べると、日数にして15~25日違うというのです。これは、月から金曜日まで週5日通学することを考えると、丸ごと1カ月分の違いです。
独自調査ではありましたが、「カナダの学校は休みが多い!長い!」という日本人保護者たちの実感はまさにその通りなのです。
カナダの学校は毎月のように休暇続き?
さて、なぜこの時期にこんな話をしたかなのですけど、2月はBCファミリーデイの祝日にPro-Dデイ(先生たちの研修を目的にした休校日)がドッキングした4連休があって、ただでさえ28日しかなくて忙しい月だったなあと思ったのです。
少し考えると次の祝日は4月のイースターホリデー、またまた4連休ですよ。じゃあ、3月は? 3月には祝日はありません。が!春休みです。ほとんどの学校が3月16日から2週間お休みです。
5月もビクトリアデイの祝日、またその時もだいたい Pro-Dデイ がくっついて4連休になるのでしょうね。翌6月には祝日がありません。それよりもなによりも、最終週から夏休みに突入ですからね!そこから9月第1週まで、2ヶ月以上も学校がないわけです。これがまた本当に長い!!
というように、カナダの学校は年間を通じて祝日、休暇が次から次へとやって来る感じがします。それでも定められた年間の就学時間は確保されているのでしょう。でも、学校の時間が朝8時42分から午後3時3分までとか、やたらと中途半端で細かい時間割になっていたりするのは、それってただの数合わせでは?って思えてしまうことも。
仕事と子育てのバランス探し
長い休暇、ロングウィークエンドは子どもとたっぷりバケーションなんていう余裕があればたまにはいいですね。でも、こうも学校のお休みが多いとなかなか大変!カナダは託児所費用も高く、かなり大きくなるまで子どもを一人にできないという事情もあります。
冒頭で書いたように、働いている人も子どもと同じようにたくさん休暇があるわけではないのです。そのため、カナダ働く親として、近くに頼れる実家を持たない日本人の親として、「学校の休み多くないですかー?長くないですかー??」と言いたくもなることもあります。子育てを長く続けていても、仕事とのバランスを見つけるのはカナダではなかなか難しいところです。皆さんはどう思いますか?
あ、でもこんなにも学校の勉強時間が少ないカナダで、その教育レベルや質に問題を感じることはほとんどないんですよね。子どもたちがのびのび学んでいて、とても満足しています。これについては、また考えてみたいと思います!
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