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2024年1月22日、カナダに留学しようとしている人にとって驚くべきニュースが発表されました。今後2年間、学生ビザ発給数に制限を設けるというものです。これにより、2024年の学生ビザ発給数は36万人に制限され、これは2023年に比べて35%の減少となります。
この学生ビザルール改定に関するニュースは、こちらでご覧になれます。
このニュースは、一部の人(大学院へ行く予定の留学生など)にはメリットのある良いニュースとなりましたが、ほとんどの方には悲しいニュースとなりました。また、改定に関する詳しい情報が発表されていないのでビザJPカナダのお客様の間でも混乱を招いています。
学生ビザルール改定の背景
今回の改定の背景には、留学生の数が爆増したこと、それだけが原因ではなく、留学生が支払えるような住居が少ないこと、などがあるようです。とある情報によると、2023年12月末時点でカナダの学生ビザを持っている人数は100万人を超えていたそうです。
カナダ認定教育機関(DLI – Designated Learning Institutions)が最も多い3州について、オンタリオ州には52万超、BC州には20万超、ケベック州には11万超の留学生がいるそうです。
2022年には80万以上の留学生がカナダにいて、その時には2023年末には90万を超えるだろうと予想されていました。ですが実際は、2023年9月時点で学生ビザを所持している人の数はすでに100万を超えていました。
物価、住居、ガソリン価格の高騰などがあり、カナダ人さえ手頃な価格で住居を見つけられない昨今、高い学費を支払う必要のある留学生の経済的な負担はなおさらです。そのような背景から、カナダの新規入国者の数を減らすよう、連邦政府に対する圧力が高まり、昨年夏から学生ビザ発給数に上限を設ける話が出ていました。
留学生の良好な留学環境を保つための施策
教育機関の中には、収益アップを優先し、サポートをできる生徒数を上回る必要以上の留学生をどんどん受け入れる教育機関があり、今回の学生ビザ発給数に上限を設けることは、必要不可欠であるとカナダ移民局は説明しています。
また、留学生受け入れ数の制限は、入学許可書を偽造する自称(偽の)移民コンサルタントや、受け入れ可能数を超えて入学を許可する教育機関から留学生を守ることにも繋がると期待されています。
BC州、留学生の新規設立カレッジへの入学を2年間禁止!入学条件の英語力規定も導入
1/29CBCニュースの報道によると、BC州は同州を苦しめている「留学生への搾取的な慣行」を根絶するため、今後2年間、新しくできるカレッジに留学生を入学させることを禁止することにしたそうです。
BC州は昨年3月に留学生教育制度を調査し始め、「質の低い教育、指導者の不足」、さらには特定の私立教育機関が学生を「脅して」正式な苦情を言わせないようにしている事例を発見したといいいます。BC州教育大臣は「私たちは、学生を欺く悪質な業者をやめさせる必要があります。」と言っています。
大臣はまた、留学生がBC州に来る前に「よりしっかりとした留学準備」を整えられるよう、州は私立カレッジに最低限必要な語学力を入学要件に設定すると発表しました。語学要件に関する詳細は、3月に発表される予定だそうです。
BC州には150カ国以上からの留学生がいますが、その約54パーセントが私立校に在籍しています。州内には280の私立語学学校・カレッジがあり、その80%がバンクーバー近郊にあります。
その他のルール改定
学生ビザの条件変更に加えて、卒業後に申請できるポスグラ(ポストグラデュエートビザ)、留学生の配偶者が得られる就労ビザについての条件変更の発表もありました。
大学院のプログラム卒業でポスグラ3年
朗報は大学院のプログラムを履修する留学生は、短期間のプログラムへの就学でも今後は3年間のポスグラが取れるようになります。
※現行ルールでは、プログラム期間と同じ期間のポスグラ
配偶者就労ビザの対象が限定される
逆に家族でカナダ移住を目指す方には大きな影響のある変更として、カレッジや大学の留学生の配偶者はオープンワークパーミット申請ができなり、今後は修士課程、博士課程など大学院の留学生の配偶者・パートナーのみに限られます。詳細については、さらなるカナダ移民局の発表を待つ必要があります。
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