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カナダ移民局(IRCC)は、2023年5月31日に、エクスプレスエントリーにおいて、カテゴリー別のターゲットドローイング(選考)を開始することを発表しました。カナダの経済目標を支援するため、特定の属性を持つ外国人をエクスプレスエントリーで優先的に招待するその権限を移民大臣に与える、という法案が可決されてから、今回の導入までほぼ丸1年かかりました。
このカテゴリー別ターゲットドローイングは今年の夏から開始される予定です。とても大きなニュースとして関心が高く、同時に多くの質問が寄せられてもいます。そこで、エクスプレスエントリーのカテゴリー別ターゲットドローイングに関するよく質問を、FAQとして以下にまとめます。
カテゴリー別ターゲットドローイング FAQ
Q. 対象となるのは?
エクスプレスエントリーにすでに登録している人の中で、以下の1~5の分野での職務経験が、国内外を問わず、過去3年以内に6か月以上ある場合、新しいターゲットドローイングの対象となります。
- ヘルスケア職従事者
- 科学、技術、工学、数学(STEM)分野の専門職従事者
- 大工、配管工などの技術職従事者
- 運輸・輸送業従事者
- 農業・農産食品業従事者
また、6. フランス語の能力が高い(リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングでNCLC7以上)人も対象です。
Q. ドローイングはいつから始まるのか?
ターゲットドローイングは今年の夏以降に開始される予定と言われていすが、正確な日付はまだわかっていません。先日開催された移民コンサルタントのコンフェレンス (CAPIC –Canadian Association of Professional Immigration Consultants)で移民局担当者は、この質問に対して、“soon” と回答をしていました。
Q. 対象職種の人はエクスプレスエントリー登録が必要か?
はい。ターゲットドローイングの対象となる仕事に就いていて選考を受けるには、まずエクスプレスエントリーに登録が必要です。スキルドワーカー(FSW)、カナディアンエクスペリエンスクラス(CEC)、スキルドトレード(FST)のいずれかのカテゴリーの申請条件を満たし、最初にエクスプレスエントリーに登録する必要があります。
Q. CRSスコアはエクスプレスエントリーで評価されなくなるのか?
いいえ。エクスプレスエントリー登録者のCRS(Comprehensive Ranking System)スコアは、ターゲットドローイングの対象者であっても、ドローイングの際に引き続きカウントされます。移民局は、1~6ターゲットドローイング対象者であるかどうかに関わらず、現行の一般ドローイングも引き続き実施する予定です。
移民局によると、ターゲットドローイングのラウンドでは、1~6の要件を満たすエクスプレスエントリー登録者をランク付けし、その上位の人から順にITAを発給し、永住権申請に招待するとしています。
Q. ターゲットドローイングでは対象属性ごとに基準は違うのか?
1~5の職業別カテゴリーの対象となる候補者は、次のことが必要です。
過去3年以内に、対象職種としてリストアップされた1つの職種において、少なくとも6ヶ月間の継続的な実務経験(カナダ国内または国外)を積んでいること。
- そのラウンドの解説に記載されているすべての要件を満たしていること。
6. フランス語能力カテゴリーの対象となる候補者は、次のことが必要です。
Niveaux de compétence linguistique canadiensの4つの言語能力(話す、聞く、読む、書く)すべてでCLB7以上を示すフランス語のテスト結果を持つこと。
- そのラウンドの指示にあるすべての要件を満たしていること。
Q. PNPのエクスプレスエントリードローイングの今後
PNP(州ノミネーションプログラム)のエクスプレスエントリードローイングが今後どうなるかについて、移民局は、一般選考とPNP特別選考を通じて、州または準州の推薦を受けた候補者にも引き続きITAを発給するとしています。
移民局は、これらPNPで推薦を受けた候補者は、そのスキル、教育、職務経験によって各州や準州の経済に貢献してきた実績が明らかであるとしています。
Q. ターゲットドローイングをなぜ導入するか?
フランス語人口を増やす
カナダ移民大臣は、カナダの経済目標を支援し、カナダの公用語であるフランス語の地位を守るために、ケベック州以外のフランス語圏のコミュニティの成長を促進するという使命を担っています。今回のターゲットドローイングの導入でケベック州以外のフランス語少数民族のコミュニティでフランス語を話す人の数を増やすことができます。
専門的労働力不足の解消
ターゲットドローイングは、カナダ全土で多く発生している人材不足を埋めることを目的としています。カナダ国内地域で需要があるとされる専門スキルのある人材を受け入れることで、多くの産業における現在の労働力不足を解消することが可能です。
Q. 移民局はどのようにカテゴリーを決定したか?
移民局によると、カテゴリー設定条件として義務付けられている、州・準州、産業界、労働組合、雇用主、労働者、労働者擁護団体、定住促進団体、移民研究者・実務家などの関係者と話し合いや公開協議を設け、その結果としてカテゴリーが決定されたとのことです。
Q. 今後、ターゲットカテゴリーは変更されるのか?
移民局が国会に提出する以下のような報告書に従って、1年ごとにカテゴリーが変更される可能性があります。
- 前年のカテゴリー
- カテゴリーが選ばれた理由と方法
- カテゴリー設定するための指示
- 各カテゴリーで発行されたITA数
最後に
ビザJPカナダでは、エクスプレスエントリーのドローイング結果が出た際に、Instagram、X(旧Twitter)、Facebook などを通じて速報情報を発信しています。最新情報をいち早く入手するためにも、ぜひ私たちのサイトを定期的にチェックし、SNSでのフォローをお願いします。
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