移民局がSkilled Tradesperson(熟練職人)向けプログラムを作成する意向を発表
建設業・天然資源産業や同様の業界の外国人Skilled Tradesperson(熟練職人)に対し、以前よりも永住権を取得し易くするという新案を移民大臣のケニー氏が発表しました。
カナダ政府は「一定の職種での人員不足に局面している、それを改善するため、具体的な案を考案する必要がある」と考えているようです。
現在、天然資源や建設分野における職業(建設、運輸、製造業とサービス産業)はカナダでは需要が高いです。
バンクーバー近郊も沢山のビルや住宅が建設中で、工事中の看板もよく見かけます。
そこで移民局は永住権申請カテゴリーの「スキルドワーカーカテゴリー」の中に、Skilled Tradesperson(熟練職人)の為に独立した新プログラムを作成することを検討しています。
現在、スキルドワーカーカテゴリーはポイント制(100点中67点が必須)で評価されています。
点数は、候補者の公式言語(英語/フランス語)能力、学歴、職務経験、年齢、仕事のオファーがカナダであるか、カナダでの職務経験/学歴、配偶者がいる場合配偶者の学歴、配偶者の家族がカナダに滞在しているかで点数が加算されていくシステムです。
建設業などの熟練職人には、実際は学歴よりも実務経験が重要ですが、現在のスキルドワーカーカテゴリーのシステムでは、
専門家や管理職に必要な高学歴のポイントが熟練職人にも同様に課されているため熟練職人がこのカテゴリーで永住権をとりにくい状態になっています。
事実、スキルドワーカーカテゴリーで永住権を取得している熟練職人は、全体の3%にすぎません。
新プログラム案では、学歴よりも実践的なトレーニングや実務経験に重点を置いて評価をするというもの。
この新案が認められた場合、詳細は今年の暮れに発表される予定です。
建設業・天然資源産業以外にも、調理師や美容師なども、学歴より実務経験重視の職業ですので、こういった職業もこの新案に含まれますと、日本人でも該当者がぐんと増え、永住権のチャンスが広がりますね。
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