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カナダ移民局ニュース
2023/2/10 ニュースリリース
保育や介護を目的に個々の家庭が雇用する外国人ケアギバーは、何十年もの間、カナダの家族を支える貴重な役割を担ってきました。そしてカナダ政府は、その彼らの多大な貢献の見返りとして、永住権への道(ケアギバープログラム)を提供してきました。
永住権取得に必要な実務経験期間を12カ月に短縮
カナダ移民局(IRCC)はこの度、ケアギバープログラムに改変を加え、ケアギバーが永住権を取得するために必要なカナダでの実務経験を、これまでの24カ月から12カ月に短縮することを発表しました。この変更は2023年4月30日から適用され、すでに申請済みのケアギバーについては遡及適用される予定です。
その結果、ケアギバーとそのケアギバー自身の家族は、より早く永住権を取得し、カナダに定住できるようになります。カナダで必要とされる実務経験を減らすことで、カナダ移民局も、審査にかかる時間を改善する意向です。
カナダ移民局は、今回の変更は、ケアギバークラスで申請手続き中の約90%もの人に影響があると見込んでいます。これから介護を始める方にも、すでにカナダで介護をされている方にもメリットがあります。
現行のケアギバークラスは2024年6月に終了になる予定ですが、それに代わるケアギバーのプログラムの計画等につき、カナダ移民局では作業が進められています。
コメント
ショーン・フレーザー移民大臣
「ケアギバーはカナダの家族にとって重要な選択肢であり、多くの成長期の子どもや高齢の両親、さらに専門的なケアを必要とする人々の生活において重要な役割を担ってきました。カナダで必要とされる実務経験を1年に短縮することで、より多くのケアギバーとその家族がより早く永住権に移行する資格を得ることができ、ここカナダで落ち着いて人生の次の章を始めることができるようになります。」
概要 -Quick Facts
- この変更は2023年4月30日から適用されます。すでに申請済みのケアギバーについては、この改定が施行される以前にも遡って適用されます。
- この変更は、カナダ移民局がすでに申請書を受理した者と今後2024年6月までの申請予定者を含む「Home Child Care Provider」 および「Home Support Worker」両方の申請者に適用されます。
- その他のケアギバークラス申請条件はこれまでと同じです。
- 2019年に新しいケアギバークラスができて以来、約1,600人のケアギバーとその家族が永住権取得者となりました。2022年だけでも、約1,100人のケアギバーとその家族が永住権取得者となりました。
- カナダの労働力増加のほぼすべてを移民が占めています。カナダの人口増加のおよそ75%は移民によるもので、そのほとんどがエコノミッククラス移民です。2011年には20.7%だった移民が、2036年にはカナダの人口の最大30%を占めるようになると言われています。
- 50年前、カナダでは定年退職者1人に対して労働者が7人いました。現在、その数は3人に近づいており、カナダが現在の軌道を維持すれば、今後10年から15年の間に、この比率は退職者1人に対して労働者2人にまで落ちると予想されます。
ケアギバーのニーズ
2021年の国勢調査によると、カナダには85歳以上の人が86万1,395人住んでいることがわかりました。75歳から85歳の間にはさらに210万人がおり、その多くが高齢者住宅や介護施設に住んでいます。2016年のデータでは、長期介護の入居者は50万人でした。
さらに、2030年までに約900万人のカナダ人が65歳になると予想されています。これらの要因を合わせると、カナダは現在も近い将来も人口のニーズをサポートするために、より多くの「Home Support Worker」ケアギバーを必要としていることになります。
また、カナダの家庭の大半は片親か共働きで、両親ともに外で働いているため、より多くの「Home Child Care Provider」ケアギバーが必要とされています。多くの家庭では、育児を手伝ってくれる家族が近くにおらず、家庭内のデイケアや民間のケアに頼っています。
こうしたニーズに応えるため、カナダでは医療・社会福祉分野の専門家を継続的に雇用しています。最新の労働力調査によると、2023年1月に7,000人以上の移民が採用されましたが、2022年11月時点ではまだ131,800人の求人があります。
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