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カナダ国内就労者向けの新施策「In-Canada Workers Initiative」発表|新規永住権カテゴリーではなく既存申請の「優先処理」が主体に

投稿日:2026年5月13日

更新日:2026年9月9日

カナダ移民局(IRCC)は2026年5月4日、「新TR to PR pathway」として注目されていた施策の正式名称を「In-Canada Workers Initiative」として公表しました。
2026〜2027年に最大33,000人の永住権移行を目標としますが、新規に申請できるプログラムではなく、提出済み申請の優先処理が主体です。


↑ こちらの記事は動画でも解説しています ↑

優先審査の対象となる主な永住権プログラム

IRCCによると、優先審査の対象となる可能性があるのは、以下の既存プログラムを通じて永住権申請を提出済みの就労者です。

これらのプログラムを通じて既に永住権申請を行っている方のうち、条件を満たすケースについて、IRCCが選定し、優先的に審査を進めます。したがって、申請者側で新たな登録や申請を行う必要はないとのことです。

重要な条件は「地方コミュニティでの2年以上居住」

今回の施策では、「地方コミュニティ(smaller communities)」で少なくとも2年以上生活していることが重要な条件として示されています。

また、これまでのインタビュー等では、大都市圏(Census Metropolitan Areas:CMA)は対象外となる方向性も示唆されており、カナダ政府が地方地域への定着を重視していることがうかがえます。近年、IRCCは地方都市の人材不足対策として、RCIPやFCIPなど地域密着型の移民制度を積極的に拡大しており、今回の施策もその流れの一環と考えられます。

ビザJPカナダの視点:『新制度を待ってから申請しよう』と考えていた方には厳しい現実ですが、逆にすでに地方向けプログラムで動いていた方には、審査が早まるという大きなメリットになります。政府のメッセージは明確で、『新しい近道を作るのではなく、今ある地方向けルートを使いなさい』ということです。

「2021年版TR to PR pathway」の再来を期待する声も

2021年に実施されたTR to PR pathwayでは、カナダ国内の外国人就労者向けに新規申請枠が設けられ、多くの方が永住権取得につながりました。そのため、今回も同様の新制度が創設されるのではないかと期待する声が非常に多くありましたが、現時点では「新規受付型プログラム」ではなく、既存申請の迅速処理に重点が置かれていることになります。

実際、移民関連コミュニティやSNS上でも、「新制度だと思っていたが、実際は既存案件の優先処理だった」という驚きや落胆の声が多く見られています。

すでに3,600人へ永住権発給、2026年目標の18%に到達

IRCCによると、2026年1月から2月末までの時点で、すでに約3,600人に永住権が発給されており、2026年目標20,000人の約18%に達しているとのことです。 政府は、残りの対象者についても2026年から2027年にかけて処理を進めていく方針を示しています。

項目(ステータス)データ(人数・割合)
永住権承認済みの人数(2026年初頭時点)3,600人
2026年の年間受け入れ目標20,000人
2026年目標の達成率18%
イニシアチブ全体の目標人数(2026年〜2027年)33,000人

ビザJPカナダ移民コンサルタントより:今後の戦略 

今回の発表から見えてくるのは、カナダ政府が「新規の大量受け入れ」よりも、すでにカナダ国内で働き、地方コミュニティに定着している人材を優先して永住権へ移行させたいという方向性です。

特に最近は、地方都市向け移民制度や地域限定パイロットへの注力が続いており、「どこで働くか」「どの地域に定着するか」が、今後さらに重要なポイントになる可能性があります。

また、「将来新しいTR to PR制度が始まるかもしれない」と待つだけではなく、現在利用可能なPNP、AIP、RCIPなど既存制度の中で、ご自身に合った永住権ルートを早めに検討していくことが、今後ますます大切になると考えられます。

ビザJPカナダでは、お一人おひとりの状況に合わせて、現在利用可能な永住権申請オプションをご案内しております。カナダでの将来設計について不安のある方は、お気軽にご相談ください。

白石 有紀 (Yuki Shiraishi)

移民コンサルタント

白石 有紀 (Yuki Shiraishi)

アメリカミシガン大学にて学士取得後、ニューヨークでマーケティングコンサルタントとして働く傍らニューヨーク市立大学MBAコースに就学。その後日本での旅行会社マネージャー経験を経て、カナダでのイミグレーションの仕事へ。2010年から移民コンサルタントとして活躍。白石ビザJPカナダ代表。

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