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事務職の私がカナダで働く?!学校に行けば働けるポストグラデュエートビザを知って世界が変わった話

投稿日:2013年10月18日

更新日:2024年2月22日

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今日は、弊社で取り扱う事が多いポスト・グラデュエートビザを使って、カナダの公立カレッジを卒業後にそのまま就職、その後永住権取得を目指している女性のお話しをご紹介させて頂きます。30代からキャリアチェンジの方法として、このビザを利用してカナダの長期滞在や永住を目指すのは確実性の高い方法ですので、是非海外で新しい自分を探したいという方は参考にして頂ければと思います!

 

日本では普通の文句ない暮らし。でも私、このままでいいの?

私は今でこそカナダで働き、永住権取得を狙うという何だか変わった状況ですが、留学当時(31歳)は、世の中で言うところの非常に一般的な事務職として働くOLでした。

手取りは20万以上で別に待遇に文句は無く。普通に土日は休めるし、特に何一つ不自由することも無く、今の状況に不満があるわけでもありませんでした。

でも、不満は無くても、漠然とした不安だけがいつも頭にありました。仮に今の仕事を辞めたとしても恐らく派遣でなんとか生活は出来る。でも、手に職があるわけでも無いし、ましてや結婚の予定もない。これから先、自分一人で生きていくという事を考えても、今の内に自分に出来ることを探しておいた方がいいんじゃないかという、本当に漠然とした物だけが、いつも頭の中にあったんです。

そんな中、有給を使ってバンクーバーへ旅行に行った時、ちょっとした衝撃を受けました。皆お昼にも関わらずレストランでゆっくりおしゃべりして楽しそうにしてて、それだけじゃなく現地で知り合った人が『午後会社休んでこの街を案内するよ!』と申し出てくれたり、なんか仕事よりも先に自分のために時間を使っている雰囲気というか、人生謳歌してるなぁ感というか、たった一度訪れただけなんですが一気にこの街が好きになり、それから私は漠然とこの街で働いてみたいと思うようになりました。

今思えば、本当に感覚的に決めたなぁと思いつつ。やっぱり単に海外で働きたいと思ってただけなのかなと思いつつ、非常におもいっきりが良かったと思いますね(笑)

 

いきなり関門!30代の私には働けるビザが無い?!

人材カナダさんの事を知ったのは丁度この小旅行から帰る頃の事で、現地の日本人の方が『ここのビザサポートが良かった、仕事紹介もしてる。』という話を聞き、一般的な質問であれば無料という話も伺っていましたので、そのまま日本に帰国してすぐ『将来的にカナダで働くとしたら、どんな方法があるか。仕事を紹介してもらえるのか。』と、突拍子も無い問い合わせをしてみました。すると、答えはとりあえず『No』でした(笑)

私は当時31歳。ワーキングホリデーが使える年齢でも無く、そもそも仕事が出来るビザが無かったのです。私は、仕事の紹介をしてくれる所があって、そこがビザを出してくれるんだろうなくらいにしか考えていませんでした。実際聞いてみると当然なんですが、『なんで私のような何か取り柄があるわけでもない日本人を雇って、しかも面倒な手続きを踏んで就労ビザを出さなくてはならないのか。』ということだそうで、その問題を解決する術が、当時の私にはありませんでした。

更には、その時は英語も全然話せなかったので、ただただ漠然と「バンクーバーで働いてみたい。人材紹介があるらしいから、英語勉強しながら仕事も見つけよう。」くらいの、本当に今考えると甘すぎるというか、恥ずかしくなる思いです…。

その時聞いたのがポストグラデュエートビザと呼ばれるビザでした。

ポストグラデュエートビザとは、要するにカナダ政府が認める学校に入り、1年のコースを卒業すれば1年分の就労ビザが、更に2年間通えば3年分の就労ビザがおりるという物です。20代のうちであればワーキングホリデーを使って1年間で仕事を探す方が多いと思うのですが、私のように30代からカナダで働くことを目指す人にとっては、このポストグラデュエートビザは非常にありがたいビザだということを知りました。

そのことを知ってからの行動は早く、それまで事務職として10年近く働いてきた上に、実家ぐらしだったということもあり貯金も400万ほどあったため、直ぐに学校入学と渡航の準備を始めることになりました。

当然ですが、公立のカレッジに通うという事は、何かしら専門的な事を学ぶということ。何を学ぶかもすごく悩んだんですが、元々事務職として10年働いてきた中でこれといってやりたい事があったわけでもなく、この時は本当にカナダで働くということだけを考えていたので、正直いえば消去法で決めることになりました。

例えば会計などにも興味はあったのですが、どうしても英語力の問題でその専攻を受けることが出来ず、他にも色々な学校を調べて回ったのですが、結果的にホテルや旅行業に関する勉強をするためホスピタリティのコースを受けることに決めました。

正直、学校に通いだした当初はとにかく英語力の問題でついていくのがやっとの状態で、慣れるまでには少し時間がかかりましたが、ある時ふっと楽になった感じがし、気が付いてみると英語の問題はほとんどなくなっていて、そのあとは本当にあっという間に時間が過ぎていきました。

とにかく毎日が課題ばかり。プレゼンテーション、ディスカッション・・・日本の大学との違いにあまりに驚きましたが、とにかく最初は知識を増やすことと同じくらい大変だったのが、純粋に口を動かすということ。

日本のように、とりあえず授業に出て聞くだけという感じの内容では無かったので、自分の意見を口に出して言うということが本当に身につきました。

これは単に英語が話せるという事以上に大事な事で、他の日本人の方もその時何人か目にしてきましたが、やはりどれだけ知識や英語力があっても、それを口に出して人に伝えるという当たり前の事が出来る人と出来ない人がいる。私がこの学校で一番学んだことは何かと言えば、もしかしたらそうやって口で自分の意見を伝える力、プレゼン能力的な物かもしれませんね(笑)もちろん、ホスピタリティに関する知識もどんどん勉強していきました。

 

オフキャンパスワークパーミットを使って今の職場との出会い

この学校の在学中に、オフキャンパスワークパーミットという物の存在を知りました。これを使えばこの在学期間中に働くことが出来るのですが、この時たまたま知り合った方に紹介していただいたホテルでパートタイムで働かせてもらえることになり、ここが私の卒業後の就職先になりました(笑)

本当に出来過ぎた話のようですが、このホテルで私は学校のあるときも夏休みも、日本で言うバイトのようなことをしたんですが、もちろんまだ学生の身だったのでフロントデスクなどの仕事は任せてもらえず、荷物運びやベッドメイキングなどの仕事をさせてもらいました。

ただ、思い返してみれば、この時日本に居た時のように、ただがむしゃらに人に認めてもらおうと頑張れたことは良かったのかもしれません。

カナダの人は口をそろえて「日本人は勤勉だ」「日本人は真面目だ」と言いますが、私は間違いなく平均的な日本人だと思います。

日本人が日本で学ぶ礼儀作法や一般常識といった物は、間違いなく国外では重宝される物なんじゃないかとこの時思いました。

そのまま2年間のホスピタリティの勉強を終えて、現在はポストグラデュエートビザで、在学中に働いたホテルに就職。前から「チャンスがあれば・・・」と考えていた永住権取得を目指している最中です。

 

最後に

私のように30歳を超えると、自分の今後について不安に思う方は多いと思います。私の場合は結婚もしていなかったこともあり、また、事務職で10年近く働き貯金があったことも幸いしましたが、一度日本を出て自分の新しい働き方を探してみるのも良いと思いました。

また今回ビザという物を申請するにあたって強く感じたのが、やはりカナダのように就労や永住権の可能性が多い国であっても、基本的にはカナダで必要とされる人間が優遇されるという根底は変わりません。私のように「これをしたい!」という物が無かった人であっても、必要とされる人間になるためにはどういった道を辿ればいいのかが見えたことは、とても大きなプラスになったように感じます。

皆さんも、もし今の生き方や生活、違う自分を探してみようと思ったら、年齢に関わらずチャレンジしてみてはいかがでしょう?

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