ポストグラデュエートビザ申請で絶対に避けたい10の失敗要因|卒業後180日ルールと審査遅延の現実
投稿日:2025年12月16日
更新日:2025年12月16日
目次
近年、カナダのポストグラデュエーションワークパーミット(PGWP)申請で大きな問題となっているのが「180日以内申請ルール」 です。
実務上、カナダ国内での審査は現在 200日以上(7ヶ月以上)かかっており、申請し、審査結果が出る頃には180日を超えてしまう というケースが増えています。この場合、最初の申請が却下されたら再申請できない(180日超過) という非常に厳しい状況となり、救済が難しいのが現状です。
そのため、PGWPの申請時には最大限の注意と準備が不可欠です。今回は、PGWP申請を危険にさらす10の主な要因 をひとつずつ丁寧に解説します。
1. 対象外のプログラムを修了している
すべてのプログラムがPGWPの対象ではありません。特に 学位(Bachelor/Master/PhD)以外のプログラムでは、CIPコード(プログラム分類コード)が IRCCの指定リストに載っていることが必須条件です。
対象外のプログラムの場合、いくら卒業していてもPGWPの資格が得られません。
対策
申請前に必ず自分のプログラムのCIPコードの適格性を確認しましょう。詳しくはこちら:Update on field of study requirement for post-graduation work permits(英語)
2. フルタイム学生ステータスを維持していない
カナダ留学生は卒業するまで原則フルタイムで学ぶ必要があります(ただし最終学期は例外でOK)。
途中でパートタイムになったり、単位不足でフルタイムと認められない時期があると、PGWP申請資格を失うことがあります。
対策
休学・単位不足・履修計画は必ず学校と相談し、記録を残す、そしてその記録をPGWP申請時に提出することが重要です。
3. 許可されていない働き方をしている
学生ビザの条件以外で働くと、ステータス違反となりPGWP申請が拒否される可能性があります。
たとえば、24時間以上/週のオフキャンパス就労や許可のないフルタイム就労などがこれに当たります。また、卒業後、PGWPを申請するまでお間は働くことができません。
対策
働き方のルールは随時変更されるため、最新規定を確認しましょう。
4. プログラムをカナダ国外で修了している
パンデミック特例措置は終了しており、2024年9月1日以降開始のプログラムは原則カナダ国内で修了が必要になっています。
プログラム全体の50%以上をオンラインで完了した場合、PGWP申請対象外となるリスクがあります。
5. 言語テスト(英語/フランス語)を受験していない
2024年以降、PGWP申請では指定レベルの言語能力証明が必須になりました。
テスト結果の提出がない場合、申請は拒否されます。
対策
IELTSやCELPIPなど、必要な言語テストを早めに受験し、結果を有効期限内に申請できるようにしましょう。
6. 申請が遅れている(180日ルール違反)
PGWP申請は卒業後180日以内に申請する必要があります。
遅れて申請するとPGWPは原則拒否され、再申請はできません。
対策
現状は審査遅延が発生していることもあり、なるべく早く申請を提出する準備を整えること が重要です。
7. 書類が不完全
PGWP申請では以下の書類が一般的に必要です:
- 卒業証明
- 成績証明
- フルタイム学生であった証明
- 言語テスト結果
- 適格分野の証明
- 必要に応じた医療証明
これらのいずれかでも欠けると審査の遅延や拒否につながります。
対策
チェックリストを作成し、提出前に必ず2–3回確認を!
8. パスポート期限が短い
PGWPはパスポートの有効期限までしか発行されないため、期限が短い場合、申請できても希望期間分の許可が得られないリスクがあります。
対策
申請前にパスポート更新を行い、有効期間を十分に確保しましょう。
9. 一時的滞在意図の証明が不十分
PGWPは一時的な就労許可であり、申請時に一時的滞在の意図を示す必要があります。
永住志向だけを強調してしまうと、拒否されることがあります。
対策
自国の家族や帰国計画の証明など、意図を裏付ける資料を提出する方が良いケースもあります。
10. カナダ入国不適格(Inadmissibility)
以下の理由があるとPGWP申請が拒否される可能性があります:
- 犯罪歴
- 健康問題
- 経済能力不足
- 虚偽申請(Misrepresentation)
- 家族メンバーの不適格
これらは ステータス全般に関わる重大リスク です。
対策
休心配な点がある場合は、専門家に相談することが重要です。

最後に:自分で申請せず「移民コンサルタントに任せるべき理由」
PGWP申請は一見シンプルに見えても、細かな条件や新しい制度変更への対応が必要です。特に以下の点で 専門的な知識と経験が効果を発揮します。
- 180日ルールと審査遅延のリスク
- 書類や要件の細かなミス
- 言語要件やCIPコードの適格確認
- 自身の状況に応じた戦略的な申請書類の構成
このようなことから、PGWP申請は必ず経験あるプロ(移民コンサルタントや弁護士)に任せることを強くおすすめします。ミスや勘違いが 1 回の却下でチャンスを失ってしまう可能性があるためです。
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