目次
2026年は、各州ノミネーションプログラム(PNP)の人数枠が2025年より拡大しています。政府が各州・準州に割り当てる永住権推薦枠は、2025年初頭の水準と比べて約31%増加となりました。
2026年の各州ノミネーションプログラム(PNP)推薦枠
現時点で発表されている主な州・準州の割り当ては以下の通りです。
| 州・準州名 | 2026年推薦枠(最新) | 前年推薦枠(2025年) | 増加率 |
|---|---|---|---|
| オンタリオ州 | 14,119 | 10,750 | 約31% |
| アルバータ州 | 6,403 | 4,875 | 約31% |
| マニトバ州 | 6,239 | 4,750 | 約31% |
| ブリティッシュコロンビア州 | 5,254 | 4,000 | 約31% |
| サスカチュワン州 | 4,761 | 3,625 | 約31% |
| ユーコン準州 | 282 | 215 | 約31% |
| ノースウエスト準州 | 197 | 150 | 約31% |
いずれもおおむね約31%の増加となっており、全国的にバランスよく枠が広がっている点が特徴です。
一方で、以下の州については2026年の正式な枠がまだ公表されていません(2026年3月27日時点)。
- ニューブランズウィック州
- ノバスコシア州
- ニューファンドランド・ラブラドール州
- プリンスエドワードアイランド州
ただし、すでに一部の州では2026年分の抽選(ドロー)が始まっており、今後同様に約31%前後の増加が見込まれる可能性があります。
仮に同じ増加率が適用された場合、以下のような水準になると予想されます。
| 州名 | 2026年予測推薦枠(31%増想定) |
|---|---|
| ニューブランズウィック州 | 約3,603 |
| ノバスコシア州 | 約4,127 |
| ニューファンドランド・ラブラドール州 | 約1,998 |
| プリンスエドワードアイランド州 | 約1,343 |
この変更が意味すること
州推薦人数枠とは、各州が1年間にどれだけの外国人を永住権候補として移民局に推薦できるかを示す重要な指標です。
この枠が増えるということは、以下のことを意味します。
- 各州がより多くの申請者を永住権候補として選べる
- PNPを通じた永住権取得のチャンスが広がる
州推薦(ノミネーション)と永住権取得プロセスの決定的な違い
「州からの推薦」は永住権取得に向けた第一段階であり、その後の連邦政府による最終審査とは別プロセスです。推薦枠の増加が、実際の永住者数(ランディング数)として反映されるまでには、審査期間に伴うタイムラグが生じる点に注意が必要です。
「推薦」と「永住権取得」は別プロセス
ここで注意が必要なのは、州からの推薦を受けた時点で永住権が確定するわけではない点です。つまり、推薦はあくまで「第一段階」です。
流れとしては以下の通りです。
- 州から推薦(ノミネーション)を受ける
- 連邦政府に永住権(PR)を申請
- 審査後に永住権が承認される
実際の移民数との違い
政府が発表する移民受け入れ計画(Immigration Levels Plan)には、「何人が最終的に永住者として入国するか」という目標(ランディング数)が設定されています。
一方、今回の「推薦枠」はその前段階にあたります。移民局での永住権申請の審査には通常6ヶ月〜1年以上(場合によっては2年程度)かかるため、以下においてタイムラグが生じる点も重要です。
- 推薦数の増加
- 実際の永住者数の増加
今後のポイント
今回の動きから見えるのは、カナダ政府が引き続き地域ごとの労働力ニーズに応じた移民受け入れを強化しているという点です。
特にPNPは、以下のような特徴があるため、今後も重要性はさらに高まると考えられます。
- 地方定着を前提とした移民制度
- 職種やスキルに応じた選抜が可能
※補足:2025年中にも一部の州では追加枠が付与されており、本記事で比較している2025年の数値は「年初時点の割り当て」です。最終的な年間枠とは異なる点にご留意ください。
日本人への影響:PNPを活用した永住権の現実性がさらに向上
今回の州推薦枠の拡大は、日本人にとっても永住権取得のチャンスが広がるポジティブな動きといえます。
① エクスプレスエントリー以外の選択肢がより現実的に
これまで永住権を目指す多くの方がエクスプレスエントリー(EE)を中心に検討してきましたが、近年はスコアの高止まりが続いています。
そのため、以下のようなケースでは、PNP(州推薦)の重要性が高まっています。
- スコアが届かない
- 年齢や英語力で不利になる
今回のように推薦枠が増えることで、”州推薦経由での永住権取得ルートがより現実的な選択肢になる”、と考えられます。
② 地方就職・特定職種に従事する方への追い風
PNPは各州の労働市場ニーズに基づいて選考が行われるため、以下のような方に特にチャンスがあります。
- 地方都市での就職を検討できる方
- 人手不足職種(IT、建設、医療、ホスピタリティなど)に従事している方
- カナダでの就労経験がある方
単純なポイント勝負ではなく、「どこで・何の仕事をするか」が重要になる点が特徴です。
③ 留学生からの永住権ルートにも追い風
カナダのカレッジ・大学・大学院を卒業後、現地で就職し、そのまま永住権を目指すケースでもPNPは重要な選択肢です。
現在、留学生ストリームがある州は、以下の8州です。
- オンタリオ州
- マニトバ州
- サスカチュワン州
- ニューブランズウィック州
- ノバスコシア州
- ニューファンドランド・ラブラドール州
- プリンスエドワードアイランド州
- アルバータ州(※主に起業系ストリーム)
これらの州では、「留学生→就職→PNP」または「卒業のみで申請可能(修士・PhDなど大学院卒業生)」といったルートが用意されています。
今回の枠拡大により、留学生→就職→永住権の成功確率が相対的に高まる可能性があります。
④ 早めの戦略設計がこれまで以上に重要
一方で、枠が増えたとはいえ、以下の要因などにより、誰でも簡単に取得できるわけではありません。
- 人気職種への応募集中
- 州ごとの条件の違い
- ドロー(抽選)の変動
そのため、成功を勝ち取るには、以下に挙げるような中長期的な戦略がこれまで以上に重要になります。
- 渡航前からのキャリア設計
- 学校選び・就職先選び
- 州の選定
まとめ
今回のPNP枠拡大は「チャンスの拡大」である一方で、州ごとに条件や優先される人材が大きく異なるため、早い段階での戦略設計が成功のカギとなります。
留学先の選定やキャリアプランの構築など、計画段階から弊社にご相談いただくことをおすすめします。
このニュースはCIC Newsの記事を元にビザJPカナダが内容を整理し、わかりやすくまとめたものです。
出典:Canada boosts provincial immigration by a third for 2026(英語)
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