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カナダ国内では、子供たちの学校が夏休みに入り、本格的な夏の旅行シーズンが始まりました。この週末にはカナダデーの連休(7/1-7/3)、さらにアメリカの独立記念日の連休(7/2-7/4)があり、カナダ国境は出入国者で特に大変な混雑が予想されていることから、Canada Border Services Agency(CBSA:カナダ入国管理局)が国境を利用する渡航者に向けたアドバイスとなる情報をまとめて提供しました。今後、カナダ国外からカナダ入国を予定されている方(外国人、カナダ人、カナダ永住者)はぜひ参考にしてください。
入国審査をできるだけ速やかにするため、渡航者ができること
COVID-19に関わる渡航規制は状況に応じて随時変更されており、今夏も、国境での入国審査内容にも見直しがありました。そのため、国境利用者が多い時間帯には入国審査に遅れが生じることが予想されています。CBSAは、政府や業界関係者と協力し、国境での長い待ち時間の緩和に努めています。同時に渡航者が、渡航者自身や他の旅行者の入国プロセスをできるだけ速やかにするために出来ることがあるとし、協力を呼びかけています。
国境到着前72時間以内にArriveCANアプリに情報登録をすべての渡航者に義務付け。待ち時間短縮につながっています。
CBSAは夏休みなどの国境利用者数のピーク時に備えて、毎年莫大な計画と準備を行っています。カナダ入国は飛行機での空路だけでなく、陸路、さらには船での水路も含まれます。空港当局だけでなく、橋やトンネルのオペレーター、旅行業界などとも協力し、サービス要件、手順の効率化、必要なリソースの見直しを行い、渡航者に最適なサービスを提供できるよう目指しています。
またCBSAは、空港利用者向けサービス改善と業務効率化に取り組み、より新しい入国プロセスを確立しています。国内・国際線乗り継ぎプログラム効率化、渡航者自身が利用できるPrimary Inspection Kiosks(入国審査のためのセルフサーブキオスク)導入、ArriveCANアプリと連動させたAdvance CBSA Declarationなどがこれに当ります。
カナダ入国準備のポイント
ここに記載されているのは、CBSAから提供されている、この夏入国する渡航者への「入国準備のポイント」です。COVID-19渡航規制を含めたすべての最新情報は、リンク先のカナダ政府ウェブサイトよりご確認ください。
- カナダへ入国できるかの確認:
外国籍の人は、Immigration and Refugee Protection Act(カナダ移民難民法)の下、必要な書類(パスポートやビザなど)を提示する必要があります。カナダ入国時には審査官が入国の可否を判断します。
- COVID-19渡航規制ルールの理解:
COVID-19に関わる渡航規制はすべてなくなったわけではありません。外国籍であるのか、カナダ市民・永住者であるかによって異なります。こちらのリンク先にあるページで質問に答えていくと、カナダ入国ができるのか、入国できる場合の条件などを調べることができます。
- ArriveCANの使用:
空路、陸路、水路のいずれの経路でカナダへ入国する場合も、またワクチン接種の有無にかかわらず、ArriveCANアプリでカナダ到着前72時間以内に情報を提出しなければなりません。ArriveCANは渡航者の連絡先、健康状態などの情報を収集し、すべての渡航者の安全と健康を守ると同時に、国境での入国審査プロセスを迅速化できます。こちらから 無料でダウンロードできます。
<ArriveCAN利用の注意点>
– 最新バージョンのArriveCANアプリであることを確認(Google Playストアやアップルストアにて確認可能)
– ArriveCAN登録後に表示されるレシートを印刷、またはスクリーンショットをして入国時に提示できるようにする
– スマートフォンやモバイルデータがない旅行者は、パソコン上でオンライン署名した情報を提出してもよい。自分で入力ができない場合は、友人や家族に代わりに入力してもらってもよい。
- Advance Declaration(事前申告):
トロント空港(YYZ)またはバンクーバー空港(YVR)に到着する旅行者は、ArriveCAN(アプリまたはウェブサイトバージョン)で税関・イミグレーション申告をカナダ到着前に申告することができます。この機能は将来的に他の空港到着者にも拡大する予定です。
- 必要書類の用意:
渡航者はカナダ到着時の審査官にArriveCANレシート、パスポート、その他のトラベルドキュメント、ワクチン接種証明書、(陸路の場合は)車内にいる全員の身分証明書を提示できるようにすること
- 事前に計画を立て、国境の待ち時間を確認:
陸路で国境を越える渡航者は国境待ち時間を確認し、混雑のピーク時間を避け、比較的空く時間帯(例えば早朝など)の入国を推奨します。連休の月曜日は最も混雑が予想され、長い待ち時間となります。
- 水路でのカナダ入国:
一部の例外を除き、水路でカナダへ入国する場合はCBSAに到着を遅延なく報告する義務があります。カナダへ入国できるカナダ国籍、永住者、Indian Act登録者も含めた全旅行者は、水路でカナダ入国する前にArriveCANにて必須情報を提出しなければなりません。
- 税関申告の用意:
海外旅行から戻りカナダへ再入国する渡航者は、カナダ国外で購入または受け取った商品について申告する義務があります。CBSAオフィサーが調べる必要があるので、ギフトはラッピングをしないことを推奨します。カナダ国外で購入した商品のレシートも提示できるようにしておいてください。
- 免税の範囲:
カナダ在住者が国境を越えて購入、またはオンライン購入商品を受け取る場合、免税の範囲について知っておくことが必要です。
– カナダ居住者が国外から戻る場合、24時間以上離れていた場合はCAN$200相当、48時間以上離れていた場合はCAN$800相当の商品を免税で持ち込める。日帰りの国境を越えての買い物旅行の場合、個人免税はないので、必要な税金や関税を支払う用意をすること。アルコール製品やタバコ製品についての免税範囲は、カナダから離れていた期間によって異なります。
- 食品、植物、動物製品の申告:
生肉や完全に調理されていない食品などは申告義務があります。高病原性鳥インフルエンザが発生しているアメリカ合衆国の州から生きた鳥、鳥製品、その他副産物の輸入には制限が課されます。木、木製品(薪、木で作られた土産も含む)は全て申告する義務があります。Automated Import Reference System (AIRS) のサイトで特定の輸入品の条件を確認できます。
- CAN$10,000以上の現金、または/及び、金融商品の申告:
このような額を持ち込むことは違法ではないが、到着時に申告義務があります。
- 大麻(マリファナ)は持込、持出、どちらも禁止:
カナダでは大麻所持が合法化されている一方、どのような形式であれ、tetrahydrocannabinol (THC、テトラヒドロカンナビノール)やcannabidiol(CBD、カンナビジオール)が入ったオイルも含め、カナダ保健省の許可や除外承認なく国境を越えて大麻を持ち出すことは、逮捕や起訴など重罪に問われる場合があります。
- 車内にあるものを把握しておく:
CBSAのウェブサイトで火器・銃器、その他の制限・禁止物について参照すること。
- 空港でのキオスク利用の推奨:
カナダの一部主要空港への到着時、旅行者は primary inspection kiosk を使用してトラベルドキュメントの確認、身分の証明、画面上で税関申告を完了することができます。
- 子供を同行する場合について:
子供と一緒に旅行する場合、同行する大人は渡航同意書を用意することを推奨します。審査官は常に行方不明の子供に目を光らせており、同意書が無い場合は子供と同行している大人の関係について追加質問をする場合があります。特に片親のみで旅行する場合、同行しない親からの渡航同意書を携行することを推奨します。
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