今月9日はBC州政府選挙が行われます。
投票権がある方もない方も、BC州に住んでいる人、これからも住み続けようと思っている人には大事なイベントですね。
3政党が肩を並べて接戦状態と言われている、今年のBC州選挙ですが、「そうは言っても自由党が勝つでしょ~」ですとか、「そもそも、それぞれの党の公約には違いがあるの?」とあまり各党の違いがが見えない方も多いと思います。いい機会ですから、気になるテーマごとに、各政党の方針を見ていきましょう!少し理解すると、投票しに行きたくなるかもしれません♪
まずは、3政党をご紹介。
BC Liberals
自由党。政権与党です。5期連続の勝利を狙っています。自由党という名前ですが、比較的保守的です。理想と現実のバランスを上手く取れる、というと少し聞こえがよすぎるかしら。「今」に注力するので長期的な視点には欠けることも多いです。
BC NDP
新民主党。過去に何度か政権を握ったことがあり、人々の求めるものをとにかくやってみるイェスマン的政党です。。そのせいで与党時代には州を負債を増大させてしまったこともありました。理想を追うのはとても気持ちがいいのですけどね。
BC Green Party
BCグリーン党。その名の通り、環境のことを考えた政策を軸にしています。議席数も少ないし、政権を握った経験もないので苦戦中ではあります。未来の世代のことまで考えて今の世界を作っていこうと考えたら、本当は彼らの方向性というのは賛同したいところだとは思います。
住宅
BC Liberals:
- テクノロジーの分野で高収入に繋がる雇用を増やし住宅を購入しやすくする。
- 規制の見直しをすることで、建設会社が、より多くの世帯が住めるような住居を早く建てられるようにする。
BC NDP:
- より低価格の住居を建てる。
- BC州に所得税を納めていない人が所有する土地には2%の税金を課すことで、資金を調達する。
- 外国人の不動産購入者への課税も継続する。
BC Green Party:
- 外国人の不動産購入者への課税率の引き上げを行う(15%から30%へ)。富裕層への増税も。
- 低価格住宅の建設も約束している。
税金
BC Liberals:
- 2018年までに、年収が$120,000より少ない人のMSPの納付額を半額にする。ゆくゆくは廃止する。特に期限は設けていない。
- 中小企業への課税額を削減。
BC NDP:
- MSPの納付額を半額にし、4年の間に廃止する。
- 中小企業への課税額を削減。
BC Green Party:
- MSPの廃止。
- 代わりに2021年までに環境税を引き上げる。
教育
BC Liberals:
- 過去4期で実施してきたことを継続する。
- 学生ローンの利子の引き下げ、学費値上げの上限を2%に制限する。
BC NDP:
- 教育制度への “安定した適切な資金確保” を約束。
- 学生ローンの利子撤廃。
- 無料のESLクラスと大人向け基礎教育クラスの再開を約束。
BC Green Party:
- 幼児向け保育園の無償化を含む、教育制度の拡大を掲げる。
- 高校卒業後の教育への助成金や大人向け基礎教育クラスの再開を約束。
雇用創出、スキル教育
BC Liberals:
- ハイテク産業での人材教育に注力する。
- 2020年までに、天然ガスや3つのLNG発電所の開発、そして地方へのブロードバンドインターネットの拡大から、地方のテック関連の可能性を広げる。
BC NDP:
- 学校や病院をはじめとするインフラ整備による雇用創出と、中小企業の課税率を半減させ、テック産業を活性化させることを掲げる。
- 公共設備をエネルギー効率の良いものへと改良し、州の二酸化炭素排出量を削減する。
BC Green Party:
- 企業家やビジネス支援機構への投資。特にクリーンエネルギーや公共交通機関の分野での投資を推進する。
2015年のジャスティン・トルドー首相就任に至る選挙は、カナダ史上まれに見る高い投票率を誇りました。しかし、選挙への投票率は基本的に低く、特に州選挙は興味を持たれづらく低い投票率が続いています。
しかし、州の方針はときに、国の政策よりも住民にとって身近で、日々の生活に直結してくるものであることもあります。
他にもエネルギーや高齢者福祉など様々なトピックがあり、本記事ですべては網羅できませんでしたが、少しでも多くの投票権のある人に興味を持ってもらえるきっかけになったら、と思います。
また、よく見落とされてしまうのは、永住権保持者には投票権がないことです。市民権を持った人のみが投票することができます。そのことを考えると、自分たちの街や社会作りに参加する権利を持てずにBC州で生活をしている人がいかに多いか、そして、住んでいる土地に市民権があり、投票権があるということが、いかに貴重な権利だったか、ということを実感しています。
まずは永住権獲得、そして市民権獲得、というのは、今後その土地で生きていき、自分の生活をよりよくするための声を手に入れる、大事なステップなのだと思います。
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