今日のニュースです。ホーガンBC州首相が今年の6月より最低賃金を時給$12.65に引き上げることを発表しました。同時に、その後2021年までの3年をかけて、段階的に時給$15.20にするという発表もありました。
最低賃金の引き上げは、昨年9月に時給$11.35になって以来のことです。州首相の説明では、「それ以前までBC州で最低賃金で働く労働者の労働条件は、長きに渡り経済状況と釣り合わない状態にあった。これを是正して、適正にすることが目的である。」と言っています。また、雇用主側への影響も配慮し、最低賃金の引き上げは段階を追って計画的に成されるべき、という考えから、最低賃金は毎年6月1日付で徐々に引き上げられることになるそうです。
最低賃金引き上げ計画:
- 2018年6月1日: $12.65 ($1.30 増)
- 2019年6月1日: $13.85 ($1.20 増)
- 2020年6月1日: $14.60 ($0.75 増)
- 2021年6月1日: $15.20 ($0.60 増)
BC州の賃金引上げの推進機関であるThe Fair Wages Commissionは、政府がさらに20セント多い$15.40の実施を2021年までに目指すべきだという指摘をしているので、今後の動きにも注目です。
ちなみにこの発表は、ホーガンBC州首相自らが、ノースバンクーバーにあるコーヒー店JJ Bean にて行いました。これには理由があり、カナダで全国チェーン展開しているJJ Bean が、最近になって店員の最低時給をオンタリオ州にある店舗の最低時給に合わせ、独自に$14に引き上げた経緯があるからです。
物価上昇率に比較して、最低時給が最も低いと言われてきたBC州ですが、今回の発表は労働者にとって良いニュースです。
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