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先週末、日本では成人式の話題がたくさん聞かれましたね。新成人の皆さん、おめでとうございます!ところで、カナダで成人というと何歳からでしょうか?成人って英語で何といいますか?成人式みたいなものはあるのでしょうか?
Age of Majority 「成人年齢」
カナダには成人式のような国としての祝日や風習はありません。成人年齢を訳すとAge of Majorityとなり、そこには法的に認められた大人、という意味合いが含まれ、大人=Adultとは異なります。Majorityの対語であるMinorは未成年者のことで、これは一般的にもよく耳にしますね。バーなどの入り口に「No Minors Allowed(未成年者お断り)」などのサインを見かけます。
カナダで成人年齢は州によって違う
カナダでの成人年齢(Age of Majority)は18歳か19歳です。成人年齢は州が決めてよいことになっており、各州によって異なるのです。
- 18歳に設定している6州
Alberta, Manitoba, Ontario, Prince Edward Island, Quebec, and Saskatchewan - 19歳に設定している7州/準州
British Columbia, New Brunswick, Newfoundland, Northwest Territories, Nova Scotia, Nunavut, and Yukon
Legal Age は対象によって違う
ですが、注意しなくてはならないのは、成人年齢とは別に、喫煙、飲酒などが認められる法的な年齢(Legal Smoking Age, Legal Drinking Ageなど)が設定されていることです。例えば、飲酒・アルコール購入が18歳で法的に認められているのは、アルバータ、マニトバ、ケベックの3州だけで、あとは19歳です。必ずしもAge of Majorityと同じではありません。
喫煙年齢に至っては、最近になり娯楽目的でのマリファナ喫煙が合法化されたため、このLegal Ageを21歳に引き上げようという動きが州によってはあります。
なので、自分が滞在している州でのLegal Ageを正確に把握しておく必要があります。
まとめ「Age of Majority と Legal Age は違う」
混同しやすいですが、Legal Age は飲酒、喫煙など何をするかによって設定された法的に認められる年齢です。Legal Driving Ageと言えば運転免許書を取得できる年齢で、カナダの多くの州では16歳から初心者ドライバーライセンスを取得できます。
これに対して、Age of Majority はいわゆる成人(責任ある大人)として認められる年齢であり、例えば選挙で投票できるようになったり、親の養育費支払い義務などがこの成人年齢までで設定された時などに使います。
そして、各種Legal Age もAge of Majority も、どちらも州が設定するのが基本です。(多くの場合、最低年齢は国が決定しています。)
ビザ用語「Dependent Child (扶養児童)」の年齢は?
では最後に、カナダで永住権申請をする際などに、 Dependent Child(扶養児童)として親と一緒に申請できる子どもの年齢は何歳でしょう?カナダ移民法は、これを22歳未満と定めています。ただし、未婚・パートナーがいない場合の子どもに限ります。逆に、22歳以上であっても、精神的、身体的に親のサポートが必要とされる子どもはこの限りではありません。
22歳未満というのは他のLegal Ageが大人とみなす年齢に比べると高めですね。つまり、子どもたちが親から経済的に自立するのはカレッジ、大学を卒業した後の年齢という見方ができます。カナダに家族で移住して、高い水準で知られるカナダの高等教育を受けさせたいと考える人たちにもプラスとなる規定です。
このように、様々なシチュエーションに応じて、適切な成人年齢を設けているのは、カナダ社会の寛容さや、子どもが育つ環境を最重要視して柔軟に考える姿勢が見えるように思います。
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