2026年、各州ノミネーションプログラム(PNP)が拡大へ| 永住権を目指す人が今、知っておくべき重要な変化
投稿日:2025年12月30日
更新日:2025年12月30日
目次
カナダ移民局は、2026年の移民受け入れ計画(Immigration Level Plan)で、カナダの移民政策の中で大きな転換点となる発表をしました。連邦政府は、各州ノミネーションプログラム(PNP)を通じた永住権受け入れ人数を、大幅に増やす方針 を明らかにしています。
これは、すでにカナダで働いている方にとっても、これからワーキングホリデーや留学を通じて永住権を目指そうとしている方にとっても、戦略を見直す価値のある重要なニュースです。
PNPの受け入れ枠、2026年に大幅増加へ
政府の移民レベル計画によると、2026年にPNPを通じて受け入れられる永住者数は約9万1,500人とされており、これは昨年と比較して大きな増加にあたります。
2025年には、PNPの枠が2024年の10万人から5万人へと半数に削減され、多くの州で抽選停止や対象職種の大幅な絞り込みが行われました。しかし今回の方針は、そうした流れからの 明確な方向転換 と言えます。
なぜ今、PNPが重視されているのか
PNPが再び注目されている背景には、いくつかの理由があります。まず、労働力不足が州ごとに深刻化していることです。医療、介護、建設、保育、農業、技能職など、「全国一律の基準」では拾いきれない人材を、州が主体的に確保する必要が高まっています。
また、エクスプレスエントリーではカバーしきれない層である、
- CRSスコアが高くない方
- カナダでの職歴がまだ短い方
- NOCのスキルレベルが限定される職種の方
など、こうした人材に対し州独自の基準で永住権への道を用意できるのがPNPです。
すでにカナダで働いている方への影響
現在、就労ビザでカナダに滞在し、働いている方にとって、PNPの枠拡大は 永住権への現実的なチャンスが広がる ことを意味します。
特に、以下のような方はPNPを軸にした戦略を検討する価値があります。
- エクスプレスエントリーの点数がなかなか伸びない
- 職種が必ずしも「高スコア職」ではない
- 地方都市や中小都市で就労している
- 雇用主が長期雇用を前提にしている
PNPは「どこで、どんな仕事をしているか」が非常に重視されるため、働く場所そのものが将来を左右する ケースも少なくありません。
これから渡航を考えている方が意識すべきこと
一方で、現在日本にいて、「ワーホリや留学を使って永住権を目指したい」と考えている方にとっても、今回の動きは重要です。
PNPが拡大するということは、州選びがこれまで以上に重要になる ということでもあります。
- 大都市だけを目指すのが本当に最適か
- 卒業生や外国人労働者向けのPNPが充実している州はどこか
- 将来的に就けそうな職種が、州の優先分野に含まれているか
「どの学校に行くか」だけでなく、「どの州でキャリアを始めるか」 という視点が、永住権の可能性を大きく左右します。
PNPは「保険」ではなく「戦略」
PNPは、エクスプレスエントリーが難しい人のための“最後の手段”ではありません。
むしろ今後は、
- 最初からPNPを見据えて州を選ぶ
- 就労先・職種を意識的に選ぶ
- 州の方針変更に柔軟に対応する
こうした 戦略的な永住権プランニング が、これまで以上に重要になります。2026年に向けたPNP拡大は、「永住権を目指す人は、より地域に根ざした存在であるべき」というカナダ政府からの明確なメッセージとも言えるでしょう。
最後に
PNPの枠が増えること自体は、確かに追い風です。しかし、誰でも自動的に永住権が取りやすくなるわけではありません。
重要なのは、
- 自分の立場(国内か国外か)
- 職歴、英語力、年齢
- 州の最新動向
これらを踏まえた上で、早い段階から正しい方向で動くこと です。
ビザJPカナダのサポート内容
ビザJPカナダでは、「今いる州でどのPNPが現実的か」「これから渡航するなら、どの州が合っているか」といった視点からのご相談も多くお受けしています。永住権を目指す道は一つではありません。だからこそ、情報を知り、戦略を立てることが大切です。
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