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COVID-19 – 学生ビザに関するカナダへの渡航についての更新情報

投稿日:2020年7月27日

更新日:2024年2月22日

カナダ移民局より、新型コロナ渡航規制中の学生ビザに関する情報が一部アップデートされました。2020年7月20日時点での学生ビザ情報をこちらにまとめます。

7月20日時点での学生ビザ申請、渡航状況

学生ビザの状況を、以下のトピックにわけてそれぞれ説明しています。

  • カナダへの渡航目的について
  • 学生ビザの審査について
  • オンライン受講と、学生ビザ発給について
  • Post-Graduate Work Permit (ポスグラ)について

カナダへの渡航目的について「必要不可欠であること」

2020年3月18日までに発行された有効なApproval Letterを持っているか、学生ビザ(Study Permit)をすでにお持ちの学生は、渡航制限が免除されています。

カナダのカレッジや大学のキャンパスの多くの場所は閉鎖されていますが、授業は通常オンラインで継続しています。

その上で、渡航に関しては、それぞれの渡航者の状況に応じて判断されます。移民局の審査官は、学生ビザ申請の審査において、申請者が渡航制限の対象か対象外かという事に関しては審査しません。渡航の目的により入国できるかどうかはカナダ入国管理局Canada Border Services Agency (CBSA)のオフィサーによって決められます。

CBSAのオフィサーは、学生の渡航を取り巻く状況を評価し、たとえば、以下のいずれかに該当するかどうか考慮します。

  • カナダでの生活が確立されていて、すでにカナダ国内に住んで勉強し始めていること
  • カナダでの生活が確立されていて、カナダに戻ることが必要不可欠であること
  • カナダに入国してから自己隔離期間を終えた後、勉強を始めることができること
  • 受講しているプログラムではカナダ国内での勉強が必要不可欠であること(例えば、研究室での研究など)
  • 受講しているプログラムはオンラインでの受講が不可能な場合や、(自国のインターネットに問題があるなど)自国からオンライン受講が出来ない場合であること
  • COVID-19により、セメスターがキャンセルされたり、学生が今年、後で受講を開始することになっていない場合

CBSAのオフィサーが、渡航者のカナダ入国時点で、カナダに入国できるかどうか最終決定をします。

学生ビザの審査について

移民局では学生ビザの申請の審査を続けます。審査官は書類が揃っている申請に関しては審査結果を出しますが、書類不足以外の理由で却下することがあります。

申請者が全て条件を満たしていると判断したら、Approval Letterが発給になります。

パスポートが6ヶ月以内に失効になる学生ビザ延長申請者
学生ビザ延長申請で、パスポートが6ヶ月以内に失効となる申請者に関しては、審査官が申請者に新しいパスポートの提出をリクエストします。申請者が、6ヶ月未満の学生ビザの延長申請をしている場合には、申請は通常通り審査されます。

オンライン受講と、学生ビザ発給について

書類

カナダ国外からの学生ビザ申請には、学校からの入学許可証(Letter of Acceptance)が必須です。

カナダ国内で、学生ビザの延長申請の場合、(学校の事務所が閉まっているなど)やむをえない理由でLetter of Acceptanceを申請時に提出できない場合、状況を説明するレターをつけてください。移民局があなたの申請の審査を開始する準備が出来た際に、審査官がLetter of Acceptanceをリクエストします。学生ビザのリストレーション申請も申請時にLetter of AcceptanceやProof of Enrollmentがなくても申請を提出でき、同様に審査されます。

学校閉鎖

殆どの学校は、オンラインまたはオンラインと教室の組み合わせで授業を続けていますが、閉まっている学校、プログラムをキャンセルした学校、プログラムの開始日を遅らせた学校もあります。

DLIの資格を失った学校もあり、その場合は州または準州政府によってその政府のガイドラインに沿って対処が行われます。

もし学校が閉まっていたり、プログラムを提供していなくてもDLIの資格を継続していれば、Immigration Program Guidanceが学校のDLI状況を州政府・準州政府に確認します。

その場合、審査官はDLIを持っていて開講している別の学校からのLetter of Acceptanceを申請者にリクエストするので、申請者はそれを取得して提出し、その学校に通う意思表示をする必要があります。審査官は、現在の審査ルールに則り、申請者に90日間の猶予を与えます。

プログラムキャンセル

プログラムがキャンセルされたり、開始日の延期が決定されたことを学生ビザ申請の結果が出る前に審査官が分かった場合、審査官は申請者に新しいLetter of Acceptanceをリクエストします。審査官は、現在の審査ルールに則り、申請者に90日間の猶予を与えます。

入学延期

  • 学生ビザ申請完了から150日以内の場合
    Letter of Acceptanceに書かれたもともとのプログラム開始日から150日以内が経過している場合は、審査官は通常通り審査を続行します。
  • 学生ビザ申請完了から150日以上経過の場合
    Letter of Acceptanceに書かれたもともとのプログラム開始日から150日以上経過している場合、審査官は新しいLetter of Acceptanceを申請者にリクエストし、申請者が入学・受講開始の延期をしたことを確認します。審査官は、現在の審査ルールに則り、申請者に90日間の猶予を与えます。

払い戻し

審査開始前に申請者がビザ申請を正式に取り消した場合、返金される場合があります。審査が開始していれば、返金はありません。

遠隔地での学習

通常の状況下では、カナダ国外で受講しプログラムを完了することを意図する場合、学生ビザは発行されません。

COVID-19の影響下で、通常教室内で行っている多くのプログラムは、オンライン形式に変更されています。通常は教室に出席することを必要とされるプログラムをDLIを持つ学校から受講しようとしている人は、渡航規制が緩和された際にカナダに渡航してプログラムを完了することが要求されるかもしれないので、オンライン学習を開始する前に学生ビザを申請することをお勧めします。

DLIを持つ学校からのLetter of Acceptanceやその他の書類には、学校の教室内の授業が再開されたら学生が教室での授業に出席してプログラムを完了する必要があることが明確に記載されている必要があります。また、学校がいつから学生にカナダで受講をしてもらうか予定日の記載も必要です。Letter of Acceptanceやその他の書類は、教室での授業が再開された際に申請者がカナダ国内でプログラムを完了する意思があることを審査官が納得できるものでなければいけません。

プログラム全体がオンライン学習に変更され、プログラム完了のために教室内での受講が必要なくなった場合には、申請者は学生ビザの申請の資格を失います。申請者がオンラインでプログラムを完了する意思がある場合、審査官は学生ビザを発給することはできません。

既にカナダにいる学生

6ヶ月以上のプログラムの場合、有効な学生ビザを所持している必要があります。オンライン形式に変わっても、受講を継続するには学生ビザを延長する必要があります。

学生ビザ許可条件の遵守

COVID-19の結果、2020年3月18日以前からカナダで勉強していた学生、または2020年の春または夏の学期に学校が始まり、一時的にオンラインプログラムに移行した学生のプログラムは、条件を守っていると見なされます。学校に在籍し続け、オンラインで積極的に勉強を続けている場合は条件を満たしています。

COVID-19の結果、学校が永久に閉鎖される場合、学生は新しいプログラムに登録するか、ステータスを変更するか、カナダを去る必要があります。学生が在籍していて積極的に勉強しているかどうかを評価するため、新しい学校のプログラムへの移行、ステータスの変更、またはカナダから出国するまでかかる時間は、学校が閉鎖された日から150日を超えてはいけません。学生が新しいプログラムに登録するつもりがなく、カナダを去ることができない場合は、観光ビザか就労ビザをそれまでに申請する必要があります。

Post-Graduate Work Permit について

書類

学校の閉鎖により、留学生が学校から卒業証明書または成績証明書を取得できない場合があります。一時的な円滑化措置として、Post-Graduate Work Permit(ポスグラ:ポストグラデュエートビザ)を申請する申請者は、卒業証明書または成績証明書なしで申請書を提出できます。申請者は、学校閉鎖のために要求された書類を提出できないことを説明するレターを申請の際に一緒に提出する必要があります。移民局があなたの申請の審査を開始する準備が出来た際に、審査官がそれらの書類をリクエストします。

リストレーションをする申請者も、卒業証明書または成績証明書なしで申請することができます。

学生ビザの有効期限が切れる前に申請書を提出したが、卒業証明書または成績証明書もない申請者は、審査の結果が出るまで、今までと同じ条件で就労できます。申請者は、申請を完了次第、フルタイムで就労できます。

リストレーションの場合は、移民局の審査結果が出てビザが発給されるまで、働く資格がありません。

Post-Graduate Work Permitの申請条件

COVID-19が留学生と学校に与える影響を考慮して、一時的措置として、以下に該当する人も、卒業後にはPost-Graduate Work Permitを申請できます。

  • カナダですでに勉強をしている学生ビザ保持者
  • カナダで既に勉強を始めたが、帰国して母国からオンラインでコースを継続している学生ビザ保持者
  • 既にカナダにいて、2020年5月または6月にプログラムを開始することが許可されているが、そのコースは最初はオンラインのみになった学生ビザ保持者
  • 2020年5月または6月にプログラムの開始が許可されたが、現時点ではカナダに渡航できず、母国からオンラインでプログラムを開始することを承認された申請者

パートタイムの受講

COVID-19の影響のソーシャルディスタンスの為、学校がプログラムをキャンセルした結果、学習を保留にしたり、パートタイムになってしまった留学生は、2020年の冬、春、夏のセメスター学期について、学校からのコース提供の変更により学生のステータスがフルタイムからパートタイムに変更を余儀なくされた場合、Post-Graduate Work Permitの資格には影響しません。

カナダ国内でのオンライン学習

すでにカナダで勉強していて、COVID-19によって導入されたソーシャルディスタンスのため、授業がオンラインになってしまった学生は、Post-Graduate Work Permitの申請資格に影響はありません。

カナダ国外でのオンライン学習

移民局は、渡航制限により学生ビザ保持者、または就学許可が発行された申請者がカナダに渡航できず、当初はカナダに来るつもりだったのが、母国からオンライン学習を通じ、プログラムを開始または続行しなくてはいけなくなった場合があることを認識しています。

次のいずれかに該当する学生は、カナダでプログラム全体の少なくとも50%を完了した場合、Post-Graduate Work Permitの対象者となります。

  • カナダで既に勉強を始めたが、帰国して母国からオンラインでコースを継続している学生ビザ保持者
  • 2020年春、夏、または秋にプログラムの開始が許可されたが、現時点ではカナダに渡航できずないため、母国からオンラインでプログラムを開始する予定の申請者ことを承認された申請者

申請者は、プログラムのどの部分がカナダで完了したかを学校が証明する追加書類を提出しなければならない場合があります。

通常の状況下では、カナダ国外で修了した全てのオンラインコースの期間は、Post-Graduate Work Permitの対象となる期間にカウントされませんが、上記の学生については、一時的に、カナダ国外からオンライン学習した時間は、Post-Graduate Work Permitの対象期間にカウントできます。(秋学期ついては2020年12月31日まで)。

注意事項
2020年の春、夏、または秋に学校を開始する予定で、プログラムの開始前に学生ビザや移民局からの学習許可の承認レターがない現在カナダ国外にいる申請者は、オンライン学習した時間はPost-Graduate Work Permitの対象となる期間にカウントできません。

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