更新日:2024年10月29日
ポストグラデュエートビザとは
カナダ政府指定の学校を卒業した留学生が、卒業後にカナダで就労経験を積むために発給されるオープンワークパーミットです。卒業した学校プログラムの長さにより、ビザの期間が決まります。就労には制限はありません。ポストグラデュエートビザは生涯で一度しか利用できません。日本人の間では、通称としてポスグラ、またはPGWPとも呼ばれています。
ポストグラデュエートビザの特徴
ポスグラから永住権申請
ポストグラデュエートビザは雇用先や就労時間数が限定されないオープンワークパーミットです。カナダで永住権を申請するには職歴や学歴は非常に大切ですので、対象の学校を卒業しポスグラでカナダ国内で働くことは、永住権獲得の近道です。
配偶者やパートナーもワークパーミットがもらえる
夫婦やコモンローカップルのどちらか一方がポストグラデュエートビザを取得してスキルド職種で就労すると、その相手もポストグラデュエートビザと同じ期間の配偶者就労ビザ(オープンワークパーミット)を申請できます。
子どもの学費無償化
ポストグラデュエートビザで滞在する親に帯同の子どもは、公立の小学校、中学校、高校に無償で通うことができます。
ポストグラデュエートビザが申請できる学校
ポストグラデュエートビザを申請するためには、以下3つの条件を満たす学校に通っていなければいけません。
- 公立または公的資金が50%以上入っているカレッジ、大学、大学院に在籍していたこと。
- 8ヶ月以上のプログラムを修了していること。
- 就学中すべての学期でフルタイムの就学をしていたこと。
ポストグラデュエートビザ対象校
カナダ政府指定の学校はカナダ国内にたくさんあります。詳細についてはこちらのリンクをご参照ください:政府指定の対象校一覧
ポストグラデュエートビザ対象のフライトスクール、四年制大学(Bachelor)または大学院(Master, PhD)を卒業した学生については、プログラム内容に関わらず、引き続き最長3年間のPGWPの取得資格があります。
公立カレッジのプログラムを卒業する方は、対象となる専攻分野を修了していることが条件となります。どのプログラムがポストグラデュエートビザの対象となるかは、各学校によって異なりますので、直接学校にお問い合わせください。
ポストグラデュエートビザの就労期間
ポスグラビザは就学期間と同じ期間の就労ビザが発行され、最大3年間の申請が可能です。就学期間も加えると、最大でカナダでの滞在可能期間は5年間ということになります。
修学プログラムの期間 | ポストグラデュエートビザの期間 |
---|---|
8ヶ月未満のプログラム | 申請出来ません |
8ヶ月以上2年未満のプログラム | プログラム期間と同じ長さのビザ |
2年またはそれ以上のプログラム | 3年間のビザ |
ポストグラデュエートビザの申請条件
申請期限と滞在義務
- 卒業日から180日以内であること。
- 申請時点で、カナダに合法的に滞在しているか、カナダ国外にいること。
大学で学士号(Bachelor)、修士号(Master)、博士号(PhD)を取得した場合
英語またはフランス語の語学力を証明する必要があり、以下のスコアを満たす必要があります。
- 英語力のスコアが4言語分野すべてでCLB7以上。
- フランス語力のスコアが4言語分野すべてでNCLC7以上。
- プログラムの分野に制限はなく、すべての卒業生が対象です。
大学で上記以外のプログラムを修了した場合
学士号(Bachelor)、修士号(Master)、博士号(PhD)以外のプログラムの卒業生も、以下の語学スコアを証明する必要があります。
- 英語力のスコアが4言語分野すべてでCLB7以上。
- フランス語力のスコアが4言語分野すべてでNCLC7以上。
- 対象となる専攻分野(以下:注)を修了していることが必要です。
カレッジなどのプログラムを修了した場合
カレッジやその他の教育機関のプログラムを修了した場合は、以下の語学スコアが必要です。
- 英語力のスコアが4言語分野すべてでCLB5以上。
- フランス語力のスコアが4言語分野すべてでNCLC5以上。
- 対象となる専攻分野(以下:注)を修了していることが必要です。
【注意点】
大学の学士号(Bachelor)・修士号(Master)・博士号(PhD)以外のプログラムやカレッジなどの卒業者がポストグラデュエートビザを申請するには、長期的に不足している職業に関連する特定の専攻分野を修了している必要があります。専攻分野は以下の5つに分類されます。
- 農業・農業食品
- ヘルスケア
- STEM(科学、技術、工学、数学)
- 建築技術
- 運輸
現在の語学力スコアを確認したい方は、こちらから詳細をご確認いただけます:語学検定とCLB
ポストグラデュエートビザの申請手続き中の就労
以下の場合、審査中はフルタイムで働くことができます。
- 申請時に有効な学生ビザを持っていた場合。
- ポストグラデュエートビザ対象プログラムを卒業している。
- 就学中、オフキャンパスで働く資格があり、許可された時間以上働いていない。
これらの条件に当てはまらない場合は、ビザが届くまで仕事を始めるのを待たなければなりません。許可なくカナダで働くことは違法です。また、申請が却下された場合は、通知された日に就労を中止しなければなりません。
ポストグラデュエートビザ申請中のカナダ国外への渡航
- 申請中にカナダ国外へ渡航する場合は、有効なeTAが必要です。
- 再入国時に学生ビザの有効期限が切れている場合は、ビジターとして入国します。
- 申請後にカナダを出国し再入国した場合でも、審査を待つ間はフルタイムで働くことができます。カナダを出国や再入国しても、その間にフルタイムで働けなくなることはありません。
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