更新日:2024年10月2日
Co-op(コープ) プログラムとは
学生に実務経験を積む機会を提供する、カナダのカレッジや大学のプログラムです。学業だけではなく、企業や組織での仕事体験を組み込むことにより、学生は卒業前に実践的なスキルを身につけ、職場での経験を積むことができます。勉強と並行してパートタイムで働くことができます。Co-op期間中は、学んだ専門知識を実務で活用し、プログラムに定められた特定の職種で必要な就労時間を満たす必要があります。Co-opプログラムは主に技術系やビジネス系の専門職を対象としていますが、他の学問領域でも採用されています。Co-opプログラムを経験した学生は、理論だけでなく現場での実践的なスキルも身につけることができるため、卒業後の雇用可能性が向上し、非常に人気があります。学生ビザに付随して「Coop用就労ビザ」が発行されます。
Co-op(コープ) プログラムから永住権につなけるには
Co-opプログラムにおける就労経験は、カナダの永住権申請に直接的な利点をもたらしません。このプログラムは学生ビザの下で行われるため、その期間の就労はカナダでの正式な就労期間としては認められません。しかし、Co-opプログラムを経験した学生は、理論だけでなく現場での実践的なスキルも身につけることができるため、卒業後の雇用可能性が向上します。就労ビザスポンサーができる雇用先を探すことができれば、就労ビザから永住権につながる可能性があります。Co-op経験は、将来的なカナダ移住への重要な一歩となりうるのです。
Co-op(コープ) プログラムのカリキュラムと就労時間
通常のカリキュラムでは、前半は教室での学習期間、後半は学んだ専門知識を活かした有給のインターンシップもしくは就労のための期間です。つまり、「学ぶ⇒実践」を組み合わせた効果的なプログラムです。
例えば、1年のプログラムでは、半年またはそれ以上の期間の座学(学内での授業)期間と半年未満の就労期間が組み合わさっています。Co-op就労時間数や有給/無給はプログラムごとに定められていますので、学校に確認が必要です。また、カレッジ・大学・大学院にフルタイムで通う留学生は、Co-op就労とは別に、週20時間までの就労が可能です。
<就労例>時給$16.75で働いた場合、座学期間中は週20時間まで働けますので、1ヶ月あたり$1,440($16.75×20時間x4.3週間)稼げることになります。Co-op期間中に週40時間まで働く場合、1ヶ月で$2,881($16.75×40時間x4.3週間)稼ぐことができます。また、カナダにはチップを払う文化があるのでレストラン等の飲食店で働けば収入はさらに増加します。
座学期間 | Co-op期間 | |
---|---|---|
月の収入 | $1,340~($16.75×約80時間) | $2,680~($16.75×約160時間) |
就労時間 | 月約80時間 | 月約160時間 |
Co-op(コープ)期間のインターンシップの確約は無い
- プログラム指定の業種や職種に就かなくてはいけません。
- 学校は一部でレジュメの添削や面接の練習をサポートします。インターンの斡旋があるプログラムもありますが、多くはそれはなく、インターン先は自己主導で見つける必要があります。
- 希望の企業や職種でのインターンを希望する場合、積極的に情報を収集し、アンテナを張ることが重要です。
- 早めにレジュメとカバーレターの作成を始め、いつでも提出可能な状態にしておくことが望ましいです。
- インターン先探しを念頭において、座学中の週20時間のアルバイトをすることはおすすめです。
Co-op(コープ) プログラムで学べること
学生に実践的なスキルを身につけるチャンスを提供します。こうしたプログラムでは、学生たちは自分の専門分野に直接関連する技能を、実際の職場で学ぶことができます。これにより、彼らは教室で学んだ理論を実際の仕事にどのように応用するかを理解し、学ぶことが可能になります。
希望の職種 | コーププログラム |
---|---|
接客業 | カスタマーサービス |
ホテル・観光業 | ホスピタリティ ツーリズム |
ヘルスケア系の仕事 | 看護師 看護助手 |
チャイルドケア系の仕事 | 保育士 |
オフィス系の仕事 | ビジネス マーケティング |
国際的な取引・物流 | 国際貿易 |
IT系の仕事 | デジタルマーケティング ウェブ開発 ウェブデザイン |
好きなことを仕事にする | 美容 服飾 |
ワーキングホリデーとの違い
ワーキングホリデーは、12ヶ月の貴重な期間を利用して、教育、職務、観光旅行といった多岐にわたる体験を享受するチャンスを提供します。一方、Co-opプログラムは、特化した教育を受けた後、その学びを生かして関連分野で仕事をすることで実務スキルを積み上げる機会を得られる仕組みです。
項目 | ワーキングホリデー | Co-op(コープ) |
---|---|---|
年齢制限 | 18-30歳 | 制限なし |
生涯ビザ取得回数 | 1回のみ | 無制限 |
ビザ有効期限 | 1年間 | プログラムにより期間は異なる |
ビザの延長 | 不可 | 条件を満たせば可能 |
ビザの種類 | オープンワークパーミット | 就労許可付きの学生ビザ |
就労時間 | 制限無し | 座学期間:週20時間 Co-op期間:プログラムによる(多くは週40時間) |
【注意点】
- 通常、プログラム期間よりも3ヶ月程度長いビザが発行されますが、卒業(プログラム終了)と同時に働くことはできなくなりいます。卒業後に働くと不法就労になります。
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