【2025年10月更新】カナダのLow Wage PositionsのLMIA申請に影響する都市別失業率: 最新データ(2025年10月10日~2026年1月8日)
投稿日:2025年10月10日
更新日:2025年10月10日
目次
カナダで働きたい外国人労働者やその雇用主にとって、LMIAは避けて通れない手続きです。このLMIAの申請は、地域ごとの失業率によって大きく左右されるため、最新のデータを把握しておくことが非常に重要です。本記事では、2025年10月10日~2026年1月8日までの失業率データを基に、LMIA申請にどのような影響があるのかを詳しく解説します。
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過去記事:2024年9月26日からLow Wage PositionsのLMIA申請に大幅な制限!詳細を発表
2024年9月26日に発表されたLMIA申請制限について詳しく解説しています。まだこの制限の詳細についてご存じのない方は先にお読みください。
失業率6%以上の対象都市(2025/10/10〜2026/1/8)
カナダ政府が2024年9月26日に発表したLMIA申請制限により、失業率が6%以上の国勢調査大都市圏ではLMIA申請ができなくなりました。失業率は四半期ごとに更新されます。今回、2025年10月10日から2026年1月8日までのLMIAの申請に適用される最新の失業率データが発表されました。
今回のデータでは、全国的に失業率がやや上昇傾向にある一方、都市圏による明暗の差が一層際立っています。
Census Metropolitan Area | Unemployment rate (%) for applications submitted from July 11, 2025, to October 9, 2025 | Unemployment rate (%) for applications submitted from Octorber 10, 2025, to January 8, 2026 |
---|---|---|
St. John’s, Newfoundland and Labrador | 7.2 | 6.8 |
Halifax, Nova Scotia | 6.2 | 6.1 |
Moncton, New Brunswick | 6.4 | 7.3 |
Saint John, New Brunswick | 7.4 | 7.3 |
Fredericton, New Brunswick | 6.2 | 6.7 |
Saguenay, Quebec | 4.3 | 4.2 |
Québec, Quebec | 4.1 | 4.6 |
Sherbrooke, Quebec | 4.8 | 5.3 |
Trois-Rivières, Quebec | 5.2 | 5.1 |
Drummondville, Quebec | 5.6 | 4.7 |
Montréal, Quebec | 6.9 | 6.7 |
Ottawa-Gatineau, Ontario/Quebec | 6.4 | 7.7 |
Kingston, Ontario | 7.2 | 6.6 |
Belleville – Quinte West, Ontario | 7.1 | 6.6 |
Peterborough, Ontario | 9.9 | 5.6 |
Oshawa, Ontario | 9.2 | 9.5 |
Toronto, Ontario | 8.9 | 9.5 |
Hamilton, Ontario | 6.6 | 7.6 |
St. Catharines-Niagara, Ontario | 6.4 | 7.0 |
Kitchener-Cambridge-Waterloo, Ontario | 6.9 | 7.4 |
Brantford, Ontario | 6.8 | 9.4 |
Guelph, Ontario | 5.9 | 9.2 |
London, Ontario | 6.9 | 7.0 |
Windsor, Ontario | 11.0 | 11.3 |
Barrie, Ontario | 7.3 | 7.5 |
Greater Sudbury, Ontario | 5.4 | 7.0 |
Thunder Bay, Ontario | 5.1 | 5.1 |
Winnipeg, Manitoba | 5.6 | 7.3 |
Regina, Saskatchewan | 5.3 | 6.8 |
Saskatoon, Saskatchewan | 4.6 | 5.7 |
Lethbridge, Alberta | 5.2 | 8.5 |
Calgary, Alberta | 7.3 | 8.0 |
Red Deer, Alberta | 5.6 | 8.7 |
Edmonton, Alberta | 7.6 | 9.0 |
Kelowna, British Columbia | 5.0 | 6.0 |
Kamloops, British Columbia | 8.7 | 8.6 |
Chilliwack, British Columbia | 6.3 | 7.8 |
Abbotsford-Mission, British Columbia | 6.1 | 8.1 |
Vancouver, British Columbia | 6.3 | 6.8 |
Victoria, British Columbia | 4.1 | 5.2 |
Nanaimo, British Columbia | 7.3 | 9.7 |
こちらに記載のエリア以外は対象ではありません。失業率は四半期ごと(4月-6月 / 7月-9月 / 10月-12月 / 1月-3月)に更新されます。
この表はカナダ移民局の公式サイトから引用しています。
出典: Refusal to process a Labour Market Impact Assessment application
全体傾向:主要都市圏で失業率が上昇
特にオンタリオ州・アルバータ州・ブリティッシュコロンビア州では、複数都市で失業率が1〜3ポイント上昇しており、雇用環境の悪化が鮮明になっています。
- トロント:8.9% → 9.5%
- オシャワ:9.2% → 9.5%
- ウィンザー:11.0% → 11.3%(全国で最も高い水準)
- エドモントン:7.6% → 9.0%
- ナナイモ:7.3% → 9.7%
これらの都市はいずれも製造業・サービス業・住宅建設などの分野で減速傾向が見られ、労働需要の鈍化を反映しているとみられます。
改善が見られた地域:ケベック州を中心に安定
一方、ケベック州では比較的安定した動きが見られました。
サグネイ(4.3% → 4.2%)、トロワ・リヴィエール(5.2% → 5.1%)などでわずかに改善し、ドラムモンドビルでは5.6% → 4.7%と大幅に回復しています。
また、ケベックシティ(4.1% → 4.6%)やモントリオール(6.9% → 6.7%)は小幅な変動にとどまり、同州の労働市場が全体的に安定していることを示しています。
西部では上昇が顕著:アルバータとBC州で悪化
西部カナダでは失業率の上昇が目立ちました。アルバータ州ではエネルギー関連産業の調整が続いており、ブリティッシュコロンビア州では住宅着工の減少や建設部門の冷え込みが影響した可能性があります。
- レッドディア:5.6% → 8.7%
- レスブリッジ:5.2% → 8.5%
- アボッツフォード=ミッション:6.1% → 8.1%
- ナナイモ:7.3% → 9.7%
- カムループス:8.7% → 8.6%(高止まり)
政策への影響:6%超地域が増加
今回の期間における6%超の都市圏は全国で約8割に達しており、LMIA(労働市場影響評価)申請時の「低賃金ポジション」の新規受付が制限される地域が拡大する見通しです。
特にオンタリオ州とブリティッシュコロンビア州では、主要CMAのほぼすべてがこの基準を超えており、企業の外国人採用計画に影響を及ぼす可能性があります。
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