カナダ政府は、国境業務の効率化と移民制度の透明性向上を目的として、2024年12月23日午後11時59分(米国東部時間)をもって、フラッグポール(Flagpoling)を通じた就労ビザおよび学生ビザの発給を廃止しました。
フラッグポールとは?
フラッグポールとは、カナダの滞在資格を持つ外国人が、一時的にカナダを出国してアメリカやサンピエール島・ミクロン島などに訪問後、その後再入国してイミグレーションサービスを受ける行為を指します。この方法は、主にビザの発給や更新に利用されていました。
しかし、フラッグポールは次のような課題を引き起こしていました。
- 国境職員の業務負担を増大させる。
- 国境を越える旅行者の待ち時間を延長する。
- 重要な取締り活動からリソースを奪う。
変更のポイント
今回の変更により、就労ビザや学生ビザの申請および更新は、今後すべてカナダ国内でカナダ移民局(IRCC)を通じて行う必要があります。国境での入国管理サービスは、新規入国者のためのものであり、すでにカナダ国内に滞在している人が利用するものではありません。
ただし、以下のケースにおいては例外的に国境でのビザ発給が認められる可能性があります。
- アメリカ市民および合法的永住権保持者。
- 米国、メキシコ、チリ、パナマ、ペルー、コロンビア、韓国との自由貿易協定に基づく専門家および技術者。
- 上記専門職の配偶者およびコモンローパートナー。
- 国際トラック運転手で、出国前に更新を申請し、ステータスが維持された場合。
- すでにカナダ入国管理局(CBSA)に事前予約を入れている個人。
変更の背景
カナダ入国管理局(CBSA)は、2023年4月1日から2024年3月31日の間に、全国で69,300件以上のフラッグポール対応を実施しました。このうち、特に多くの件数が報告された地域は以下の通りです。
- バンクーバー州南部
- オンタリオ州南部
- ケベック州
これらの地域では、フラッグポールが国境の混雑を引き起こし、重要な取締り業務に支障を与える要因となっていました。
大臣のコメント
デビッド・J・マクギンティ公安大臣:「この変更により、国境業務が合理化され、国境職員が本来の任務に集中できるようになります。」
マーク・ミラー移民大臣:「フラッグポーリングは重要な国境管理の妨げとなっていました。今回の変更で国境の混雑が緩和され、申請プロセスの公平性と効率性が高まります。」
ビザJPカナダ移民コンサルタントからの一言
フラッグポールの廃止は、カナダでのビザ更新や取得を目指す皆様にとって大きな変更です。今後はカナダ国内での申請が主流となるため、事前の準備がさらに重要となります。カナダ国内でのビザの審査期間とお持ちの滞在資格の種類、有効期限を見ながら、前広な申請準備が必要です。ビザJPカナダでは、最新の情報をもとに皆様をサポートいたしますので、お困りの際はお気軽にご相談ください。
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