このニュースのポイント
- Vulnerable Worker に該当するAbuse(虐待)の定義が明確化
- 雇用主限定就労ビザ保持者でVulnerable Worker に該当する場合はオープンワークパーミットへの切り替え申請が可能
- コロナ禍における虐待の具体例も明確化
カナダ移民局ニュース
カナダの移民法では、雇用主を限定するタイプの就労ビザを保持して働いている就労者が、Vulnerable Workerに該当する場合、オープンワークパーミット(雇用主を限定しない就労ビザ)を申請することができるとしています。
Vulnerable Workerとは、雇用主から身体的、精神的、性的、金銭的な虐待を含む不当な扱いを受けている就労者のことです。この虐待についてのきちんとした定義が、コロナ禍での虐待の具体例も含め移民局より発表になりました。
「虐待」の例
タイプ | 説明 | 例 |
身体的虐待 | Physical abuse generally involves physical contact intended to cause feelings of intimidation, pain, injury, or other physical suffering or bodily harm, but it can also include conditions harmful to physical health. |
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性的虐待 | Sexual abuse generally encompasses any situation in which force or a threat is used to obtain participation in unwanted sexual activity as well as coercing a person to engage in sex against their will. |
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精神的虐待 | Generally, psychological abuse is a pattern of coercive or controlling behaviour, iterated threats or both. |
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金銭的虐待 | Financial abuse is described as a form of abuse where one person has control over the victim’s access to economic resources. |
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移民局に「虐待」とみなされる具体例
- 雇用主が、雇用契約や採用をする際に、従業員に料金を要求する
- 従業員が、同僚から繰り返し、身体的暴力や言葉による暴力を受ける
- 従業員が職場環境についての改善を要求すると、雇用主に脅される
- 従業員が、いったんは虐待を免れても、職場に戻るとまた虐待が繰り返される
- 就労ビザのルール以外の働き方を強要され、(ビザに記載の雇用主以外の元で働かされる、ビザに記載の職種以外で働かされる、など)従業員が不法就労とみなされて滞在資格をはく奪される恐れがある
- 従業員本人は虐待されていないが、同僚が虐待されていて、自分にもその危険があると予想される
コロナ禍での「虐待」とみなされる具体例
- カナダ入国後の自己隔離中に給料が支払われない(雇用主限定の就労ビザの場合のみ)
- 保健省のコロナ関連の規制に従わない働き方を強要される
- コロナ感染が疑われる症状が出ているのに就労を強要される
- コロナ感染が疑われる同僚と一緒に働くことを強要される
- 医療にかかることを阻止される
- 保健省のコロナ関連の指示に沿った職場環境が提供されない(顧客との間のシールドの設置、マスクをしていない顧客との接触など)
- 病気による欠勤を取らせてもらえない
- 住居や職場から外に出させてもらえない
- 法的な許可なく住居やプライベート空間に侵入しチェックする
オープンワークパーミットへの切り替え
Vulnerable Workerに該当する場合、オープンワークパーミットの申請をすれば、雇用先を限定しない就労ビザに切り替えることができる可能性があります。
申請は、通常の就労ビザ申請の手順で行います。申請の際には、以下を提出し、虐待を受けていたことを証明しなければなりません。
- 従業員からの文章での状況説明(ノータライズが必要)
- 医師や保健省や警察からの証明書
- Eメール、写真、目撃証言などの証拠になるもの
ご自身が該当すると思われ、ビザの切り替えを希望する場合は、ビザJPカナダまでお問い合わせください。
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