カナダ政府は、カナダに入国する渡航者が、国境・空港でどのような情報を収集されているのかについて公表しました。
カナダの入国管理局は、渡航者の基本的な情報は収集して良いことになっており、その情報を移民局と共有することになっています。
たとえば、渡航者が何日間カナダに滞在するか、などを移民局は資料として使います。
また、出入国記録は、永住権保持の居住義務日数の確認や、国籍申請の際のカナダ居住日数の確認、就労ビザや学生ビザの申請内容の確認の際にも移民局に利用されます。
カナダと米国は、2019年7月11日以来、陸路での出入国記録を共有しています。そして最近では、空路での出入国記録も共有するようになりました。
カナダ入国管理局が渡航者から収集する情報
カナダ入国管理局が、国境を通過する渡航者から集める情報の基本的なものは以下となっています。
- 氏名
- 生年月日
- 国籍
- パスポート情報
- カナダ入国日、および出国日
- ビザ申請の際の情報(性別、住所、電話番号、メールアドレス、学歴、職歴など)
渡航者から収集された情報の共有
カナダ国境において、カナダ入国管理局によって渡航者から収集された情報は、カナダ移民局に権限を与えられている以下の職員が閲覧可能となっています。
- border services officers and superintendents;
- criminal investigations officers and analysts;
- document analysts;
- hearings officers and hearings advisors;
- inland enforcement officers and enforcement case officers;
- intelligence officers and intelligence analysts;
- National Border Operations Centre officers;
- National Security Screening Division officers and analysts;
- National Targeting Centre (NTC) targeting officers;
- NTC targeting operations intelligence; and
- trusted traveller officers.
収集された情報の用途
移民局は、出入国記録のみを保持することができます、これらの出入国記録は以下にある調査目的などに使われます。
- 永住権や市民権を申請する際の居住義務を厳守しているか
- 学生ビザや就労ビザ、ビジタービザでの滞在者が過去に不法滞在をしていないか
- カナダ人のパスポートの監査
- ファミリークラスのスポンサーのカナダ居住の如何
- ファミリークラス国内申請の際の居住確認
- 難民申請をしているかどうか
- 移民局関連を名乗る詐欺にあっていないかどうか
カナダへの渡航者は、カナダの入国管理局のウェブサイトにあるこちらのページから、自身の渡航記録を確認したり、その記録取得をリクエストすることが可能です。
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