国境警備と移民制度の強化計画:フラッグポールの廃止が決定。LMIAのエクスプレスエントリーポイント廃止も検討中
投稿日:2024年12月18日
更新日:2024年12月19日
目次
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2024年12月17日、ドミニク・ルブラン財務・政府間問題担当大臣は、マーク・ミラー移民大臣、ヤアラ・サクス保健副大臣は「カナダの国境計画」を発表し、移民制度と国境警備を強化するための新たな取り組みを明らかにしました。約13億ドルの投資と5つの柱に支えられたこの計画は、カナダの国境安全を強化し、カナダの将来の繁栄の確保に貢献するものである、としています。
この5つの柱のひとつに「不必要な国境通過量の最小化」が挙げられています。強固で公正な移民・亡命制度構築の一環として、カナダ政府は以下を行います。
フラッグポールの廃止
カナダ政府は、フラッグポール(Flagpoling)と呼ばれる手続きの廃止を決定しました。
フラッグポールとは?
すでにカナダに滞在している外国人が、ビザ申請などを含むイミグレーションサービスを受けるために、カナダを出国し24時間以内に再入国することを、フラッグポールと言います。
廃止の背景
- 国境警備リソースを浪費し本来の取り締まり業務への支障を来すことを防ぐ。
- 国境交通の遅延を軽減する。
今後、ビザ申請はカナダ国内からオンラインで行うことが基本となります。
入国管理局(CBSA)の移民関連権限の拡大
2024年秋の経済声明でカナダ政府は、移民法の改正を提案しました。これにより、入国管理局(CBSA)が、移民関連の書類や申請について、取り消し・変更、一時停止や新規受付の停止を行う権限を強化・拡大することを目指しています。
入国管理局の権限強化の目的
これにより、カナダに危険を及ぼす可能性のある人々の入国を防ぐとともに、不法滞在者のさらなる流入を抑制する狙いがあります。国境管理がより厳格化される見込みです。
帰国協力しない国への制限措置
カナダ政府は、不法入国者や退去命令を受けた人々の帰国を迅速に進めない国に対して、新たな制限を課す措置を検討しています。この取り組みは、移民政策の適正運用と国境管理の強化を目的としています。
LMIAのエクスプレスエントリーポイント廃止
LMIAの不正使用が多いため、LMIAポジティブに伴うエクスプレスエントリーのポイントを無くすことを検討しています。
今回の発表の開始日
現時点では、フラッグポール廃止やエクスプレスエントリーポイント廃止について、これ以上の詳細や施行開始日は発表になっていません。
まとめ
カナダ政府の新たな国境計画は、カナダ・アメリカ間の国境警備の強化を目的としています。その一環として、入国管理局(CBSA)が本来業務にもっと集中できるように、イミグレーション関連業務を極力減らそうという考えのもと、今回の発表が行われたものと思われます。
また、今回のルール改定により移民制度を強化し不正や不公平な手続きを防ぎたいと、移民大臣は言及しました。特にフラッグポールの廃止やLMIA関連の改定は、カナダに滞在中の多くの外国人に影響を与える可能性があります。
現時点では、これらの新ルールに関する詳細や施行開始日は未発表です。今後の公式発表を注視し、変更に備えた準備が必要です。
移民やビザ申請に関して不安や疑問がある方は、ぜひ専門家のアドバイスを活用し、確実な準備を進めてください。
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