オンタリオ州ノミネーションプログラム(OINP)で申請返却の判断要素を拡大|今後は審査前返却の可能性も増加へ
投稿日:2025年11月5日
更新日:2025年11月5日
2025年10月31日、オンタリオ州政府はオンタリオ州ノミネーションプログラム(OINP)に関する新たな規則改正を発表しました。
この改正により「申請を審査せずに返却する」際に考慮される要素が拡大され、今後は申請を行っても受理されず返却される可能性がこれまでより高くなるとみられています。
今回のONIP変更の目的
今回のONIP変更は、2024年7月2日に行われたプログラム更新を基盤としたもので、オンタリオ州の労働市場や政策上の優先事項により柔軟に対応できる体制づくりを目的としています。
これにより、OINPはその時点でカナダ政府やオンタリオ州の労働市場ニーズにより合致した申請に重点を置く運用を行うことが可能になります。
オンタリオ州、ONIP申請返却の判断要素とは?
新しい規則では、以下のような多様な要素をもとに「申請を受理せず返却する」判断が行われる場合があります。
- カナダ政府がその年にオンタリオ州へ割り当てた移民枠の数
- 現在OINPで審査中の申請件数
- 承認実績数と承認目標数のバランス
- カナダ政府が現在PNP申請を受け付けているかどうか
- コンプライアンス(規則遵守)や行政上の懸念
- カナダ政府やオンタリオ州移民大臣が示す政策上の優先事項
- オンタリオ州や地域ごとの失業率・労働需要の状況
- 住宅事情(住宅の入手しやすさや費用)
- 医療や社会サービスへのアクセス状況
- 申請者がカナダで合法的に働く許可を持っているか
- 申請時点でオンタリオ州で実際に働いているか
- OINPが承認した職種でのジョブオファーがあるか
- 申請者の英語・フランス語能力
- 職歴・賃金履歴・最終学歴・カナダでの経験など
申請が返却された場合の対応
申請が返却された場合、申請者または代理人に対してOINPから正式に通知が届きます。
その際、申請手数料は全額返金されますが、再申請の際は再び枠や条件を満たす必要があります。
今後の影響と注意点
今回の改正により、オンタリオ州の労働市場ニーズや政策方針に合致しない申請は受け付けられにくくなる可能性があります。
たとえ要件を満たしていても、申請枠の状況や州の優先分野によっては返却されるケースが増えると予想されます。
オンタリオ州での永住権申請を検討されている方は、①申請タイミング②ジョブオファーの内容③職種や地域の労働需要などを慎重に確認し、最新のプログラム動向に注意を払うことが重要です。
ビザJPカナダの移民コンサルタントより
ビザJPカナダでは、最新のOINP動向やPNP関連ニュースを随時お伝えしています。
オンタリオ州での永住権申請やジョブオファーサポートについてご相談をご希望の方は、ぜひ当社までお問い合わせください。
出典:Ontario Immigrant Nominee Program (OINP) — Government of Ontario Official Update
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