こちらの記事は動画でも解説しています
カナダ移民局ニュース
2023年10月27日 移民局ニュースリリース
カナダは、質の高い教育機関、社会の多様性、卒業後の就労や永住の機会などを背景に、留学生にとって最良の留学先となっています。留学生がカナダ全土で社会に貢献している一方で、彼らがカナダの留学生プログラムを利用する上で発生する深刻な問題にも直面しています。
マーク・ミラー移民大臣は本日、カナダの留学生プログラムを強化し、真正な留学生を不正行為から守ることを目的としたいくつかの措置を実施する計画を発表しました。
留学生プログラム是正措置
今回発表された是正措置には以下が含まれます
①LOAの確認プロセスの追加
2023年12月1日より、公立私立問わず、DLI登録がされている語学学校、カレッジ、大学、大学院などの指定教育機関は、すべての申請者の入学許可書(LOA:Letter of Acceptance) を移民局に直接確認することが義務付けられます。この新しく強化された確認プロセスは、LOA偽造などの詐欺から受験生を守ることを目的としています。今年初めに多くのインド人留学生が直面したLOA偽造での学生ビザ無効というような問題を回避し、真正なLOAのみに基づいて学生ビザが発行されるようになります。
②DLI登録校の優遇措置
来年2024年の新年度(Fall semester)スタートに間に合うように、カナダ移民局は、質の高いDLI登録教育機関に有利となる「認定教育機関(recognized institution)」の枠組みを採用します。留学生に対するサービス、サポート、結果について高い基準を設定するDLI登録校は、例えば、その学校への進学を予定している申請者の学生ビザが優先的に審査されるなどのメリットがあります。
③ポストグラデュエートプログラムの改定
今後数ヶ月の間に、カナダ移民局はポストグラデュエートビザプログラムの基準を査定し、カナダの国が「増やしたい永住者」の人物像を労働市場のニーズ、地域、言語スキル(フランス語話者など)により適合させるための改革の導入を開始する予定です。
不正行為摘発に対するカナダ移民局の取り組み
カナダ移民局は、留学生がカナダにもたらす社会的、文化的、経済的貢献の大きさを認識していますが、こうした貢献を継続してもらうためには、留学生プログラムの健全性を保持しなければなりません。不正なLOAが提出された場合。それをカナダ移民局がただちにその不正すべて特定することで、詐欺という悪質な行為に対処します。
また、留学生への強力な支援を示す教育機関は認められ、そういった学校での就学希望者は手続きの最前列に進むことになり、カナダの経済と移民目標のニーズに最も適した学生をより適切に選抜し、確保することができるようになります。
これらの重要な改革は、留学生プログラムの見直しのみならず、より広範な取り組みである「カナダの未来のための移民制度」に基づくものです。不正行為の撤廃と、移民プログラムの完全性の維持のため、カナダ移民局は、カナダ国内の大学、州、準州、およびカナダのカレッジや大学を代表する組織と継続的に協力していきます。
マーク・ミラー移民大臣のコメント
「多くの留学生は才能があり聡明で、カナダの勉学が良い経験となることを期待しています。我々は、留学生を保護し、悪意で留学生を利用しようとする者を排除することで、カナダの留学生プログラムを改善し続けます。留学生が卒業後に就職するにしても、帰国するにしても、カナダでの学生生活が彼らの成長と希望にとって有益なものであってほしいと願っています。」
概要 -Quick Facts
- 留学生の受け入れは年間220億ドル以上の経済活動に寄与しており、これはカナダの自動車部品、木材、航空機の輸出額を上回り、カナダ国内の20万人以上の雇用を支えています。2020年の留学生の一時的な減少は、その年のカナダの国内総生産に70億ドル以上の損失をもたらしました。
- カナダでは、10の州と3つの準州の教育省が教育の組織、実施、評価に責任を負っています。
- 今年6月に発覚した不正な入学許可書(LOA)問題に関する調査を受けて、カナダ移民局の調査委員会が結成され、カナダ入国管理局(CBSA)と協力して、被害を受けた学生や卒業生のケースを検証しました。この業務の目的は、本物の学生がカナダからの退去を余儀なくされるのを防ぐことでもありました。
- 2023年10月12日までに検証された103件のケースのうち、63件は真正の学生であり、40件はそうでないことが判明しました。
- 今回の不正で影響を受けた真正の学生は、移民局審査会の決定を待っているため、まだ審査されていない追加のケースがあることを把握しています。これらのケースで国外退去命令が出された場合、改めて調査委員会によって見直される可能性があります。
- 2023年6月23日、カナダ入国管理局はブリジェッシュ・ミシュラ氏を移民関連犯罪で告発したと発表しました。ミシュラ氏は、学生を詐取した中心人物の一人として被害者から特定されています。カナダ移民局は今後もカナダ入国管理局と協力し、真正な学生を利用する悪徳業者を特定し、対処していきます。
関連コラム
関連ニュース
永住権・ビザ取得なら
今すぐ相談しよう
カナダへの永住権やビザ申請は、自分で行う場合、提出書類が多くて大変で、間違いがないか不安に感じることもあるかもしれません。しかし、本気でカナダへの移住を考えているなら、移民コンサルタントのサポートを強くおすすめします。あなたの年齢、職業、家族の有無などによって、永住権を取得する方法はたくさんあります。専門家の助けを借りることで、自分の状況に合ったプランニングを確実に行うことができます。
プロの移民コンサルントがお悩みを解決
今すぐ無料相談する
移住プランニングから申請まで
ビザJPカナダひとつで完結
移民コンサルタントに相談すると、よりわかりやすく、スムーズに進めることができるでしょう。書類の提出や手続きにおいても安心感が増し、失敗のリスクを減らすことができます。あなたの夢を実現するために、専門家のアドバイスを受けながら、確実にカナダへの新しい一歩を踏み出しましょう。