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カナダ移民局ニュース
アルバータ州政府は、2022年5月1日付けで、人材不足に悩む雇用主を助けるため、LabourMarket Impact Assessment (LMIA)の制限を緩和しました。コロナパンデミックによるアルバータ州の失業率増加に伴い、アルバータ州では申請できない職種が定められていましたが、これが全て撤廃されました。
背景
カナダ政府のTemporary Foreign Workerプログラムは、雇用主が必要とする労働力をカナダ人や永住者では埋めることのできない場合、その不足を外国人の労働力で補うことを目的としています。外国人を雇いたい雇用主は、まずは労働省にLabour Market Impact Assessment (LMIA)申請をする必要があります。
労働省はLMIA申請において、その雇用主が外国人を雇うことでカナダの労働市場にポジティブまたはニュートラルな影響を及ぼすかどうか、その外国人を雇用することの妥当性を審査をします。雇用主はLMIA申請の際に、カナダ人や永住者を雇う努力をしたが見つからなかったことを証明するものを提出することになります。そして、外国人労働者がカナダ移民局(IRCC)に就労ビザの申請ができるのは、ポジティブまたはニュートラルという判断が下されたLMIAが取得できてからとなります。
現在カナダは国内で80万件もの求人があり、深刻な労働不足が認められています。この状況が今回アルバータ州が実施したこのLMIA申請条件の緩和に繋がったといえます。また、4月初旬にもカナダ政府はTemporary Foreign Workerプログラムの条件を緩和した経緯があります。
カナダ全土でアルバータ州のみが、申請できない職種を設けていましたが、今回のこの職種リスト撤廃により、カナダ人のみの雇用だけでは労働不足を埋めることができなかった分野の雇用主が助かることになります。なお、カナダ統計局によると、現在カナダ全土の失業率は史上最も低い5.3%です。
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