カナダ政府は、移民制度を強化し、世界中の優秀な人材がカナダで活躍できるよう努めています。その一環として、マーク・ミラー移民大臣は、不正行為の防止と削減を目的に、2025年春から、エクスプレスエントリーの登録者に対するLMIA（Labour Market Impact Assessment）による加点が廃止されます。この措置は、不正行為の防止と移民プロセスの健全化を目的としています。
なぜ変更されるのか？
LMIAの加点は、永住権を取得しやすくするために導入されていましたが、一部で不正にLMIAが売買されるケースが問題視されていました。今回の措置により、不正行為の動機がなくなり、より公平な制度運用が期待されています。
誰に影響があるのか？
今回の変更は、エクスプレスエントリーを通じて永住権を目指す全ての登録者に影響を及ぼします。
具体的には以下のケースが対象です。
- 施行日以降に新たにエクスプレスエントリーに登録する方。
- エクスプレスエントリーに登録済みで、ITA（Invitation o Apply=申請招待）を施行日時点でまだ受け取っていない方。
一方で、以下のケースは影響を受けません：
- 施行日以前にITAを受け取っている方。
- 施行日以前に申請書を移民局に提出済みの方。
また、LMIA就労ビザで現在カナダで働いている方も、この変更の対象になります。
マーク・ミラー移民大臣のコメント
今回の変更について、マーク・ミラー移民大臣は以下のように述べています。
「私たちは、カナダ経済に必要なスキルを持つ人材を引き続き受け入れる一方で、不正行為を防ぐための重要な対策を進めています。移民はカナダの成功の礎であり、質の高い仕事や住居を得られる環境を整え、すべての人が繁栄できるよう引き続き努力していきます。」
背景と今後の展望
- この措置は2024年12月17日に発表されました。今回の続報では、施行開始時期とその理由が明らかになりました。
- エクスプレスエントリーは、フェデラルスキルドワーカー、スキルドトレード、カナディアンエクスペリエンスクラス、州ノミネーションプログラムなどで永住権を目指す方の主要な申請システムです。
- 2022年6月、特定の職務経験やフランス語能力などを重視した「ターゲットドローイング」が導入されました。
今回のLMIA加点廃止は、エクスプレスエントリーのさらなる透明化と公平性を実現するための重要な一歩といえます。この変更により、申請者は新たな戦略や準備が必要となる可能性があります。
ビザJPカナダ移民コンサルタントからの一言
この変更により、今後の永住権申請プロセスに大きな影響が出る可能性があります。早めに情報収集を行い、準備を進めることが重要です。ビザJPカナダでは、皆様の状況に応じた最適なサポートを提供いたしますので、ご不明点があればお気軽にご相談ください。
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