BC州は2016年1月27日、BCPNPの新しい制度の申請受付開始を発表しました。この新システムは、BC州の労働市場と経済発展に優先度を置いたものとなります。

BC州は2016年のカナダ全体の経済成長を導くことを期待されており、引き続き永住者を増やすことで、経済成長・雇用の機会の拡大等を目指して行きます。

BCPNPは、新たに「スキル移民登録システム(SIRS)」を導入しました。これはポイント制で、候補者がポイントを与えられ、BC州からInvitation to Apply（ITA）というレターが発給された候補者のみが申請できるというシステムです。ポイント数は、学歴、経験年数、BC州での雇用のオファーがあるかなど様々な要素によって構成され、候補者が労働市場で成功できる能力があるかという事と、州の経済に貢献出来るかどうかといった事を反映するものとなっています。

例を挙げると、BC州のテクノロジー産業は経済全体より速いスピードで着実に成長しています。多くの雇用主にとって、優れた従業員を雇う事が必要となっており、特に専門的分野においては迅速な対応が必要とされています。新しい登録システムは、そういった雇用主のニーズに答え、雇用主がハイスキルな新移民を連れてきて、成長し続ける産業を支えることが出来るようになっています。

観光労働省のシャーリー・ボンド氏は、以下のように声明を出しています。

「我々は、私達の多様な経済が引き続き成長できるように、高い需要のあるスキルを持つ労働者と、投資の準備が出来ている企業家を州に呼びこまなくてはいけない。国の経済を担う幾つかのビジネスに聞いたところ、正しい人材を迅速に効果的に呼び込める移民プログラムが彼らのビジネスが成長を続けるには必要だとの事でした。

そして、BCPNPに応募するスキル移民にとっては、分かり易く、出来るだけ早くにBC州で働けるようなシステムが必要です。政府は今回のBCPNPの変更が、州の経済の前進の手助けとなるものであると信じています。」

なお、2016年のBCPNPの総申請受付数は、2015年より300件増え、5800件になりました。これにより、BC州はカナダのどの州よりも一番、申請受付数が多い州となります。