サスカチュワン州PNP(SINP)、2026年の指名枠は4,761人|人数据え置き、重要な制度変更あり
投稿日:2025年12月29日
更新日:2025年12月29日
目次
カナダのサスカチュワン州政府は、サスカチュワン州ノミネーションプログラム(SINP)で、2026年の人数枠を4,761件と発表しました。これは2025年と同じ人数で、前年の割当を基にしています。
2026年のSINP制度変更
SINPでは、この人数枠を効果的に活用するために、2026年からいくつかの重要な制度変更を実施します。特に、指名枠の配分方法が見直され、半数は優先分野で働く候補者に、最大25%は上限対象分野に制限され、残りの25%はその他の職種に割り当てられます。
また、2025年には「75%はカナダ国内在住者でなければならない」という条件がありましたが、2026年はこの条件は適用されません。
指名枠の半数が割り当てられる優先分野
2026年は、全体の半数にあたる2,381件の人数枠が、サスカチュワン州の経済や労働市場で特に需要が高い「優先分野」で働く外国人に確保されます。優先分野は以下の通りです。
- 医療
- 農業
- 技能職
- 鉱業
- 製造
- エネルギー
- テクノロジー
このうち、750件は州内の教育機関(DLI)を卒業し、優先分野の職で働いている人向けに特別に取り置かれます。
優先分野の指名枠は、需要が高まれば50%を超える場合があり、その場合は他分野の枠が減ります。逆に50%に満たない場合は、未使用分が他の職種に再配分されます。優先分野の申請は受付期間の制限がなく、就労ビザの残存期間6ヶ月ルールもありません。海外からの申請も可能です。
人数上限が設けられる対象分野
一方、上限が設定されている分野は、指名枠の最大25%までに制限されます。各分野の上限は次の通りです。
- 宿泊・飲食サービス(NAICS 72):最大714件(15%)
- トラッキング(NAICS 48–49):最大238件(5%)
- 小売業(NAICS 44–45):最大238件(5%)
これらは2025年に引き続き人数制限が設けられた分野です。州政府は、労働市場の状況次第で年の途中で配分を調整する可能性があるとしています。
上限対象分野の申請スケジュール
上限対象分野で働く候補者向けには、年間6回の申請受付期間が設定されています。各期間は数日間で締め切られます。
- 2025年1月6日
- 2025年3月2日
- 2025年5月4日
- 2025年7月6日
- 2026年9月7日
- 2026年11月2日
上限対象分野の申請は、カナダ国内での滞在資格が切れる可能性が近い人を優先するため、就労許可証の残存期間が6ヶ月以内の人に限定されます。すべての申請は2026年中に処理されます。
PGWP保持者・留学生に影響する主な変更点
SINPでは、ポストグラデュエートワークパーミット(PGWP)保持者や海外留学生向けにも変更があります。
- 学生カテゴリの申請には、州内DLIを卒業し、関連分野で州内就労経験があることが必須です
- 州外DLIを卒業したPGWP保持者で、就学グログラムの分野で6か月勤務している場合、サスカチュワン・エクスペリエンス・ストリームは対象外です
- PGWP保持者は特定のサブカテゴリ(Student、Health Talent、Agriculture Talent、Tech Talent、International Skilled Worker: Employment Offer)でのみ申請可能です
- 制限職種に関するPGWP保持者の免除は廃止されます
- 一部のオープン・ワークパーミット(配偶者OWPなど)は特定のSINPストリームへの申請ができません。ただし条件によって申請可能な場合もあります。追加の居住証明が必要な場合があります
2026年と2025年の比較
- 2025年は年初に3,625件の人数枠でしたが、追加割当により最終的に4,761件となりました
- 2026年は2025年と同数(4,761件)ですが、追加割当が出る可能性もあります
- 優先分野は医療・農業・技能職・鉱業・製造・エネルギー・テクノロジーと、2025年より対象範囲が拡大しています
- 上限対象分野は2025年と同じですが、各分野の配分数は変更される可能性があります
このニュースはサスカチュワン州政府の公式情報を元にビザJPカナダが内容を整理し、わかりやすくまとめたものです。
出典:Saskatchewan Immigrant Nominee Program (SINP) – Immigration FAQs(英語)
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