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カナダ移民局ニュース
2023年5月8日、カナダ移民局は、Agri-Food(農業食品)パイロットプログラムの施行期間を、2025年5月14日まで延長することを発表しました。この永住権申請カテゴリーは、農業および食品産業で経験を積んだ人材が、カナダでの永住権を取得するために設立されたものです。
同時に、年間の職種別に設けられていた永住権申請受付数の上限を撤廃することも発表されています。移民局は、これらの制限を撤廃することで、適性をもつより多くの候補者が永住権を申請できるようになるとしています。また移民局は、この永住権申請カテゴリーに対する追加の変更を年内に行う予定です。
今後導入が予定されている変更
移民局は、年内に段階的に導入予定している新たな変更として、以下をあげています。
- このカテゴリーでの永住権申請者の家族に対して、主申請者のスキルレベルに関係なく、配偶者就労ビザが取得できるようにする
- 雇用主の推薦状の代わりに、労働組合が申請者の職務経験を証明することができるようにする
- カナダに居住する申請者は、ジョブオファー要件(オファーに対する中央値賃金要件を含む)、学歴要件(学歴査定は必須)のいずれかの要件を満たせばよくなる(両方満たす必要はない)
- Vulnerable Worker用のオープンワークパーミットで働いた期間も職歴としてカウントできるようにする
Agri-Foodパイロットプログラムの背景
2020年に試験運用を開始
永住権申請カテゴリー Agri-Foodパイロットプログラムは、食肉加工、キノコ・温室生産、畜産業における労働力不足の解消を支援する目的で、2020年5月15日に開始されました。
発表時カナダ移民局は、その後3年間、毎年最大2,750人の申請者とその家族を受け入れると発表し、このカテゴリーの申請期限は2023年5月14日までとされていました。
Agri-Food分野での深刻な人手不足
2023年2月の最新の求人データによると、カナダでは農業、狩猟、漁業、林業の分野で243,000人以上が働いており、14,000人以上が欠員となっています。この業界は、COVID-19パンデミックによって引き起こされた工場閉鎖、市場変動、サプライチェーンの遅延などで大きな打撃を受けました。
プログラムの対象となる職種
パイロットプログラムの対象となる職業と産業は以下の通りです。
食肉製品製造業
- 小売肉屋
- 工業用精肉店
- 農場監督、および、家畜専門作業員
- 食品加工労働者
温室、苗床、花卉生産業(キノコ生産を含む)
- 農場監督、および、家畜専門作業員
- 一般農家労働者
- 収穫の労働者
養殖を除く畜産業
- 農場監督、家畜専門労働者
- 一般的な農業従事者
申請条件
申請者は、以下のような資格要件を満たしている必要があります。
- 対象職種の1つで、12ヶ月間のフルタイム(季節雇用ではない)でカナダ国内でLMIA就労ビザで就労していること
- 英語、またはフランス語でCLB4かそれ以上のスコアを取得していること
- 高校卒業以上の学歴があること
- ケベック州以外のカナダで、フルタイム(季節労働ではない)の雇用のジョブオファーがあり、賃金はその地域・その職種の平均賃金以上であること
食肉加工業の雇用主、就労ビザ申請時の注意点
このカテゴリーで従業員の永住権申請をサポートする食肉加工部門の雇用主は、2年間のLMIAを発給されます。申請の際には、外国人労働者の永住権取得を支援する雇用主の計画の概要の提出が必要です。
また、労働組合のある食肉加工業者は組合からの支援書が必要で、労働組合のない食肉加工業者は、労働市場と移民労働者を確実に保護するための追加要件を満たさなければなりません。
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