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2026年2月18日、カナダ移民局はエクスプレスエントリーのターゲットドローイングカテゴリーの優先職種を全面的に見直し、高度人材や重要職種を優先する体制にシステムを再設計すると発表しました。これは、単に永住権申請の効率を変えるだけでなく、経済の重要分野の人材不足に対応し、将来の労働力を強化する狙いがあります。
2026年改定の5つの重要ポイント
今回の改定では、優先カテゴリーの追加と職務経験要件の強化を中心に、選抜基準がより明確かつ戦略的な方向へと再設計されました。
①新たに4つの優先カテゴリーを追加
2026年からエクスプレスエントリーで優先されるカテゴリーに以下の4つが追加になります。
Senior managers with Canadian experience occupations
カナダでの実務経験がある上級管理職のカテゴリーです。
| Occupation | 2021 NOC code |
|---|---|
| Senior managers – construction, transportation, production and utilities | 00015 |
| Senior managers – trade, broadcasting and other services | 00014 |
| Senior managers – health, education, social and community services and membership organizations | 00013 |
| Senior managers – financial, communications and other business services | 00012 |
Researchers with Canadian work experience occupations
カナダでの実務経験がある研究者のカテゴリーです。
| Occupation | 2021 NOC code |
|---|---|
| Post-secondary teaching and research assistants | 41201 |
| University professors and lecturers | 41200 |
Transport occupations
輸送関連職(輸送・航空職種)のカテゴリーです。
| Occupation | 2021 NOC code |
|---|---|
| Air pilots, flight engineers and flying instructors | 72600 |
| Automotive service technicians, truck and bus mechanics, and mechanical repairers | 72410 |
| Aircraft mechanics and aircraft inspectors | 72404 |
| Aircraft instrument, electrical and avionics mechanics, technicians and inspectors | 22313 |
Skilled military recruits occupations
カナダ軍が軍医、看護師、パイロットなどの重要な役割で採用した、高度な技能を持つ外国人志願者のカテゴリーです。
| Occupation | 2021 NOC code |
|---|---|
| Operations Members of the Canadian Armed Forces | 43204 |
| Specialized members of the Canadian Armed Forces | 42102 |
| Commissioned officers of the Canadian Armed Forces | 40042 |
②職務経験要件が「最低12ヶ月」が必須に
従来は、「申請前3年間で6ヶ月の職務経験」という条件だったものが、「職務経験は最低12月以上必要」と、条件が厳しくなっています。
③既存の5つの優先カテゴリーも継続
移民局は、新カテゴリー導入と併せて、今まで採用されてきた以下のカテゴリーも引き続き優先するとしています。
- フランス語能力が高い人(リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングでNCLC7以上)
- ヘルスケアおよび社会福祉分野従事者
- 科学、技術、工学、数学(STEM)分野の専門職従事者
- 職人系技能職従事者
- 教育職従事者
- カナダでの実務経験がある医師
④農業・農産食品カテゴリーは廃止
今まで存在した「農業・農産食品業従事者」のカテゴリーは廃止になり、今後の優先対象には含まれません。
⑤調理師(Cook)は優先対象から除外
今まで「職人系技能職従事者」のカテゴリーに含まれていた調理師(Cook)の職種は廃止になりましたので、今後の優先対象には含まれません。このカテゴリーは、建築建設業関連職種のみとなりました。
今回の変更の背景と狙い
カナダ政府は、移民による労働力の成長が国内の労働力増加のほぼ全てを占める中で、経済ニーズに直結した人材をより確実に迎える仕組みを狙っています。特に不足が深刻な医療・輸送・研究・管理職などの分野に対応し、地域・産業全体の競争力を強化する目的です。
さらに、外国でスキルを磨いた人材をカナダの労働市場に迎え入れ、社会貢献が早くできる人材を優先する政策へと転換しています。
カナダ政府のコメント
レナ・メトリッジ・ディアブ(Lena Metlege Diab)移民大臣は、「カナダの未来は、変化する経済に対応できる労働力にかかっている。エクスプレスエントリーを見直すことで、地域経済や省の優先事項を支え、移民が『1日目から貢献できる』ようになる。」と記者会見で述べています。
ビザJPカナダから今後の戦略ポイント
今回の改定は、エクスプレスエントリーが「高スコア重視」から「経済ニーズ重視」へ、さらに明確に舵を切ったことを示しています。特に「カナダでの実務経験12ヶ月」という条件強化は、今後の永住権戦略において、就労ビザ取得後のキャリア設計がより重要になることを意味します。
また、調理師(Cook)が対象外となった点や、農業カテゴリーの廃止は、日本人申請者にも直接影響が出る可能性があります。一方で、上級管理職や研究職など、これまで対象になりにくかった分野が明確に優先されるようになった点は、新たなチャンスとも言えます。
2026年以降は、「どの職種でカナダ経験を積むか」「どのカテゴリーを狙うか」という中長期的な戦略設計がこれまで以上に重要になります。
ビザJPカナダでは、今回の改定を踏まえた最新情報の分析と、個々の状況に応じた永住権戦略のご相談を随時承っております。将来の申請計画についてご不安のある方は、お早めにご相談ください。
このニュースはカナダ移民局(IRCC)の公式発表および公式情報を元にビザJPカナダが内容を整理し、わかりやすくまとめたものです。
出典:
Canada prioritizes top talent in 2026 immigration Express Entry categories(英語)
Express Entry – Category-based selection(英語)
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