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カナダで保育士として働き永住権取得した青木さん|男性保育士として見つけたやりがい

永住権取得者インタビュー

更新日:2025年10月8日

ビザの種類・
移民カテゴリー

カナディアンエクスペリエンスクラス

お名前

青木 拓海

職業

保育士(Early Childhood Educator / ECE)

永住権申請から
取得までの期間

最初のご相談から永住権取得まで2年半

申請する前の
滞在ビザ

学生ビザ→ワーキングホリデービザ

申請者の
コメント

移民制度の変更が多い時期だったこともあり、移民コンサルタントからの迅速かつ的確な回答を得られることの価値は非常に大きかったです。

カナダで保育士として働き、永住権を目指す。それは憧れと不安が背中合わせの挑戦ですが、制度の理解と逆算の設計、そして適切なタイミングで一歩を踏み出せば、挑戦は現実味を帯び、確かな歩みに変わっていきます。日本の大学を経てハワイの大学院で英語教育を学び、現地の日系教育機関で実務経験を積んだのち、バンクーバーで保育士として働きながらカナダ永住権を取得した青木さんに、その決断の背景、学びと仕事、そして永住権までのプロセスを伺いました。

カナダ移住を決断するまでのキャリアと選択

ーまず、これまでのご経歴をお聞かせください。

青木さん: 日本の高校を卒業して国立大学の文学部に進学し、在学中にハワイへの交換留学を挟みつつ、合計で五年間をかけて北海道大学を卒業しました。その後はハワイの大学院へ進み、SLS(Second Language Studies)という、英語の学習者としてではなく英語を教える側の理論と実践を身につける学科で修士を取得しました。

ー大学院修了後は、どのようなお仕事を?

青木さん: ハワイやアメリカ本土に住む日本人の子どもたちを対象に、現地校の学習サポートや受験支援を行いました。アメリカの大学進学を目指す生徒もいれば、日本の高校や大学に帰国進学する生徒もいて、英語と日本語の両方を使いながら、SAT・TOEFLなどの試験対策から日々の宿題の支援、小論文の添削まで、バイリンガル教師として三年間、日系の教育機関にフルタイムで携わっていました。

ーその後はいったん日本に戻られたそうですね。

青木さん: はい、ビザの期限が迫っていたこともあり、神戸の実家に戻って約半年間、次のステップに進むための準備と情報収集に専念しました。自分のキャリアをどの国でどう活かすのか、生活環境や将来設計も含めて、腰を据えて考え直す時間にしました。

ー数ある選択肢のなかで、なぜカナダ、そしてバンクーバーを選んだのでしょう。

青木さん: 決め手は三つあります。第一に、努力次第で到達できる永住権のスコアシステムが整っていること。アメリカでは制度上のハードルが高い一方、カナダでは自分の力で永住権に至れる仕組みが明確に存在し、魅力的に感じました。第二に、国土の広さに反して人口が少なく、自然が身近にある生活環境が、自分の価値観やハワイで育まれた感覚に合っていたこと。第三に、アメリカとの地理的な近さです。これらを総合し、バンクーバーが最も自分にフィットすると判断しました。

保育士を選んだ理由と男性保育士としての視点

ー職種として「保育士」を選んだ理由を教えてください。

青木さん: 制度を調べる中で、カナダでは優先職種(Skilled Worker の中でも政策的に需要が高い職種)が永住権申請で有利に作用する可能性があることを知り、自分の経験を最大限に活かせる分野を逆算的に検討した結果、教育分野のなかでは保育士が最短で永住権に近いと判断しました。ハワイの現地校で小学生と関わっていた際、子どもと向き合う楽しさを強く感じており、年齢がもう少し低い子どもたちとも良い関係を築けるという実感があったため、保育士に抵抗はなく自然に腑に落ちる選択でした。

ー通われたのはSprott Shaw Collegeですね。学びの環境はいかがでしたか。

青木さん: 正直に言えば、思いのほか苦戦しました。内容の難しさというより、クラスメイトの年齢・国籍・英語力の幅が非常に大きく、特にグループワークでは伝わる言い回しや相互理解の橋渡しに気を配る場面が多かったです。一方で、大学院で学んだSLS(Second Language Studies)の知識は大いに役立ったように思います。

ー男性の受講生は少数派だったとか。

青木さん: そうですね、僕を含めて1クラスに1〜2名というのが通例でした。カリキュラムや周辺の会話も、どうしても女性保育士を前提とした内容が多く、男性ならではの悩みや役割を相談できる相手が限られていたのは事実です。ただ、それゆえに「現場で自分がどう価値を出すか」という視点が明確になり、就労や保護者対応でも、自分の強みを意識できるようになったと思います。

ー現場で「男性保育士」として感じるやりがいについても、教えてください。

青木さん: 子どもたちの反応が本当に面白くて、僕が声をかけると不思議と落ち着いたり、エネルギーがあり余っている男の子たちの気持ちを直感的に読み取れたりする瞬間があります。そうした関係づくりの中で、男性保育士ならではの役割や価値を強く感じますね。また、母子家庭の子どもたちにとっては、園で「父性的な存在」を感じられることも大切だと思っています。泣いてしまったときに自然と僕のところへ来てくれることもあり、そういう瞬間に信頼関係の深さを実感します。さらに、送迎の場ではお父さんと踏み込んだ相談がしやすく、境界線の引き方や声かけのコツなど、家庭で活きる具体的なヒントを共有できるのも、男性保育士だからこそだと思っています。

ネットワーキングと就職活動、永住権取得への道のり

ー就職活動はどのように進め、どこが成功要因になりましたか。

青木さん: もっとも重視したのは、コース序盤からの継続的なネットワーキングです。多くの学生は教育実習(プラクティカム)直前の一ヶ月ほどで動き始めますが、僕は入学後〜二ヶ月の時点で、先生に直接面談をお願いし「男性保育士をこれから雇おうとしている園はありますか」と積極的に尋ねて回りました。先を見据えて自分から動くことで、こちらの本気度が伝わり、将来の就職先になるかもしれない教育実習先が見つけやすくなると思います。結果として、現在の職場も次の職場も実習でのご縁からオファーをいただきました。さらに、永住権という長期目標を早い段階で正直に共有しておいたことで、就労ビザや永住権のサポート体制が整った園を選びやすくなったのも、成功要因の一つだと思います。

ー永住権のプロセスにおいて、ビザや申請のサポートはどのように活用されましたか。

青木さん: 制度の変更が多い時期だったこともあり、専門家から迅速かつ的確な回答を得られることの価値は非常に大きかったと感じています。自分でも徹底的に調べるものの、最終的な確信を持って一歩を踏み出すには、最新情報と正確な判断が必要になります。質問が長くなってしまう場面でも辛抱強く対応いただき、一日以内に返答があるというスピード感が迷いを解消し、次の行動を後押ししてくれました。その積み重ねが、結果としてスムーズな永住権取得につながったのだと思います。

ーコンサル時点で全体像が固まったとのことですが、実行段階ではプランどおり進みましたか。

青木さん: はい、本当にプランどおりに進みました。学生ビザの取得時期や、ワーキングホリデービザをいつ発動させるかといった細かなスケジュールをコンサル段階でしっかり詰めていただき、アドバイス通りのタイミングで実行したことで、就労の一年間を無駄なくフルに積み上げることができました。そのおかげで、エクスプレスエントリーへの申請も早期に進めることができ、結果として非常にスピーディーに永住権を取得できたと感じています。

自分ひとりで進めていたら、もっと時間がかかっていたか、あるいは途中で断念していたかもしれません。そう考えると、初期段階での戦略設計と的確なサポートは本当に大きかったと思いますし、御社のサポートには心から感謝しています。

ー順調に見える一方で、永住権までのプロセスで苦労したことはなんでしょう?

青木さん:  いちばん大変だったのは、政府の移民政策の変更という、自分ではどうにもコントロールできない外部要因でした。もともとは、LMIA就労ビザやBCPNPを経由してエクスプレスエントリーの加点を狙う「Aプラン」を描いていたのですが、実習を終えて就労を始め、ワーホリ期間の半ばに差しかかった頃に、その前提が崩れかねない動きが出てきたんです。あの瞬間は本当に「おお……」という感覚でしたね。

そこからは気持ちを切り替えて、代替ルートを模索しました。年齢要件やプログラムの選択肢をすべて洗い直し、「まだ打てる手はある」という現実的な可能性を一つずつ確認していきました。最短距離だったAプランには及ばないにせよ、無理のない形で実現できる筋の通ったプランを練り直せたのは大きかったと思います。結果的に、制度変更に柔軟に対応できたことが、今の自分につながっていると感じます。

ー「待つしかない時間」が精神的に最もきつかった、とも。

青木さん: そうですね。学歴はもう積み増せない、カナダでの職歴も当時は一年に満たない、年齢はどうにもならないとなると、自分でコントロールできるのは英語試験くらい。でも英語のスコアも一番上の点数だったので、最後に必要なのは進捗を「待つこと」でした。冬や雨の時期と重なると心の持ちようが難しく、精神的に一番きつかったです。

ー永住権が下りた瞬間の心境はどうでしたか?

青木さん: 正直、拍子抜けするほど「あ、取れたんだ」という感覚で、達成感よりも、それまでの試行錯誤のほうが記憶に濃く残っています。ただ、キャリアの自由度が一気に広がるのは間違いなく、受け入れてくれた国であるカナダに貢献していきたい気持ちと、長年取り組んできた日本人サポートをより体系化したい思いが、揺るぎない軸として残りました。アメリカ一辺倒だった20代前半から視野が広がり、「どの国が最も効率よく、自分のやりたいことを実現させる場なのか」を俯瞰で選ぶという姿勢に変わったのは、大きな学びだったと思います。

カナダ在住の日本人保育士コミュニティを立ち上げたい

ー今、考えている取り組みやコミュニティづくりについて聞かせてください。

青木さん: 現場に立つなかで、自分には保育士としての適性があると強く感じています。評価と手応えがしっかり一致している実感があるので、まずは引き続きフルタイムで現場に立ち続けたいと思っています。

そのうえで、今考えているのが、カナダ在住の日本人保育士(ECE)によるコミュニティを立ち上げることです。コンセプトは「保育 × 英語 × 永住権」。保育という仕事は「英語力が低くても選べる仕事」ではなく、「英語力が上がる仕事」だと思っています。子どもたちはこちらの英語をジャッジしないので、失敗を恐れずに話す機会が自然と増える。実際、同僚の中には当初は英語が苦手だった人が、保育の現場でどんどん話せるようになっていく姿を何度も見てきました。

保育の現場で得られる英語力の伸びや保育士としての成長、そして永住権取得に直結するキャリア形成を支え合えるコミュニティを育てていくことが、これからの目標です。

これからカナダを目指す人へのメッセージ

ー最後に、これからカナダ移住を考える人へのメッセージをお願いします。

青木さん: 温かい励ましよりも、現実的に役立つことをお伝えしたいと思います。まず、英語が母語ではなく、かつ永住権を持たない段階では、就職のチャンスに一定の制約があるという現実を正面から受け止めることが大切です。そのうえで、自分のキャリアと少しでも関連のある分野の「優先職種」を戦略的に狙い、カレッジ選びやワーホリの活用方法を設計することが重要です。永住権取得までは理想のキャリアに100%一致しなくても構いません。むしろ20%でも関連する領域で「国に必要とされる仕事」に就き、短期間で基盤を築く方が、長期的にははるかに合理的です。

保育に関して言えば、「英語力が低くても大丈夫だから選ぶ」という考え方は、後々苦しくなるケースが多いと思います。英語の試験スコアは高ければ高いほど有利で、現場でも一日8時間、子どもたちと英語でやり取りをし続ける環境に立つことになります。だからこそ、日本にいるうちから鍛えられる部分はしっかり鍛え、可能であれば保育の現場で使う英語に特化した学習を早めに始めておくのがおすすめです。オンラインなどでも良いので、少しずつでも準備を進めておくと、現地でのスタートが格段にスムーズになると思います。

インタビューを終えて

青木さんは、有料コンサルティングサービスを2回利用し、学生ビザと永住権の申請を弊社にご依頼くださいました。またワーキングホリデービザについては、コンサルティングを受けながらご自身で申請を進められました。弊社のサービスをご利用いただいて良かったか伺った際に「絶対に」とおっしゃっていたのも印象的でした。コンサルタントが提案したプランを着実に実行した結果、弊社のお客様の中でも群を抜くスピードで、最初のご相談からわずか2年半でカナダ永住権を取得されました。

男性保育士として現場に立ち続けながら、自ら積極的にネットワークを広げ、度重なる移民制度の変化にも柔軟に対応してきた青木さん。常に現実を見据えながら軌道修正を重ねてきたその姿勢は、今後カナダ移住を目指す多くの人にとって貴重なヒントになるでしょう。

これからも保育の現場に根を張りながら、「保育 × 英語 × 永住権」をテーマに日本人保育士同士がつながれる場を形にしていく。その挑戦が、これからカナダで保育士として働き永住権を目指す人たちの背中をそっと押すきっかけになることを願っています。

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