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カナダ移民局ニュース
2022年1月31日付けリリース
カナダの移民政策は、常にカナダの経済を推進させる原動力となり、不足する労働力を補い、地域コミュニティを活性化させるものです。カナダに新しく移民した人たちは、新型コロナパンデミックの間も、最前線での労働力(フロントライン)も含めて、深刻なカナダの労働不足を補う、カナダになくてはならない存在でした。ですが、移民局の審査業務の遅れにより、職歴や学歴を使って永住しカナダ経済に貢献しようとしている申請者や、カナダにいる家族との再会を待ち望んでいるファミリークラスの申請者の間で不満が募っていることも事実です。
2021年の移民受け入れ数は記録的な数字となりましたが、国境規制や渡航制限など、新型コロナパンデミックに起因して多く申請遅延が出ている状況を受け止め、カナダ移民局はこれらの問題を解決せねばならないと考えています。
「移民局サービスの満足度の向上」と「移民システムの近代化」
ショーン・フレイザー移民大臣は、移民局サービスの満足度の向上と移民システムの近代化を目的とした対策を打ち出しました。これらの対策は、移民局サービスの利用者が抱えている主だった問題の解決に取り組み、また然るべき期間内に予定通りに審査を終了させることなどを目指すものです。
新型コロナパンデミック中、才能とスキルにあふれる多くのカナダ永住希望者たちが、審査完了を長い間待っていることをカナダ移民局としても理解しています。2021年度経済財政計画にて、カナダ政府は滞っている未処理申請書類件数を減らす為の予算として、8500万ドルの投資を計上しています。
この投資により移民局スタッフを増員し、カナダの労働不足解消を担う新移民をカナダに迎え入れること、2022年中には学生ビザ、就労ビザ、PRカード更新などの申請審査期間を、本来あるべき審査期間に戻すことができると期待しています。合わせて、ビジタービザやカナダ市民権の審査期間も短縮すべく努力していきます。
またこの投資は、カナダ移民局が審査期間短縮のためにすでに取り組んでいる、約500人の移民局スタッフの新規雇用、申請のデジタル化、カナダ国外にある移民局ビザオフィスへの審査業務割り当てなどの施策をさらに補填するものとなります。
移民システムの近代化
ビジタービザ申請処理の高度分析システム活用の拡大
審査をスピードアップを図るため、カナダ移民局はシステムの近代化に取り組みます。具体的には、国外からのビジタービザ申請のファイル振り分けに活用されている高度なデータ分析システムの利用をさらに拡大させます。この高度データ分析システムのビジタービザの審査への導入は、ルーティン書類の審査タイムを87%も速めることができ、プログラムの整合性を欠くことなく、より早く結果を受け取れるようになった結果を得られています。
最終的な判断は常にカナダ移民局の審査官が下しますが、このAIを駆使した分析システムにより、ビジタービザの申請件数が増えても、サービス利用者の満足度を向上させることが可能です。
オンライン申請ポータルの拡大
2021年には50万もの永住権申請の審査が行われました。さらに審査可能な量を増やし、2022年第一四半期には147,000件(昨年の同時期と比較して2倍)の永住権審査を完了する予定です。
申請者数の増加を見越し、より多くの永住権申請を審査するため、2022年の夏にはオンライン申請ポータルを拡大する予定です。申請のオンライン化により、新型コロナパンデミックの状況下で発生するに郵送申請の遅れを最小限に抑え、申請完了の旨も即時に受け取ることができます。この取り組みは、これまでその成果によって、ファミリークラスでの新規申請の平均審査期間を12ヶ月に戻すことを実現させました。
永住権申請トラッカーの導入
永住権申請者はいつでも簡単に自分のファイルにアクセスして、現在の審査進み具合を知りたいと考えます。カナダ移民局もそれを理解し叶えるため、2022年2月には配偶者・パートナー・子供のファミリークラススポンサー申請を対象に「永住権申請トラッカー(Permanent Residence Application Tracker)」というものを導入予定です。このトラッカー(追跡)システムにより、申請者は簡単にオンライン上で審査状況を確認することができるようになります。
移民局システム近代化、これまでの実績と今後
新型コロナパンデミックに起因する課題を解決し、審査を速めていくため、移民局はカナダ在住の永住権申請者が対面審査を必要とせずプロセスを終了し、PRカードを受け取ることを可能にするポータルを開発しました。そして、2021年6月から2021年12月までの間だけで、225,000人もの永住権申請者が、このポータルを使用しました。
カナダ市民権の申請においては、オンラインテストの実施、オンライン申請トラッカーの開発、シチズンシップセレモニーもリモート開催を実現しました。この数ヶ月においては、毎月約350回のリモートセレモニーを行い、2020年4月1日以降、170,000人の新カナダ人が誓いを立てました。リモートセレモニーは今後も増やしていく予定です。さらには、 証明書類にサインをすることで宣誓のみリモートで先に行い、市民権セレモニーを後日にするオプションも検討しています。これにより、カナダ市民権の審査の最終段階での待ち時間を短縮することが可能となります。
このようにカナダ政府が移民システムを改善していく中で、カナダ移民局は引き続きタイムリーで透明性のある情報を申請者に提供していくよう努めます。これには、現在オンラインで提供されている審査期間告知ツールの改善も含まれ、より正確な審査期間を明示できるよう取り組みます。カナダが世界中のより多くの人々に移住したい国として選ばれるよう、これからもカナダ移民局のプログラムやサービス提供システムの近代化に取り組んでいきます。
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