BC州ノミネーションプログラム(BCPNP):永住権への道が改善される新しい法律の制定
現在、主なストリームで申請受付を停止しているBC州ノミネーションプログラム(BCPNP)で、2016年の受付再開を前に、2015年10月6日、労働省のShirley Bond氏は、BC州への新移民を選ぶ基礎となる法律を発表しました。
今回発表された新しい法律では、BC州移民プログラムの管理を強化する明確な体制作りが実現できます。この法律では主に次の3つの目標が掲げられています。
1.BC州移民プログラムの管理体制の透明化
・移民プログラムのディレクターへの法的決定権を定める権限の付与
・却下された申請見直しへの正式なプロセスとタイムラインの導入
2.BC州移民プログラムの保全
・カナダ政府との申請者情報の収集、使用、公開の改善
・不正行為の発見と抑止。不正が発覚した際には州政府は申請をキャンセルし、該当者を州プログラムから2年間締め出すことができる
・プログラム要件に沿っているかの監視や監査の実施
3.申請費用とコスト回収
・納税者に負担をかけることなくプログラムにかかるコストをカバーできるだけの移民プログラム申請料と支払について州の権限を明記。
労働省のShirley Bond氏は次のように述べています。
『我々の州の多様で急成長を遂げている経済は、多くの人がBC州へ住み、働き、家族を築きたいという証拠である。BC州へ新移民を迎え入れるということは、我々の州にかなりの経済的効果をもたらすことにつながると認識している。BCPNPプログラムは、永住権への推薦と労働市場の優先順位とが合うように生まれ変わった。新しい州移民プログラム法により、我々の経済成長につながるような需要が高いスキルドワーカー、及び州に出資し貢献する用意のある起業家にとって魅力的な州になると期待されている。』
参考情報
・PNPはBC新移民を迎え入れる、州唯一のエコノミック移民ツールである
・BC州がノミネートできる数はカナダ政府によって決められ、2015年度の割り当て数は5,500人
・BC州は今後もカナダ政府へ割り当て数を増やすよう働きかけていく
・2001年のPNP開始以来、28,000人のワーカーと起業家がPNPプログラムを通して州へ移民した
・BC州はカナダ政府のExpress Entryシステムをいち早く採用。また、Express Entryシステムと連携したPNP新ストリームを発表した一番初めの州である。
・1月以降、Express Entry BCストリームから他州より多くの推薦状を発給している
・毎年、カナダ政府から割り当てられたノミネーション数を100%達成しており、2015年も引き続き100%達成を目指す
・2014年にBC州に移民した人の80%はカナダ政府の移民ストリームを通している
・2014年にBC州に移民した人のわずか20%がPNPを通して永住権を取得
